まだ新米ヒーロー候補。
いつしかアローやホークアイの様に弓と矢で戦う戦士になろうとしているが、世界観がBIOHAZARDだから相手はもっぱらBOWになる予定。
まだまだ年齢17歳、子供だ。
警察署の内部は知っていたが実際に見てみると馬鹿げている。
美術館を改造したものだと記憶しているが、所詮あれだし。
幸いなのは面倒な謎解きが無いことだ。
ダークサイド・クロニクルズルートなら問題ない。ただクレア編とレオン編のボスが連続出演するだけだ。
「誰だ……」
「撃つな!人間だ」
「新人か…せっかくの歓迎会がとんだ、サプライズパーティーになっちまったな」
それは噛まれて負傷しているマービン・ブラナー。確か警部補だったはずだ。
「……傷が深い」
「俺はマービン・ブラナー、お前の上司になるはずだった男だ」
俺は皆から話しを聞くが誰も医療キットは持っていない。
「……くそったれ、破傷風ならないよな?」
「何する……つもりだ」
「マービン・ブラナー、貴方を救う。俺の血を飲め」
再びクレアからナイフを借りて自身の右腕な掌を傷付ける。治ろうとしていた傷口がより酷くなり、血が溢れる。それをマービン・ブラナーに飲ませた。
「ん…何を……俺はヴァンパイアじゃないぞ」
「俺の血はゾンビになり掛けなら、何とかできる。
アンタ、噛まれただけだろ。なら何とか…」
「だが………血を失い過ぎた」
「……まじか」
俺としてはマービン・ブラナーも救いたいが、
見るからに血を失い過ぎている。
「……そうだ、STARSのオフィス。
彼処なら、何かあるかもしれない」
「……なら、俺達が探してくる。
ホーク、イーグル、ロバートとエマ、マービンを頼めるか」
「お願い、二人共」
「クレア、レオン、そんな、俺も」
「…警戒は必要だ、頼んだぞ。ホーク」
俺は頷いた、それしかない。
「わかった、頼んだ」
クレアとレオンを見送り、
俺はロバートと共にマービンを移動させる。
ソファはある、タイラントが来なければ問題ない。
「……まったく、なんでこんな事になったんだろうな」
「……アンブレラだ、クリスとジルは……STARSは正しかった。俺達は、彼等を信じな……」
「喋るな、傷に触る。ロバート、弾は」
「心持たない、ハンドガンも有るにはあるが……」
「大群には……辛いか………ほ?」
見慣れない物があった。
あるはずのない物だ。
少なくとも、警察署にあって良い物じゃない。
ローニンの仕込み刀だ。
「…そんなの使えるのか?」
「少なくとも、接近戦なら完璧だ」
スイッチを押せば刃が現れる。
弓を背負い、慣れた手付きで舞を披露する。
「マービン、コレ貰っていいか?」
「使えるなら……頼む」
穏やかな時間が流れる、そう思っていたのだが……
「待って!君、何処に行く気だよ!!」
東雲が叫んだ、そして扉を開けてクレアとレオンが入ってくる。
「ゾンビを連れて来すぎだ」
「パパ!!」
「エマは私の後ろに、ホーク」
「俺がやる」
俺は刀を構えるとゾンビに向かっていく。
「はぁ…」
一振りでゾンビの強化された肉体が崩れ、頭が飛ぶ。腕が落ち、脚はなくなる。
「……斬れ味が良すぎる。素晴らしいな」
迫って来ていたリッカーの眉間に矢を射り、戦いは終わった。
「いつから弓兵から侍になったんだ?」
「10分前?」
レオンにそんな事を言われ、つい返してしまう。
「子供を見なかったか?」
「私が見たわ、あの子は怯えながらあっちに」
「イーグル……レオン、クレア、イーグルを、
東雲を任せて良いか?俺はその子供を見ていない。
それに、銃より矢が必要になる事もあるだろう」
「でも、ホークは」
「俺はロバートと共にエマとマービンを守るさ。
大丈夫だ、大丈夫。イーグル、信じてるからな」
イーグルを抱きしめ、頭を撫でてやる。
「生きて街を出るんだ」
クレア、レオン、イーグルの3人は
シェリー・バーキン救助の為に動くだろう。
「そうだ、これを」
クレアが渡してきたのは医療キットだ。
中にはハーブやらスプレー、包帯やらが入っている。
「ありがとう、クレア」
「頼むわね!」
クレアはそう言ってレオンとイーグルを追いかけた。
「よし、ロバート。
マービンの上着を脱がせる。手伝ってくれ」
「わかった」
「お兄ちゃん、私は」
「エマは包帯の用意を頼む」
「…悪いな、俺の為に」
