魔法世界/CODE_NAME_ULTRAMAN   作:ボルメテウスさん

3 / 13
ホテルのミイラ

「ウルトラマンブレーザー、ウルトラマンタイガ。

この2人のウルトラマンは全く異なる存在というのは、間違いないんですか、長老?」

「あぁ、間違いない」

 

その日、行われた会議では、前回の戦闘での出来事を振り返ると共に、その不可思議な出来事の事実を知る為でもあった。

 

「それだったら、姿形だけでも、似せるという事は出来るんじゃないのか?」

「確かに過去には、そのウルトラマンの姿を模した宇宙人は多くいた。宇宙人ではザラム星人を始め、多くの宇宙人がウルトラマンの姿を真似、さらにはロボットとして開発された事もある」

「それじゃ、あいつもそんな感じなのか?」

「そうとは言えないんだ」

 

それと共に長老は、タイガの戦闘時のデータをすぐに見せる。

 

「あの戦闘で行った際、タイガの放った光線から出てきたエネルギーは、光の国のウルトラマンが出す物に酷似している。それらを考えても、このタイガは偽物ではなく、本物である可能性はかなり高い」

「それじゃ、ますます謎が多くなるじゃないかよ」

「うん、ウルトラマンを支援する謎の飛行機。女性。その目的がレリックである事以外は、全てが謎に包まれている」

「結局、こいつらの目的って、一体何なんだ?」

「少なくとも、このレリック、儂らが考えていた以上にとんでもない代物である事は間違いないようじゃな」

 

その会議が行われた日、彼女達は既に次の任務へと向かおうとしていた。

その任務が行われる場所は、ホテル・アグスタへと向かった。

そこで行われるオークションの警護の為に。

 

「また、現れるのかな?」

「それは、分からんわ。

けど、もしかしたらの可能性は高いと思うけど」

 

そう、呟いている時だった。

なのはとはやてが一緒に歩いている時、何か奇妙な気配を感じた。

見つめると、そこには、彼女達にとっては、見覚えのあるフードを身に纏った人物が、走っていた。

 

「あれって」

「いや、反対に目立つで、あの格好は」

 

ホテル内に侵入した麻中。

真っ直ぐと、ある場所へと向かう。

 

「これまで謎も多い人物やけど、それ以上に、その戦闘能力には気をつけなければならない」

「宇宙拳法に、コスモ幻獣拳。

一応、長老からは聞いていたけど、どれもが並の戦士では使えない」

 

そうして、なのは達が追う最中、麻中は、目的の物を見つけたように、目を向ける。

 

「厄介な物を見つけやがってっ」

 

そうして、麻中が目を向けた物に、なのは達もすぐに見る。

 

「あれは、確か」

「とある遺跡で発見されたミイラという事は聞いているけど、それもオークションの代物だと聞いているが」

 

そう、首を傾げた瞬間だった。

 

「この気配、貴様っ、ウルトラマンかっ!」

「っ!」

 

同時にミイラの瞳は赤く光輝きながら、周囲の物が、宙を舞う。

それには、なのは達も驚きながら、麻中は瞬時に対応する。

 

「これは一体」

『あれはっ、まさかっ』

「長老、あれが何か、知っているん?」

『まずいぞ、奴を早く倒さなければ、この星は消滅するぞっ』

「なんやて!?」

 

その言葉に、はやては驚きの声を出してしまう。

 

『ヌアザ星人イシリスだ!奴は、太陽系に存在していたヌアザ星の王。

自身より劣るとみなした生命体が繁栄する星を次々に攻め滅ぼすなど、暴虐の限りを尽くしていたが、生き残った反逆者たちによって討ち滅ぼされる。

その後、遺体はミイラとして、心臓に「魔剣」を刺された上で月の裏側に築かれた遺跡「王家の谷」に封印された』

「それは厄介なミイラが復活してしもうたなぁ!」

『おそらくは、オークションで、それを出るのを知って、倒そうとしたんだろう、どうする?』

「・・・あのロストギアをそのまま放置したら、被害が広がっていた訳か」

「仕方ない。

少し無茶だけど、やってみるか。

デッカーさん、頼みますよ!」

 

同時に、麻中は、その手にデッカーのブレーザーストーンを手に持ち、そのままブレーザーブレスに装填する。

 

「輝け、フラッシュ!デッカーッ!!」『Ultraman Decker! Flash Type!』

 

その叫び声と同時に、麻中は眼前にある光を身に纏うと同時に、その姿が変わる。

 

「なっ」「また、別の姿」

 

それは、巨人ではないとはいえ、ウルトラマン。

それも、また全く異なる姿。

 

『あれは、ウルトラマンデッカーだと』

「また違うウルトラマンやけど、あのウルトラマンも」

『間違いなく、本物だ。

一体』

 

そう、言っている間にも、デッカーは真っ直ぐとイシリスへと向かって行く。

周囲から放たれる攻撃に対して、デッカーは全てを弾き返しながら、その手には黄金に輝くウルトラデュアルソードを手に持つ。

 

『はあぁぁぁぁ!!』

「なっぐああぁぁぁぁ!!」

 

同時に、真っ直ぐと、その心臓をウルトラデュアルソードで突き刺す。

それによって、イシリスは絶叫と共に、その身体を崩れそうになる。

 

「まだだ、まだ、これがある」

「それはっ」

「あれは、間違いなくレリック」

「っ」

 

すぐにデッカーは、それを止めようとする。

 

「くくっ、これの事は知っている。

これは、お前達が恐れる存在の一部という事を」

「恐れる存在?」

 

その叫びと同時に、レリックは光輝く。

それが危険だと判断したデッカーの動きは速かった。

 

