魔法世界/CODE_NAME_ULTRAMAN 作:ボルメテウスさん
「ゼロにXにオーブの3人のウルトラマンが一緒に戦っていた怪獣じゃと?」
「長老、何か、心当たりはありませんか?」
レリックを通して、見た映像を確認するようになのはが長老と話していた。
その日は、六課としては珍しく休日ではあり、新人の4人は街へと出掛けていた。
だからこそ、未だに謎が残っている映像に関して、長老に確認を行っていた。
「ウルトラマン達が共闘するのは、それ程、珍しくはない。
だが、その3人が同時に戦ったという話は、儂も聞いた事がない」
「そう、なんですか」
これまで、多くの情報を持っていた事もあり、今回も何か分かると期待はしていたなのは達だったが、それは少し残念に思い、ため息を吐く。
「ただ」
「ただ?」
「気になる存在は確かにある」
それと共に長老は思い出したように呟く。
「かつて、ウルトラマンXが宇宙でとある怪獣と出会った。その怪獣がオーブと出会うきっかけとなり、その後、ゼロもいたという」
「その怪獣の名前は?」
「分からない、なにせ、これまで謎が多すぎる怪獣だったからな」
未だに情報が少ない中、僅かに掴んだ手掛かり。
それをどうするべきか、なのは達が悩んでいる頃だった。
休日を満喫していたエリオとキャロ。
2人は、足下である物を見つける。
「あれ、これって、一体?」
「龍の飾り?結構珍しいようだけど」
それは、どこか古く感じる物だった。
それが一体何なのか、分からない時だった。
「なぁ、それって、もしかして拾ったのか」
「えっ?」
ふと、後ろから声をかけられ、振り向く。
ピンクのグラサンに、黒いスーツ。
明らかに怪しい人物に、2人は思わず固まってしまう。
「はっはい」
「・・・そうか」
そう、サングラスの男は、真っ直ぐとエリオとキャロを見つめる。
普段から、周りは大人に囲まれている事はあるが、サングラスにスーツと明らかに怪しい風貌の男に対して、少し怖くなったのか、後ろへと下がる。
そんな2人を余所に、男は近づくと共に。
「いやぁ、本当にありがとうな!落として、困っていたんだよ!!」
「えっ、はっはい」
そう、男から出た声は、先程までの怖い印象とは違い、明るい声であった。
それにはさすがにエリオとキャロは少し呆けてしまった。
「さすがに、このままじゃ悪いからな、何かお礼をさせてくれ!」
「えっと、そう言われても」
そうしていると、エリオは何か気づいたのか、周りを見る。
「何か、聞こえなかった」
「何が?」
「こっち」
それと共にエリオの後をついていくキャロと男。
そこにいたのはボロボロの格好をした少女がいた。
その少女の足下には鎖がついており、近くには、何かが納められていた。
「これは一体」
「一体何が、すぐに連絡をしないと」
そう考えていると、男は、何かに気づいたのか、睨み付ける。
「おい、てめぇ、そこにいるのは分かっている、さっさと出てこいよ」
「えっ?」
誰に向かって言っているのか、一瞬、疑問に思う。
だが、男の言葉に、まるで応えるように、その姿を現す。
「まったく、面倒な奴に見つかってしまったか」
「お前は、伏井出ケイ!」
既に全体に情報が行き渡っている事もあり、エリオとキャロはすぐに構える。
「さて、どうするべきかと考えたが、既に正体がばれている。
ならば、隠れる必要もないか」
それと共に、伏井出ケイはその手にジードライザーを取り出していた。
「このままじゃっ」
「仕方ないか、おい、しっかりと捕まっておけよ」
「えっ、何を」
男は、そのまま2人に向かって、叫ぶと同時に、真っ直ぐと伏井出ケイを睨む。
「さぁ、これでエンドマークだ」『フュージョンライズ!スカルゴモラ』
「アクセスコード!ダイナソルジャー!ダイナウィング!ダイナストライカー!ダイナダイバー!」
互いの声と同時に、伏井出ケイは、そのまま巨大な怪獣へと姿を変える。
その怪獣の名はスカルゴモラ。
周囲の建物を破壊しながら、徐々に巨大化したその身体は露わになる。
だが、そんなスカルゴモラに対して、巨大な拳がぶつかる。
『ガアァァァ!』
スカルゴモラは後ろに下がりながら、その姿を見る。
そこに立っていたのは、赤い恐竜型のロボット。
あまりにも歪で、まるで合体パーツが足りていないのか、腕と足が不安定になっている。
