魔法世界/CODE_NAME_ULTRAMAN 作:ボルメテウスさん
機動六課本部。
ロストロギア関連の危険な任務を扱う古代遺物管理部の機動課第六の部隊の本部にて、先日の事件に関する会議を行っていた。
その中で、一人の老人が呟く。
「この姿、特徴は見た事はないが、間違いなくウルトラマンじゃな」
「それって、本当なんですか、長老?」
その老人に対して、六課のメンバーの1人である高町なのはが確認をするように呟く。
「間違いないな。私の仲間も、かつて救われた事もあり、その後も彼らの記録を多く知っているからのぅ」
「ウルトラマンか、それで、実際にどれぐらい知っているの?確か長老はえっと」
「ミラクル星人じゃよ」
そう、呟きながら、明らかに人間ではない老人、ミラクル星人が言う。
現在、管理局は、未知の存在に対応する為に、別次元から来た彼らと同盟を結んでいる。長老と呼ばれているミラクル星人は、その同盟から派遣された1人であり、長年の研究と共に宇宙における幅広い知識を持っている為に、様々な状況での情報支援を目的に派遣されている。
「それで、そのウルトラマンというのは一体なんなんだ?」
「ふむ、ウルトラマンとは、様々な次元に存在する超人達の事を指している。彼らの多くは様々な星の平和を守る為にその力を使っている」
「それって、つまりは管理局みたいな感じなのか?」
「まぁ、そうじゃな。おそらくは、ヴィータ君の言葉から察するにウルトラマンブレーザーと一体化した人間と共に活動していると思われる」
「だったら、レリックを狙う理由はなんだよ?」
「それは、儂にも分からん」
それと共に、既に回収され、解析を行われているレリックの情報を見る。
「調べた限りでも、レリックの特性は未だに謎じゃ。危険な代物だと分かっているが、ウルトラマンがここまで必死になる理由は一体」
「とにかく、次に会ったら、なるべく話し合わないと。同じく守る為に戦っているならば」
「ふむ」
それと共に長老は腕を組みながら、頷く。
そう、会議が行われている時だった。
アラートが、本部を鳴り響く。
緊急アラートが鳴り響いてからの行動はみな早かった。
すぐさま出撃時のシークエンスを実行し、現場まで急行する移動手段であるヘリの中へと乗り込んだ。
暴走する列車。
だが、それに迫る六課以外にも、一つの影が見える。
「こちらに迫る飛行物体が一つ。
これは、戦闘機?」
それは、赤いステルス戦闘機であった。
「あれは一体」
「それが、どこも登録されていない機体で、アンノウンです」
「まさか、新手?」
そう考えている時だった。
コックピットだと思われる箇所から、一つの人影が現れる。
その人影に、全員が目を見開く。
「あれって、確か」
「あぁ、ブレーザーと一体化している人?」
そう、考えている間にも、麻中はそのまま真っ直ぐと列車に乗り込む。
「嘘っ、バリアジャケットはしていないけど」
『ウルトラマンと一体化している人間は、人間の姿の時でも超人的な力を発揮する』
長老からの通信が行われていると同時に、そのまま麻中は真っ直ぐと走って行く。
その狙いは明らかにレリックであった。
それと同時に、貨物列車の上を走る麻中に向かって、ガジェットドローンが襲い掛かろうとするが、戦闘機がすぐにそれらに対処するようにビームを放つ。
「やっぱり、あの飛行機はブレーザーの仲間と考えて良いよね、どうする?」
「本当だったら、事情を聞きたいけど、今はこの状況を利用しよう」
それと共に、既に列車での戦闘もあった。
生身での麻中だが、襲い掛かるガジェットドローンに対して、素手で対応していた。
それを見ていた長老もまた、驚きを隠せなかった。
「あれは、宇宙拳法にコスモ幻獣拳だと!?」
「宇宙拳法?」「コスモ幻獣拳?」
次々と出てくる言葉に対して、通信を聞いていた。
「あぁ、ブレーザーというのは、それらの使い手なのか?
