バイオで弓兵   作:影後

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主人公の武器
コンパウンドボウ

まだギミックアローはない


弓兵転生す

「……冗談じゃない」

 

「どうしたんだよ鷹宮、急に機嫌わるくなって」

 

「なんでもない、東雲」

 

俺は転生ってのを体験した、赤ん坊の頃からじゃなく6歳頃からだ。当時、虐められていた東雲を助けてから、東雲は俺に付いてくる様になった。

俺自身も嫌いじゃない、東雲を守り、常に導く。

そして、1998年9月。

年齢は17、俺の特典はグリーンアローやホークアイレベルの弓の腕前。

恐怖の抑制。

限界まで研ぎ澄まされた生存本能。

ウィルスに対する完全耐性にして、ワクチンともなる血液。

最後のは神を名乗る男のプレゼントだ。

前2つは俺が望んだ、何故弓か?

簡単だ、矢は亡くならない限り再利用できる。

あと、純粋にアーチェリーをしていたのもある。

 

んで、何をしているか?

 

俺は高校生ながらアンブレラジャパン主催のアーチェリー大会に勝利、今度は世界大会のはずだった。無論、場所はラクーンシティだ。

英語はペラペラになるまで叩き込まれ、アーチェリー部は全員が喋れる。

だが、わかるだろ?

ラクーンシティに9月に行くんだ。

未来はない。おそらくこの中で何人生き残るだろうか。

そして現在、俺はホテルから東雲というマネージャーを連れて部屋に居る。

 

「……不味いな」

 

「ねぇ、なんで私をアンタの部屋に」

 

「矢は………30本、東雲。お前もアーチェリーできるよな?」

 

「そりゃぁ……今回はマネだけど」

 

「よし」

 

「てか!なんで矢を持ってるのさ!全部先生が」

 

「東雲、行くぞ」

 

俺は東雲を連れて先生の部屋に行く。案の定、部屋には誰も居らず、俺達部員の装備が置いてある。

 

「……よし、矢は30本更に追加だ。東雲、お前も持て」

 

「何を……」

 

俺は東雲に弓と矢を渡す。

後はこいつが戦えるかだ、俺のお気に入りだ。

死ぬには惜しい。

 

「……教えてやる、もうすぐこの街は終わる。死にたくなけりゃ、俺と街へ出ろ」

 

「そんなの……」

 

「ついてこい」

 

俺は東雲を無理矢理連れて非常階段に走る。

 

「ちっ……ふん」

 

鍵のかかった扉をこじ開け、階段を歩く。

案の定、街は燃えている。

 

「なに……コレ」

 

「………部屋からコレが見えたんでな。行くぞ」

 

「待って!他の皆は」

 

「………東雲、俺はお前を助けたくて武器を与えた。俺の期待を裏切るのか?何年もお前に付き添い、お前が付添った男を。思い出せ、お前に向けられた感情はなんだ、あんな奴らを」

 

東雲の目が曇るが、俺という希望がある限り問題ない。

俺と東雲は非常階段をおり、街に脱出する。

問題はどれかだ、2、3、それかreか、operationか。operationなら、終わりだ。

 

そう思っていたのだが、赤いジャケットの女と警官が共に戦っている。まさか……ダークサイド・クロニクルズの方だとは。

 

「…助けるぞ、東雲。狙えるか」

 

「…うん」

 

震えているが、次第に手ブレが収まっていく。

 

「射れ!」

 

俺の掛け声と共に二人に襲い掛かろうとしたゾンビの頭に矢が刺さる。

 

「生存者だ、東雲。行くぞ」

 

クレアの方が手を降っている、俺と東雲は二人に合流した。

 

「貴方達は」

 

「ミカゲ・タカミヤだ。よろしく頼む」

 

「アカリ・シノノメです」

 

「子供…ジャパンのティーンエイジャーか?」

 

「……アンブレラ主催のアーチェリー大会に参加しに。生き残るために逃げてきた」

 

「今度はこっちだ、俺はレオン。レオン・s・ケネディ。良い腕だな」

 

「クレア、クレア・レッドフィールドよ。さっきはありがとう。所で銃は使えないわよね」

 

「日本人だからな。でも矢が使える、東雲もだ。俺は他にも近接格闘ならできる」

 