『ダイナソルジャー・ストライカーダイバーコンバイン!!』
同時に、1人で立った男は、そのままスカルゴモラと向かい合う。
スカルゴモラは、そんなダイナソルジャーとは別に、そこから離れる存在に目を向ける。
それは、ダイナウィングであった。
「えっえぇ、これはもしかして」
「謎の飛行機」
『悪いが荒い運転になるからな、しっかりと捕まっておけ!』
それと共にダイナウィングは空を飛ぶ。
同時にダイナソルジャーは、眼前にいるスカルゴモラと向き合っている。
『ガアァァァ』
スカルゴモラは、そのまま真っ直ぐと突進してくる。
それに対して、ダイナダイバーの脚を直立にしながら、ダイナストライカーの腕で、受け止める。
だが、完全に抑える事ができないのか、そのまま後ろへと下がる。
『ぐぅ』
『意識を二つに分けているのか、力が不十分だぞ!!』
それと共に、スカルゴモラは、そのままダイナソルジャーを吹き飛ばす。
それによって、無理矢理合体していた3機は一気にバラバラになる。
『くっそ、まだまだぁ!!』
だが、バラバラになったとしても、諦めるつもりはないダイナソルジャーは、そのまま突っ込む。
スカルゴモラに比べれば、小柄なその身体で、蹴りを放つ。
だが、スカルゴモラには、あまりダメージを受けていないのか、軽く吹き飛ばされる。
『ぐっ』
「だっ大丈夫ですかっ」
『心配するなっ、そろそろ、騒ぎを聞いたと思うからな』
「もしかして」
ダメージを受けたのが、伝わったのか、ダイナウィングは軽くふらつく。
それを心配したエリオは思わず声をかけるが、心配をさせないように言う。
それと同時だった。
『メビウスー!!』
その叫び声と共に、ダイナソルジャーに向かって、攻撃を放とうとしたスカルゴモラに対して、蹴りを放つ存在がいた。
それに対して、気づいたスカルゴモラは睨む。
『今回は、メビウス先輩が来てくれたか』
「それって」
そうしている間にも、スカルゴモラとメビウスの戦いが始まる。
スカルゴモラは、その身体から溢れる力と共に尻尾による攻撃を、メビウスに向かって放つ。
それに対して、メビウスは、その尻尾を正面から受け止める。
「ハアァァァ!!」
同時にメビウスは、メビウスブレスからメビュームブレードを生成すると共に、スカルゴモラの尻尾を斬ろうと、試みる。
だが、メビュームブレードは、簡単に砕け散ってしまう。
同時にスカルゴモラは、そのままメビウスを吹き飛ばす。
吹き飛ばされた先にあったビルに激突し、メビウスはそのまま身体を埋め込む。
「ウルトラマンがっ」
『やべぇな、これは』
それと共に、スカルゴモラは、真っ直ぐとメビウスに向かって行く。
メビウスは、すぐに立ち上がろうとしたが、後ろを見た瞬間、その場で立ち止まり、踏ん張る。
「ぐっ」
「あの攻撃を避けなかった」
『おそらくは』
その言葉と共に、ダイナウィングがズームする。
そこには、未だに避難が出来ていない市民がいた。
「まさかっ、市民を庇って」
『当たり前だ、いきなりの戦いで混乱するのは無理はない』
「だけど、このままじゃ」
それと共に、ダイナソルジャー達もまた、スカルゴモラに攻撃を行っていく。
だが、スカルゴモラは、その高い防御力により、あまりダメージを受けていない様子であった。
「ぐっ」
何も出来ない。
そう思い、悔しそうに手を握り締める。
「僕達には、何も出来ないのかっ」
そう、強く握り締める。
『・・・せめて、あと2人、いれば』
「2人?それって、どういう事ですか?」
『誰か、俺に乗ってくれる奴が2人いれば、なんとかできるかもしれない』
「2人、あっ」
そのまま、辿り着いた先。
そこには驚きを隠せないスバル、ティアナにシャマルがいた。
ダイナウィングは、そのまま地上へと降り立つと同時に、エリオとキャロはそのまま地面へと降り立つ。
「えっエリオに、キャロ!?」
「えっ、なんで、そこに?!?」
「スバルさん、ティアナさん!すいませんが、乗ってくれませんか!?」
「えっ乗るって、もしかして、これに!?」
「状況が、理解できないんだけど」
「お願いします!早くしないと、まだ避難出来てない人が」
困惑を隠せなかった。
スバルとティアナは、互いに何が起きているのか分からない。