だが、前回の戦闘では、それらの影は見えなかった、これは一体」
「あぁ、長老の悪い癖が出た!」
そうしている間にも、麻中はそのまま電車内を駆け巡っていると共に目的の物を見つける。
「やっと見つけたっと」
そう、レリックを回収しようとした瞬間、レリックを狙うようにガジェットドローンが襲い掛かる。
すぐに後ろへと飛びながら、構えると同時に、ガジェットドローンが破壊される。
「今のは」
「管理局です。
悪いですが、あなたの身柄をこちらで確保させて貰います、ブレーザー」
それは同時に来たスバルとティアナだった。
「ブレーザー?いや、俺自身はブレーザーさんじゃないけどって」
そう、呟くと共に麻中はふと、スバルの方を見る。
「えっと、何か」
「・・・いや、なんでもない」
スバルの髪色と雰囲気にゼノヴィアを思い出した麻中はすぐに構える。
そう言っていると共に破壊されたガジェットドローン。
その爆風によって、レリックが反応する。
「まずいっ、おい、さっさと逃げるぞ」
「えっ、逃げるって、何を」
「やばいのが来るという事だよ!!」
同時に、麻中はすぐに列車の壁に向かって、蹴り上げる。
「一体何を『すぐに逃げるんじゃ!』長老?」
『レリックが暴走している!しかも、この反応はっ、次元の穴が開くぞ!』えっ!?」
それを聞いた2人もまた、すぐに飛び出す。
それと同時だった。
レリックを中心に次元の穴が開く。
同時にレリックは、次元の穴の向こうにある何かを吸収し、、模倣するように、その形を変え、巨大化していく。
そして。
「ピィヤアアァァァァァ!」
甲高い鳥を思わせる声と共に、その姿が現れる。
赤い鳥。まるでオウムを思わせるとぼけた目と共に、まるで鶏を思わせる顔。
それによって、巨大ながらも、少しとぼけた程度の鳥。
そう、六課の多くの面々は思った。
長老を除いて。
「あれは、バードン!」
「知っているのか?」
「あぁ、4万度の炎を口から出し、両頬の頬袋からは森を壊滅させるほどの猛毒を造り出す。空を自在に飛び、どんな物でも食べる」
「食べるって」
「勿論、人間もだ」
長老の一言と共に、バードンへの認識を改めてる。
「まったく、厄介な奴が出た。仕方ない」
同時に麻中もまた立ち上がる。
その腕にはブレーザーブレスがあり、それに合わせるように、ブレーザーストーンもまた手に持っていた。
「光の勇者、タイガ!バディゴー!」
叫び声と共に、麻中の身体は光に包まれる。
同時に、空から、その存在が舞い降りる。
青いプロテクターに、小さな牛を思わせる角。
胸にはウルトラマンの特徴とも言えるカラータイマーが、彼をウルトラマンだと証明している。
その姿を見ると共に長老は驚きを隠せなかった。
「あれは、ブレーザーじゃない?
一体あいつは「タイガ」えっ?」
長老は、その名を知っている。
「ウルトラマンタイガ。ウルトラマンタロウの息子じゃ。
なぜ、他のウルトラマンに」
そんな長老の疑問を余所に、タイガはすぐにバードンに構える。
『こいつはバードン。父さんやゾフィー隊長を1度倒した事がある強敵が相手とはな』
そう、独特な構えをしながらも、ゆっくりと構える。
まるで、荒野の決闘を思わせるように、タイガは眼前にいるバードンを警戒するように。
それと共に最初に動き始めたのはバードンだった。バードンは、その嘴を開くと同時に炎を真っ直ぐとタイガに向かって放つ。瞬時にタイガもまた光のバリアを作り出すと共にバードンの攻撃を防いだ。
だが、それは想定内なのか、バードンはそのまま翼を広げて羽ばたき始める。
そして、次の瞬間には空高く舞い上がっていた。
『空中戦か!』
「キィ!」
タイガの言葉に応えるように鳴き声を上げたバードンは、そのまま急降下を始める。
一直線に落下してくるバードンは、勢い良くタイガへと突撃した。
咄嵯にタイガは横に回避し、バードンは地面へ激突する。
凄まじい轟音と共に土煙が巻き起こり、辺り一面を覆い尽くしていた。
