魔法世界/CODE_NAME_ULTRAMAN   作:ボルメテウスさん

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本日から、ウルトラマンブレーザーが放送すると言う事で、いきなりの復活させて貰いました。連載に関しては毎週土曜日を基本にさせて貰っています。
また、こちらで様々な募集を行っていますので、興味がある方は、ぜひお願いします
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=299651&uid=45956


ファースト・コンタクト

 夜の街の中、その存在は走っていた。ヘルメットを被っており、バイザーによって、その素顔を見せる事のない存在は、その手に持った宝石を抱えながら、逃げていた。

 

「待ちやがれ!!」

 

 そんな、謎の存在を追う少女がいた。赤毛の少女であるヴィータは、自身のデバイスであるアイゼンを起動させ、それを握り締めて、それを追いかけた。

 

 しかし、謎の存在とヴィータの間には、大きな差があった。謎の存在の走る速度は速く、それに対してヴィータが追いかけるのは、全力で走らなければ追いつけないほどだ。

 

 しかし、ヴィータにはリミッターが掛けられており、全力を出す事は出来ない。そして、謎の存在も、全力を出してはいないようだった。

 

(くそっ!!)

 

 ヴィータは悔しげな表情を浮かべるが、すぐに切り替えて、謎の存在の後を追った。

 

 幸いと言うべきか、謎の存在は、この街、ミットチルダの地理には詳しくないのか、あちこちへと移動していた。その為、ヴィータはすぐに追いつく事が出来た。

 

 そして、謎の存在の前に回り込み、行く手を阻むように立ち塞がった。

 

 謎の存在はその足を止め、ゆっくりと振り返り、ヴィータの方を見た。

 

 ヴィータもまた、アイゼンを構えて、警戒した。

 

「さぁ、大人しく、捕まって貰うぜ」

 

 そう言うと、謎の存在は何も言わずに、右手を前に出した。

 

 それは、レリックであり、同時に構える。

 

「これの価値も知らないお前達に渡すと思っているのか?」

 

「なんだと?」

 

「これは、我々、ペダン星人が有効活用させて貰う。お前達の手など借りる事は無い」

 

「ふざけんな! 誰がお前なんかに任せるかよ!」

 

 ヴィータの言葉を聞いて、謎の人物は首を傾げた。

 

「まったく、これだから、下等な存在は。

 

 まぁ良い、既に迎えが来ているからな」

 

「迎えって、何を言ってっ」

 

 そう、ヴィータが首を傾げていると共に、空に変化した。

 

 いや、正確に言うと、ヴィータの上空に巨大な影が通り過ぎた。

 

 すぐに上を見つめたヴィータが見たのは巨大な飛行船。

 

 それも4隻ほどの飛行船であった。

 

 その飛行船達は旋回し、地上に降り立った。

 

 その飛行船達を見て、ヴィータは驚愕する。

 

「何だよあれ?!」

 

 それは、時空管理局でも、これまで見た事のない飛行機。

 

 だが、それだけではなかった。

 

「さぁ、合体せよ、キングジョー!! 

 

 飛行機は、そのままペダン星人の指示に従うと共に、4機の飛行機は合体。4機分の巨大ロボットとなった。

 

 その姿を見たヴィータは思わず唖然としてしまった。

 

 しかし、ペダン星人はそれを無視しながら。

 

「やれ、キングジョー!」

 

 ヴィータに向けてビームを放った。

 

 それに気づいたヴィータは慌てて回避したが、その間にペダン星人は逃走してしまう。

 

 その後を追おうとするが、それを遮るようにキングジョーが立ちふさがった。

 

 キングジョーから放たれる光線を避ける。

 

「この野郎!」

 

 ヴィータは怒りのままに攻撃する。

 

 その手に持った剣で斬りかかるが、強固な装甲には傷一つ付かない。

 

 それどころか、逆に押し返されてしまう。

 

 何とか踏ん張るが、それでも少しずつ後退していく。

 

 すると、そこに援軍が現れた。

 

 キングジョーの背後に突如として現れた魔法陣。

 