『弾けろストロング!! デッカーッ!!』『Ultraman Decker! Strong type!』

 

同時にデッカーは、その拳でレリックを殴る。

その威力は凄まじく、その場から大きく離れる。

同時にレリックを中心に、新たに作り出された怪獣。

その名は、サンダーダランビア。

そんなサンダーダランビアを追いかけるように、デッカーもまた、巨大化しながら、追いかける。

デッカーが地上へと降り立つと共に、眼前にいるサンダーダランビアは、デッカーの存在を感知すると同時に、その身体から無数の電撃を放つ。それに気づいたデッカーは、すぐにその場を回転して避けると同時に、真っ直ぐとサンダーダランビアに向かって、走る。そして、勢いよく地面を踏みつけて飛び上がると、そのまま右足を振り上げて、蹴りつける。

 

 

「キシャァァァ!」

 

デッカーからの蹴りを受けて、サンダーダランビアは、悲鳴を上げながら吹き飛ばされるが、すぐに体勢を立て直す。しかし、その間にも、デッカーは次の攻撃の準備を整えていた。今度は、左足を大きく振り上げると、そのまま地面に叩きつけようとする。

 

「シャッ!?」

 

デッカーの攻撃に驚いたのか、サンダーダランビアは、慌てて回避行動に移るが、デッカーの動きの方が速く、サンダーダランビアはそのまま地面に激突した。

 

「ギィヤァアアッ!!」

 

地面が大きく揺れる中、サンダーダランビアは悲痛な叫び声を上げる。

だが、それで終わりではなかった。

デッカーは、両足を揃えると、一気にジャンプして飛びかかる。そして、そのまま右足を振り上げた状態で落下し、サンダーダランビアの腹部を踏みつけた。

 

「ギャウゥウッ!!?」

 

腹部を思いっきり踏みつけられたことで、サンダーダランビアは苦痛の声を上げた。しかし、それだけでは終わらない。

 

『まだまだぁっ!』

 

そう叫ぶと、今度は左足を大きく振り上げる。すると、デッカーは、まるでサッカーボールの様に蹴り飛ばした。

 

「ギイイッ!!?」

 

蹴られた勢いで吹き飛ばされたサンダーダランビアは、地面で次々と木々をなぎ倒されていく。

だが、距離を取る事ができたサンダーダランビアは、そのまま自身の身体から電撃を放射し、その電気を利用して一気に加速した。そして、空中へ舞い上がると、再びデッカーへと突進していく。

 

「グオオオオッ!」

『くそっ……!』

 

しかし、そんなサンダーダランビアの動きを読んでいたのか、デッカーもすぐに飛び上がった。

 

『うおおおっ!!』

 

空中に飛び上がりながら、そのまま踵落としを、サンダーダランビアに叩き込む。その衝撃によりサンダーダランビアは地面に叩きつけられる。

サンダーダランビアはそのまま地面に倒れこむ。

 

『終わったか?』

 

だが、次の瞬間、サンダーダランビアの目が輝く。

同時に、その両、掌から出す赤色破壊光弾でデッカーを攻撃する。

 

『ぐわあぁぁ!これはっ!』

「はははっ、素晴らしい身体だ、この身体は!」

『お前は、イシリス!』

 

サンダーダランビアから出た不気味な声の正体が、イシリスである事に気づく。

 

「先程の礼だ、貴様に苦痛を味わせる!!」

 

それと共にサンダーダランビアが、空を飛びながら、その身体から電撃を放つ。そして、それに怯んでいると、今度は地中を掘り進み、そこから雷撃を放ってきた。だが、それはサンダーダランビア自身がダメージを受ける為なのか、威力はそこまで高くはなかった。しかし、それでも、デッカーには充分なダメージとなった。

そうして、更に追い討ちをかけるように、サンダーダランビアはその身体を回転させ始めた。すると、まるでドリルのように回転し始め、デッカーに向かって突進してきたのだ。しかも、ただの突進ではない。全身に雷を纏った状態での突撃だった。この攻撃に対して、デッカーは避けようとするも、あまりの速さに対応が遅れてしまい、そのまま直撃してしまった。

その結果、デッカーはそのまま倒れてしまった。

 

『ぐっ』

 

その瞬間、デッカーのカラータイマーが赤く点滅を始めていた。

 

『だけどっまだまだああぁぁぁ!!!』

 

デッカーはその叫びと共に、身体の痛みをまるで顧みないように立ち上がる。

それと同時だった。

 

『飛び出せ…ミラクル!デッカーッ!!』『Ultraman Decker! Miracle Type!』

 

同時に、デッカーの身体は青く染め上がる。

 

「姿が変わった所で!!」

 

その叫びと共にサンダーダランビアは、その身体から電撃と赤色破壊光弾をデッカーに向

かって放つ。

だが、デッカーは、それらの攻撃に対して、バリアを張り、受け止める。

それだけではない。

 

「なにっ!」

 

バリアで、全ての攻撃を弾くだけではなく、全ての攻撃をまるで包み込む。

バリアで包み込まれた光線を、一つの光球にすると共に。

 

『はああぁぁっぁ!!!』

 

真っ直ぐと、サンダーダランビアに向かって、光球

が放たれていく。

しかし、サンダーダランビアも負けじと口から雷撃を放つ。

雷同士がぶつかり合い、火花を散らす。

デッカーの光弾がサンダーダランビアを撃ち抜く。

 

「こんなっ所でっ再びっ」

 

それと共にサンダーダランビアは後ろに倒れると同時に爆散する。

それを見ると共にデッカーは、その場を去って行く。

 

「結局、今回も分からなかった。けど」

「レリックの正体は、何かの一部。

それは一体、どういう意味なんや」

 

新たな謎が、彼女達の前に立ち塞がる。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。