そんな中でもタイガは冷静さを保ちつつ、静かにバードンを見据えている。
それと同時だった。
土煙から、無数の火炎弾が放たれる。
火炎弾の勢いと共に、土煙が晴れると、バードンがその口から次々とタイガに向かって、放っていた。
『くっ……!』
迫り来る炎の弾丸を前にして、タイガは両手を広げる。すると、タイガの前に巨大な光の壁が現れると、全ての炎の弾丸を防ぐ事に成功した。
しかし、それで終わりではない。
今度は上空から鋭い爪を持った腕を振りかざしながら降下してきたのだ。
タイガは両腕を構える事で受け止めようとするも、勢いが強く吹き飛ばされてしまう。
地面に叩きつけられたタイガは何とか立ち上がるものの、バードンは既に追撃の準備をしていた。
『この……ッ!!』
バードンの動きを見る。
それと同時だった。
ステルス戦闘機が、迫るバードンに向かって、ビームを放つ。
それによって、バードンの翼に穴が開き、そのまま地面へと墜落する。
『よしっ、今だ!』
そのチャンスを、タイガは見逃さなかった。
すぐに立ち上がり、倒れ込んでいるバードンに対して接近していく。
同時にタイガは拳を構えていた。そして、振り上げると、バードンの顔目掛けて殴りつける。
殴られたバードンは、一瞬だけ怯むと、すぐに起き上がりながら嘴を開いていた。
そこから放たれたのは、火球。
タイガはそれを宙で回転しながら、避ける。
同時に、そのまま真っ直ぐとバードンに向かって跳び蹴りを繰り出していた。
蹴りを食らったバードンは、再び怯みながらも、羽ばたき始める。
そして空中に飛び上がると同時に、そのまま空高く舞い上がっていった。
それを見たタイガもまた、構える。
全身を虹色の光に包まれると同時に、腕をT字に構える。
『ストリウムブラスター!』
叫ぶと、腕から光線を放ち、それをバードンに向けて放った。
だが、バードンは咄嵯の判断で翼を大きく広げると、一気に加速した。
しかし、タイガの放ったストリウムブラスターを避ける事ができず、まともに食らう事になる。
直撃を受けたバードンは、そのまま爆散する。
それと共に、バードンから出てきたレリックを、その手に回収したタイガ。
同時に頷くと共に、ステルス戦闘機と共に、そのまま空へと飛び去って行った。
そうして、タイガが飛んだ姿を見た後、すぐにはやては長老に確認する。
「長老、それでウルトラマンタイガって、一体」
「先程も説明の途中じゃったな。
彼はウルトラマンタイガ。様々な星を守る為に戦っている光の国出身のウルトラマンじゃ。儂の同胞も、彼の父であるウルトラマンタロウと大きな関わりを持っていたが、しかし」「ブレーザーの変身者であるはずの彼が変身しているのが、謎だと」
「タイガの持つタイガスパークだと考えたが、映像で確認した限りだと、あれはタイガスパークではないようじゃが」
「謎が解明される所か、さらに謎が深まったという訳か。
だとしても、あの飛行機は一体」
そう、六課で話している時であった。
「これで二つ目か。とりあえず封印は出来たようだな」
そう言いながら、回収したレリックを箱に収める男。
「管理局が、これの正体を知ったら、おそらくは悪用する奴が現れるのは確実だ」
「何よりも、こいつの封印を解いちゃいけない」
そうしながら、麻中は頷く。
「それにしても、まさかここまで厄介な代物だとはな。
オーブさん達が苦労したのに、それがまさか、この世界に飛び立つとはね」
「それだけ厄介な存在という訳だな」
「まぁ、それをどうにかするのも、俺達の仕事だからな」
そう、麻中に対して、頷く男。
「これからもよろしくお願いしますよ、レックスさん」
「あぁ、任せておけ」
そう、レックスは頷く。
「にしても、まさかお前達が蓬達の平行同位体だとはな、正直に言って、驚きしかないぞ」
「まぁ、俺も同じ意見だけど」
「私は自覚ないけど」
「あとは、ここに2人いたら、ガウマ隊なんだけどなぁ」
その呟きと共に、空を見上げるのだった。