 そこから飛び出してきた複数の魔力弾を受けてキングジョーの動きが止まる。

 

 ヴィータはすぐに距離を取ると、魔力弾を放ってきた方角を見る。

 

 そこには、キングジョーの存在を見て、駆けつけた管理局員だった。

 

 すぐに、キングジョーを倒す為に動き出す。

 

 連携によって、多数の魔力弾、バインド。

 

 様々な種類の魔法がキングジョーに向かって、放たれる。

 

 だが、それらの攻撃は、まるで全てが無意味であるかのように弾き飛ばされる。

 

 そして、反撃するようにキングジョーも砲撃を放つ。

 

 ヴィータは咄嵯に防御するが、吹き飛ばされてしまう。

 

 しかし、そこでヴィータを抱き留めた存在がいた。

 

 その事に驚いたヴィータは、見つめる。

 

「お前は」

 

 そこにいたのはフードの男だった。

 

 顔は、ペダン星人と同じく見えない。

 

 だが、その男はヴィータを降ろすと共にキングジョーを見つめる。

 

「まさか、ここまでとはな。本当に厄介な事になった」

 

「お前、あいつを知っているのか?」

 

 キングジョーの存在を知っている男に対して、ヴィータは聞いてくる。

 

「ペダン星人が開発したスーパーロボットだ。おそらくは、この世界の技術では、まだ倒せないだろう」

 

「お前、その言葉からして、あいつの事を知っているのか」

 

「あぁ、よく知っている。そして、ここからは」

 

 その言葉と共に、男の腕には奇妙な腕輪が現れる。

 

 それは、かなり奇妙であり、ヴィータは見た事のない。

 

 だが、同時に感じるのは、巨大なエネルギーは、先程まで男からは感じなかった。

 

「ここからは、俺達が行く」

 

「俺達?」

 

「あぁ、俺とブレーザーさんがな」

 

 その疑問の声を余所に男は、その腕輪に何かを入れた。

 

 それと同時だった。

 

 男の身体は赤と青、二つの螺旋に包まれる。

 

 それと共に、男の身体が変化したのは瞬く間だった。

 

 見つめた先、既に男は、人間ではなかった。

 

「なっ」

 

 そこに立っていたのは、キングジョーと同じ大きさの銀色の巨人。巨人は、赤と青の2色のまるで血管を思わせる模様を全身に張り巡らせている。だが、それ以上に特徴的だったのは目の上に左右非対称に配置されたクリスタル状の装飾だった。

 

「まさか、さっきの男が言っていたブレーザー?」

 

 そう、ブレーザーはキングジョーに向かって、身構える。

 

 右脚を上げ、手の平を伸ばして、両腕を頭の前へ。そのまましゃがみ込む。

 

 それは、まるで勝利を祈るように。

 

 そして、その祈りが終えると同時に、ブレーザーが走り出す。

 

 キングジョーは、ブレーザーの存在を感知すると同時に、接近する。

 

 巨大な二つの存在が激突し、衝撃で空気が震えた。

 

 キングジョーは腕を振り上げ、ブレーザーに向けて振り下ろす。

 

 しかし、ブレーザーはその攻撃を難なく回避した。さらに、攻撃後の隙を突いて懐に飛び込んだブレーザーは、強烈なアッパーカットを叩き込む。キングジョーは大きく仰け反った。

 

 今度は逆にブレーザーが攻撃を仕掛ける。キングジョーの腹部を殴りつける。

 

 それは、先程までダメージを受ける事はなかったキングジョーにダメージを与えたのだ。

 

 キングジョーは怯み、後ろに下がる。

 

 だが、キングジョーは、そのまま、目から破壊光線を、ブレーザーに向けて放つ。

 

 その攻撃に対して、ブレーザーは、その腕から赤と青の2色の光弾で相殺する。

 

 さらに、キングジョーに接近して、蹴りを入れる。

 

 だが、キングジョーは、すぐに反撃するように、両腕を振るう。

 

 ブレーザーはそれをかわして、キングジョーの背後に回り込み、肘打ちを叩き込む。

 

 それを受けたキングジョーはよろめく。

 

「ジュワアァァ」

 

