魔法世界/CODE_NAME_ULTRAMAN 作:ボルメテウスさん
3人のウルトラマンが揃った。
だが、それでも未だに伏井出ケイは、その余裕を崩す事はなかった。
「例え、ウルトラマンが3人いたとしても、このデザストロに勝てるか!」
同時に、その身体を瞬間移動を行う。
まさしく、次元を一瞬で飛び越える移動に対して、通常ならば、それを見る事は出来ないだろう。
だが。
「それを、私の前でやるの」
「っ」
それに追いついたのは、アブソリュートダイナだった。
元々、アブソリューティアンの力を使う事が出来、ウルトラマンダイナの持つ3つのタイプの力を同時に使う事が出来るアブソリュートダイナ。
それによって、ミラクルタイプの超能力を使い、その瞬間移動に追いつく事が出来る。
同時に、ストロングタイプによって発揮されるパワーによる一撃が、デザストロに叩き込まれる。
「ぐっ、だがぁ!!」
それと共に、デザストロは、周囲の空間を歪ませた。
次元を越え、様々な物質を召喚する事が出来る力。
だが、それらは。
「こっちも物量攻撃だぁ!!」
「なっ!」
レックスの叫び。
それと共に身体から放たれる光によって、それらは破壊される。
ティガの、最強の姿であるグリッターティガ。
その力の源は、多くの人々の光であり、それらは空から降り注ぐ脅威を全て跳ね返す事が出来る。
そして、驚きを隠せないデザストロに対して、ガイアが、麻中が飛び込む。
「おらぁあ!!」「なっ、がぁ!」
その拳は、重く、痛い。
それを感じると共に伏井出ケイは、驚きを隠せなかった。
デザストロの、今の身体には、攻撃は当たらない。
かつて、ウルトラマンを苦しめたグリーザ。
それと同じ状態にも関わらず、麻中の一撃が当たった。
「どうなっているんだっ!」
「ガイアさんとアグルさん。2人の力が合わさった事によって出来る芸当だ」
「なに?」
「かつて、この2人が戦った事のあるアンチマター。アンチマターは反物質で形成されており、それに対抗する為に、ガイアさん自身が反物質へと変わった。だからこそ、俺もまた、俺自身の身体をお前と似た性質に変えた」
「まさかっ」
「今のお前には、俺の攻撃が当たるんだよ!!」
それと同時に、麻中が、デザストロを掴み、投げる。
ガイアのその姿は、まさしく力任せの一撃。
だが、彼の、その攻撃のほとんどは高い威力を誇った。
まさしく、それは投げの鬼と言うには相応しく、デザストロの身体を瞬く間にボロボロにしていた。
「ぐっ、ならばっ!」
それと同時に、その身体にも変化していた。
赤く膨張するその姿は、まさしく爆弾を思わせる光景であった。
「魔力値が上昇していますっ、これはっ」
「まさか、自爆する気かっ!」
六課は、その知らせを危機、驚きを隠せなかった。
危機を脱しようとしたその瞬間、最後の自爆。
それが行われば、どうなるのか、すぐに分かる。
だが。
「ならば、こっちもやるか!」
それと同時に、麻中の声に合わせるように、2人は頷く。
それと共に、2人は構える。
「そうかっこの世界を犠牲にして、他の宇宙を守るか!!」
それは、まさしく最悪の事態を回避する為の攻撃。
「やはり、ウルトラマンとはっ無力な存在なのか!」
「勝手に決めるなよ!」
それと共に、3人の放った光線。
それは、周囲の、空間を歪ませる程の威力であり、それらは交じり合う。
そして、確実にデザストロに当たる。
「なっ」
同時に、デザストロの身体は歪む。
それは、その後ろにある空間が歪み、ワームホールが開いた。
「まさかっ貴様らっ」
「そこから先の宇宙は、まだ何も存在しない、だからこそ、派手に行け!」
その叫びと同時に、光線を放つ力を強くする。
やがて、デザストロもまた、その空間の先へと、飛ばされていく。
最後の絶叫が聞こえる前に。
「・・・終わったか」
それと共に、その戦いが終わりを告げた。
「レリックは」
「全て、消滅した」
「という事は、レリックによる脅威は去ったようやな」
それと共に落ち着きを取り戻すように、はやてはため息を吐く。
同時にウルトラマン達は、すぐに上を向くと共に、そのまま去って行った。
「ウルトラマン、というよりも、ブレーザーとはこれから接触は出来るんやろうか」
「難しいかもしれない」
そう、長老は言う。
「今回、彼らはレリックによる脅威を守る為に来た。
だが、既にこのレリックの脅威が去った以上、彼らは次の脅威に立ち向かう為に、旅立つだろう」
「それじゃ、つまりはこれからウルトラマン達の力なしで、戦わなければならないという事ですか」
その問いかけに対して、長老は頷く。
「だが、彼らが見捨てた訳ではない。
ウルトラマンは、我々が戦い抜けば、力を貸してくれる。
今は遠くに居てもな」
それが、確かに戦いの終わりを告げた。
次元世界をも巻き込んだ戦いは確かにあった。
だが、彼らの戦いは、まだ終わりを見えない。
「それで、結局次の世界はどこに行くの?」
「とりあえずは、しばらくは、放浪になるかなぁ」
今回の話にて、魔法世界/CODE_NAME_ULTRAMANを終了させて貰います。前期から続いた番外編のような立ち位置でしたが、ここまで皆様の応援もあり、なんとか連載を続けられました。
もしかしたら、また新たなウルトラマンの活躍が見たら、新シリーズが始まるかもしれませんので、その時には、またよろしくお願いします。