俺と東雲はゾンビに刺さっていた矢を抜き、矢筒にしまった。余談だが、俺はアローやホークアイ見たく背負うタイプの矢筒だ。

東雲は腰に着けるタイプだ。

 

「わかった、兎に角だ。警察署に向かおう、そこで救助を待つんだ」

 

「わかった、東雲」

 

「わかったよ、鷹宮」

 

俺達はうなずき合い、レオンの指揮下に入った。

ルート通りにガンショップケンドに入る。

だが、ゾンビは居らず店主のケンドが居ない。

 

「誰だ!」

 

俺と東雲は矢を構える。

出てきたのはショットガンを構えた小太りの男性だ。

 

「……アンタらは……子供まで」

 

「私達は生存者よ、今は警察署に向かう所なの。貴方も」

 

「……クレア、待て!」

 

ケンドに近づくクレアを下がらせ、レオンがケンドの後ろに居る何かに銃を構える。

 

「やめろ!」

 

「お前こそ、ショットガンを降ろせ!」

 

「東雲、レオンを狙え!俺はおっさんを狙う」

 

「わかった!鷹宮!」

 

俺たちは今面倒な状況にした。

 

「レオン、おっさん、落ち着いてくれ。後ろの子は……感染者か」

 

「感染者?感染者って何か知ってるのか!教えてくれ!娘は…娘はどうすれば」

 

「……感染者?」

 

「………助かるかもしれん。娘さんを俺の近くに」

 

「パパ?」

 

「大丈夫だ、エマ」

 

「そうか……エマというのか。俺はタカミヤだ」

 

「なら、ホークアロー!お兄ちゃん、スーパーヒーローみたいだもん」

 

「…そうか、エマ、少し目を瞑ってくれるか?」

 

俺はロバートに小声でエマを抑えるように言う、

レオンには頭をだ。

 

「クレア、ナイフを貸してくれ」

 

「ナイフって、何を」

 

俺は自身の掌に傷を付け、エマの口に流す。

 

「……不味い」

 

「我慢だ、お薬だからね」

 

エマの崩れかけた顔に段々と血色が戻る。

充血し、白目となっていた右目は本来の瞳を取り戻す。

 

「ここまで即効性があるとはな、意外だ」

 

「…エマが……ありがとう、ありがとう!」

 

俺が立ち上がろうとするとレオンが拳銃を構えている。

東雲はそんなレオンに矢を向けている。

 

「レオン、何してるの!」

 

「タカミヤ!何を知っている!街の現状を、この原因を知ってるのか!」

 

「レオン、銃をおろして!出ないと射る!!」

 

俺は無言で東雲の矢を降ろさせ、全員に話しを聞くように言った。

 

「俺はアンブレラジャパンでとある検査を受けた。理由は俺の身体能力を調べる為というらしい」

 

「……それが何を」

 

「とある研究医に言われた。俺の身体はどんなウィルスすら討伐する、人類の奇跡の産物。神秘の肉体だとさ、それでコレだが………だいたい製薬企業が色々と手を出してるし、アンブレラは私設部隊すら持ってる。個人的に好奇心から」

 

「……貴方、ハッカーね?呆れた、まさか世界有数の製薬企業からデータを抜き取ったの?それがどれだけ問題か」

 

「…アンブレラジャパン内部からだし、問題ないさ。カメラにも映ってない」

 

「……警察としては今すぐ独房にぶち込みたいが、つまりだ。アンブレラのせいなのか?」

 

「そう、アンブレラは表向きは製薬企業として活躍しながら裏では生物兵器禁止条約で禁止されてる生物兵器を大量に生産して、裏に流してる」

 

そう話し終えたら頬を叩かれた。

 

「は?なんだよ東雲」

 

「なんでそんな危険な事したの!なんで私には一言もないの?!そんなに私が信用できなかったの!ねぇ!!!」

 

ハッキングできる実力はあるが、全部でまかせなんだが、東雲は本気で俺を心配している。

どうもやるせない。

打たれた頬を撫でながら、俺は話す。

 

「とりあえずだ、警察署ならSWATとかの装備があるかもしれない。えーとっおっさん、名前は?」

 

「ロバート、ロバート・ケンドだ」

 

「グッド、ガンショップなら簡単な防具とかもあるだろ。装備を整えるんだ。そして、警察署に突入だ。勿論、誰一人見捨てないからな」

 