 それと共に、まるで獣を思わせるうなり声でブレーザーはキングジョーに襲い掛かる。

 

 そして、今度はキングジョーが後ろ回し蹴りを放つが、それを受け止める。

 

 それから、お互いの攻撃をぶつけ合う攻防が続く。

 

 やがて、キングジョーは、その身体を分離させる。

 

 4機の戦闘機へと分離したキングジョーは、そのまま周囲に飛び回る。

 

 ブレーザーに対して、そのまま分離した状態のまま、攻撃を行う。

 

 それと共にブレーザーの胸にあるクリスタルが青から赤へと変わる。

 

 同時に赤く点滅するランプと警報音が鳴り響く。

 

 その状態でもブレーザーは、キングジョーへの攻撃を続ける。

 

 しかし、ブレーザーの動きは素早かった。

 

 脚に力を込めたブレーザーは、一瞬で空を跳ぶ。

 

 それを追うように、キングジョーもまた追う。

 

 それと共にブレーザーは、左手に変化させる。

 

 それは手から光が集まり、それはやがて発生させた光り輝く二重螺旋状の槍となる。

 

「ハアアアァァァ!!」

 

 そして、ブレーザーは、真っ直ぐと投擲する。

 

 投擲された槍は、そのまま4機に分離したキングジョーを全て貫き、倒した。

 

「なんつぅ、威力なんだっ」

 

 ヴィータは、こちらの攻撃を全て弾いたキングジョーを倒したブレーザーに対して、驚きを隠せなかった。

 

 そのままブレーザーは、真っ直ぐと地上へと向かう。

 

 ヴィータはすぐにその向かった先には。

 

「ぐっ」

 

「まったく、手間をかけさせる」

 

 そこには、ブレーザーが変身した青年と同じく顔を隠している黒衣のマント姿の女がいた。

 

 それは、体つきでなんとか分かるが、問題は、その女が行っている行動だった。

 

 彼女は、ペダン星人を捕らえ、その手にレリックを持っていた。

 

「お前、それをどうするつもりだ」

 

「回収だよ。これはかなり面倒な代物だからね」

 

 そう、女はそのままペダン星人を捕らえていた。

 

 それと共に、ブレーザーが女とペダン星人を掴み、その場から去る。

 

「なっ」

 

 一瞬の出来事で戸惑っているヴィータが見つめた先には、ブレーザーは現れた時と同じく、光と共に消えていった。そして、ヴィータが我に返った時には、もう既にその姿はなかった。

 

 それから時が経ち、ブレーザーへと変身していた男は、フードを脱ぐ。

 

「それにしても、結構厄介な事になったねぇ、裕太君」

 

 そんな裕太に対して、女性もまた返事する。

 

「それで、本当なのか、これは、ユメ」

 

 そう、裕太はユメに確認するように言う。

 

「うん、間違いない。聞いた話から考えても間違いないよ」

 

 そう、ユメは頷く。

 

「このまま、これが集まったら、間違いなく災害が起きるね」




前作から引き継ぎ要素
麻中裕太
今作の主人公であり、前作の主人公でもある。ウルトラマン達と心を通わす事ができるウルトラディメンションナイザーに選ばれた事をきっかけに、地球を狙うアブソリューティアンと戦う事になる。戦いの最中、多くの成長を遂げた彼は新たな世界へと旅立つ。
そんな最中、とある戦いをきっかけに、レリックを集める事になる。

ユメ
元はノンマルトと呼ばれる種族であった。過去にアブソリューティアンの巫女と呼ばれ、彼らと共に行動していた。だが、戦いに敗れた後、麻中と共に行動する。現在は、アブソリューティアンの力を使う事はできないが、彼らを通じて得た知識で麻中をサポートする。同時に麻中と共にレリックを集めている。


今作からの新設定
ブレーザーブレス
かつて、麻中裕太が所持していたディメンションナイザーが変化した姿。ブレーザーブレスにブレーザーストーンを装填する事によって、装填したウルトラマンを召喚し、一体化する事ができる。また、ブレーザーブレス単体の能力として、次元移動も可能となっている。
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