「今は一人でも多くのマンパワーが必要だ。
動かすぞ、ロバート」
「あぁ…」
ロバートが脱がせ傷跡を見る。
消毒等もしていなかったからか、賣れ始めている。
「よし、消毒からだ」
幸い、チキンと其れ等もある。消毒し、傷口をここまでに手に入れた水で洗う。
「よし、この傷ならスプレーの方が早いか」
回復スプレーを噴射し、
その上からでかい絆創膏みたいな奴を貼る。
そして、包帯で固定だ。
「ありがとう、動けるようになった」
まぁ、バイオ時空の人間はハーブ食べれば回復するし、
緑赤で傷も回復する。
無論、アークレイ産地原産ハーブのようだが、
それの派生型は各地にある。
今回の回復スプレーもハーブの粉末が入っている。
しかもだ、これは現実だ。
全て使う必要がないから、自分の傷も治せる。
瘡蓋もなくなり、掌に傷跡ができた。
かなりいかれてる、この世界のハーブ。
「……動こう、エマ、コレ持てるかい?」
「うん」
「待て!何処に」
「……クレア達を追うんだよ。
俺達が手伝える事があるかもしれない」
「賛成だ、ここにいても何も変わらない。なら、俺は行く」
「わかった、俺も警察だ。銃の心得もある」
「エマを中心にして進もう、前は俺だ」
俺は刀を構えてレオン達が進んだ道を行く。
ゾンビやでかい蜘蛛の死体を見てエマが
吐きそうになってしまったが、仕方がない事だ。
誰だって吐く。
「…でかいワニだな。
アメリカの下水道にはやっぱりワニが住んでるのか」
「ドラマだけ……だと思ったがな」
「この大きさは異常だ」
エマ以外の男3人は死んでいるワニに驚く。
これを、あの3人が倒したと思うと……
「…動くな、こっちだ」
銃声の様な音がする方に進む。
そこで見たのは再生するT-103タイラントだった。
「……不味いな。
ロバート、マービン、この先絶対に3人がいる」
「あぁ……だな、どうするつもりだ」
「俺が囮になる、その隙をついてに3人で駆け抜けろ」
エマが悲しそうな顔をするが、
俺は君が名付けたヒーローなんだ。
「ホークアローを信じろ……行ってくる」
俺は矢を構えてタイラントの前に立つ。
「来いよ木偶の坊、ホークアローが相手だ」
案の定、タイラントは俺は目掛けて一直線に走ってきた。
脇目も触れず、俺目掛けて。
(……じゃあな)
タイラントの目に矢を放つが、奴はそれを簡単に掴みへし折る。
「…ヒュー、冗談じゃない」
タイラントの拳をよけ、刀で顔を斬りつける。
やつのトレンチコートは無理だ、どんな装甲してやがる。
「どうなってる!」
矢を再び放つが、やはり掴まれる。
だが……それは布石だ。
「成功だな!フェイントには弱いか!」
2回連続ではなったんだ。
タイラントはオツムが残念だ、奴の左目にしっかりと矢が刺さる。
「今のうちだ」
必死に抜こうと暴れまわるタイラントの左をすり抜ける。
今、左側は死角だ。
「走れ…走れ!!」
そう叫ぶ、だが……現実は非常だ。
肉体が、生存本能が警報を鳴らした。
俺は下水道でスライディングするように動く。
水の中を滑りながら矢を構える。
現れたのはBOWハンターαだった。
腹部に矢を放つが意味はない。
殺しきれない。
「くそったれ!」
何とか扉の先に向かうが今度はハンターγの大群だ。
「死ねよ……クソ蛙!!!」
舌を伸ばされればその舌に矢を射てカウンターを行う。
脳髄を狙いたいがそんな余裕がない。
「駆け抜ける」
俺は持ち前の身体能力で飛ぶが足に舌が巻き付く、
地面に叩きつけられるが刀で斬り落とす。
今、ハンターに対応できる武装は刀しかない。
だが、刀は接近戦のみの物だ。
俺はその場から逃走した。
叩きつけられた時に脚を捻ったのか激しく痛む。
だが、それでも走った。
「……レオン!待って」
声がする、東雲の声だ。
「生きてたか、ホーク」
「……脚をやられた。当分、歩けないな」
胸に痛みもある助骨が折れているかもしれない。
「……お兄ちゃん」
「大丈夫、俺はスーパーヒーロー。ホークアローだからな」
「…鷹宮、生きてて良かったよ」
「死ぬかよ馬鹿」
俺はリフトで束の間の休息を噛み締めた。
イーグル ヒロイン 東雲明里
新米ヒーロー候補。
ラクーンシティ事件までにホークアローと色々とあったせいで思い感情を抱いてる。
肉体関係はないが、自分はホークアローと共にあると考えている。年齢は17