それでも、ここまで共に訓練を一緒にしてきた2人からの言葉に対して。
「あぁ、もう、後でしっかりと説明しなさいよ!」
「ありがとうございます!」
それと共に、2人はそのままダイナウィングに乗り込む。
「えっと、これが謎の飛行機の中?」
『ダイナウィングだ』
「えっ、誰!?」
「えっと、それが、僕達もよく分からなくて、その」
「この、ダイナウィングに変身した男の人がいまして」
「はぁ、人間が、機械になったって、魔法でも聞いた事はないわよ」
『まぁ、確かにそうかもしれない。
だけど、悪いが、嬢ちゃん達、少し力を貸してくれよ』
「貸すって、一体って」
そうしている間にも、再びスカルゴモラが暴れる場所へと辿り着く。
同時に、ダイナウィングから、すぐにバラバラに搭乗していく。
「えっ、これって」
「以前の潜水艦?」
「それに見た事のないロボットに、車?」
「あの、これって、今から、何を」
『決まっているだろ、合体だぁ!!』
「「「「合体??」」」」
そう、困惑している間にも、ダイナソルジャーの目が光り始める。
同時に4つの機体が変化する。
ダイナソルジャーを中心に、3つの機体が各々が、合わさっていく。
それは、これまでの歪な形の合体とは違う、一つの巨大なロボットであった。
『合体竜人!ダイナゼノン!!』
「「「「ダイナゼノン??」」」」
その言葉に対して、4人は思わず、首を傾げてしまう。
『さぁ行くぜ、ダイナゼノン!バトルゴー!!』
同時にダイナゼノンは、真っ直ぐとスカルゴモラに向かって、蹴り上げる。
それは、先程と比べても明らかに力が勝っており、簡単にスカルゴモラを吹き飛ばす。
『大丈夫か!』
それに対して、メビウスは立ち上がりながら、頷く。
同時にカラータイマーが既に赤く点滅し始めていた。
だが、それでもメビウスは、諦める様子はなかった。
それに対して、ダイナゼノンは頷く。
『全体的には、俺がサポートするから、お前らは思いっきりやれ!!』
「まったく、こっちは状況が未だに分からないというのに!!スバル、あんたは格闘戦に集中!エリオとキャロルは状況に合わせて、武器での援護を!私は、動きの制御をやるわ!」
「了解、それとえっと」
『どうしたんだ?』
「名前、なんですか?もしかして、ダイナゼノンでしょうか?」
『あっそうか、俺はレックスだ!』
それと共に、すぐにダイナゼノンは、真っ直ぐとスカルゴモラへと向かって、拳を放つ。
その動きは、まるでスバルの格闘術をトレースした動きである、スカルゴモラに簡単に当たる。
「これでしょうか、えっとビーム!?」
「こっちは、えぇ、ミサイル!?」
そうしている間にも、ダイナゼノンの翼部分からはビームが、脚からはミサイルが発射される。
それらは真っ直ぐとスカルゴモラに当たり、そのまま後ろへと下がる。
『一気に決めるぜぇ!!』
そのレックスの叫びと同時に、その両腕からビームが現れる。
それも、ビームを固定し、そのまま剣となる。
「これって、ビームサーベル!しかも、とんでもないエネルギー量の」
それに合わせるように、メビウスもまた構える。
同時にダイナゼノンは、真っ直ぐと飛び込む。
スカルゴモラは、それに対抗するように、角にエネルギーを集め、真っ直ぐと向かって来る。
だが、それよりも早くダイナゼノンは、その角を斬り裂く。
それによって、エネルギーを発散されてしまう。
「ジュワァァァ!」
同時に、真っ直ぐと放たれた必殺光線。
それはスカルゴモラの胴体に当たる。
必殺に使おうとしたエネルギーと、外部から当たった光線。
それが重なった事によって、スカルゴモラはそのまま爆散した。
「やったぁ!!」「なんとかなったの」「そうですよね」「ありがとうございます!レックスさん!!」
『お前らもありがとうな、この姿になるには、この世界では無茶する必要があるからな』
「この世界?やっぱり、貴方達は、別の世界から来たの」
『あっ、それは、あぁ』
ティアナは、その一言を見逃さなかった。
『・・・と言う事で解散!』
「あぁ!!」
それと共にダイナゼノンの合体は解除された。
地面にすぐに着地した事で、怪我をする様子はなかった。
同時にレックスは、既にメビウスの手の平の上に乗っていた。
「じゃあな、本当に世話になったぜ!!」
それと共にレックスは、そのまま姿を消していった。
」