既に見捨てた俺が何を言うかと思えるが、東雲を苦しめたゴミどもは殺す。だが、ロバートとエマは違う。

 

「…じゃあよろしくな、ホークアロー」

 

「ホークアロー?」

 

「エマがそう呼んだ」

 

「OK、今からホークアローだ」

 

「なら私は?」

 

「俺がホークなんだ。イーグルとでも言えよ」

 

「じゃあ、イーグルで」

 

「…仲良いのね」

 

「私と鷹宮は運命共同体だから」

 

何処で覚えたよ、そんな言葉。

 

「行こう、大丈夫だ」

 

ガンショップには十分と言える装備はなかった。

ロバートが原作通りに市民に無償で渡したからだが、それでもハンドガンと心持たない弾薬よりはましになった。

 

「しかし、二人の弓の腕は本当に凄いわね」

 

警察署前までゾンビを倒しながら来たのだが、クレアからそんな事を言われた。

 

「ホークの戦闘術もだ、まるで特殊部隊だな」

 

「…凄いだろ、ホークアイとアローを真似て練習してた。そしたら、何とかなったんだ」

 

「私は鷹宮に教えてもらったから、まぁ!格闘はできないけどな」

 

そういう東雲の前で俺はゾンビの頭を砕いた。

首を折っても意味がない、腕を、砕いても意味はない。頭を的確に壊するんだ。

 

「なぁ、ホーク。君は17歳の子供なんだろう、家族は」

 

「両親は居ない、俺を置いて蒸発した」

 

「すまない、ホーク」

 

「ロバート、アンタの言いたい事はわかる。でも、俺は大丈夫だ。俺はホークアローだからな」

 

スーパーヒーローになりたい、彼等の様な。

 

「……怖くないのか」

 

「……怖くない、アローやホークアイは戦場で敵に恐怖を与える側だ。俺もそうなりたい」

 

「それなのにハッカーか?」

 

「レオン、それは言わないでくれよ」

 

短時間だが、俺達男組は仲良く慣れてる。

東雲とクレアは呆れてる、女組の仲も良いみたいだな。

 

「……警察署だ、アロー。やれるか」

 

「奴等は音に敏感だ、目も良い。だが……俺には負ける」

 

矢を構え、的確に一匹、一匹を仕留めていく。

 

「ホーク!」

 

「ワン!」

 

それはドーベルマンだった壊死した顔のドーベルマンが俺に襲いかかる。

回避したが、俺はまだ大量にいるゾンビの中に落ちてしまった。

 

「……やってやる」

 

ブレードもない、ゾンビ犬も居る。

 

「ふっ…」

 

首元を狙ってきたゾンビ犬を蹴り飛ばし、歩いてくるゾンビを矢で射る。

 

「鷹宮!」

 

東雲が援護射撃してくれている、クレアもエマと東雲を守りながら此方に来る機会を伺っている。

 

「レオン!どけろ!」

 

「ロバート!!」

 

ショットガンで鉄網扉が吹き飛び、レオンとロバートが入ってくる。

 

「大丈夫か!」

 

「何とか、ゾンビ犬がやばい!かなり早いぞ!」

 

「…ゾンビは任せた!ロバートと頼む!俺はゾンビ犬を仕留める!」

 

「わかった!」「あぁ!」

 

レオンのVP70は的確にゾンビ犬を一体ずつ仕留めていく。俺に近づける事もあるが、その度に蹴り飛ばせば良い。

 

「こい、化物共!」

 

ロバートもだ、ショットガンであるレミントンM870を上手く使い、一度に大量のゾンビの頭を吹き飛ばす。

 

「ぐっ……」

 

「背中は任せろ」

 

ロバートに噛みつこうとしたゾンビを吹き飛ばして、頭を射貫く。

すると俺の顔の真横を矢が飛んでいく。

振り向けばゾンビ犬の頭を矢が穿いていた。

 

「サポートは私がやる」

 

「流石だな、イーグル」

 

あたりのゾンビ達を殲滅し終えれば、再び矢を回収だ。

 

「銃も使いたいが、矢が便利すぎる」

 

「そうだな、手榴弾とかを括り付ければ」

 

「爆弾矢の完成だな」

 

俺達はそんな軽口を叩きつつ、警戒を厳にして警察署内部に侵入した。

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