魔法世界/CODE_NAME_ULTRAMAN   作:ボルメテウスさん

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巫女の警告

「これまで、謎であったブレーザーという男性の顔がこちらですか」

 

「結局、あの教会で、何を目的に探索していたのか、まるで分からないのか?」

 

 その言葉と共にヴィータはシグナムに尋ねると、その言葉を肯定するように頷く。

 

「教会の方でも、何か変わった事はないかと、確かめて見たが、監視カメラの映像もなく、荒らされた形跡もない」

 

「結局、分からない事ばかりだなぁ」

 

 そんな2人の会話の最中で、通りかかったスバルとティアナも聞いた。

 

「ブレーザーの正体、それも気になるけど、結局、ガウマさんという人も何者なんだろう?」

 

「あの時、確実にロボットへと変身していた。普通の人間では不可能だと考えても良いと思うけど」

 

「実際にあったから」

 

 そうして、話題はブレーザーとガウマの2人に関してだった。

 

 その最中だった。

 

「少し良い?」

 

「えっ?」

 

 後ろから話しかけた声に、スバルとティアナも振り返る。

 

 そこには今まで人影がなかったのに突然、現れた事に2人は驚く。

 

 同時にスバルとティアナの声に気づいた他のメンバーも集う。

 

「貴様、一体何者だ」

 

「別に、何者でも良いじゃない? 私は少し知らせておこうと思って、ここに立ち寄ったの」

 

「立ち寄っただと?」

 

 その一言に、疑問に思う最中。

 

「もうすぐ、ミッドチルダに厄介な存在が現れるわ。早めに避難誘導した方が得策よ」

 

「その言葉をいきなり言われて、信じるとでも?」

 

「信じるか、信じないかはあなた次第と言っておくわ、それじゃ」

 

 それと共に、女性は何気ない動作と共に黄金の穴が開かれる。

 

 これまでに見た事のない現象にさすがに全員が驚きを隠せなかった。

 

 そうしている間にも、女性は既にいなくなった。

 

「とにかく、何か起きるか、警戒する必要が「大変です!」なんだ?」

 

 それと共に、聞こえた警報。

 

 同時に映された画像には、一匹の怪獣と1人の人型生物がいた。

 

「こいつらは」

 

「片方はスキューラなのは、間違いないが、まさかこいつは厄介だ」

 

「どういう事ですか?」

 

「エノメナ。かつてウルトラマンティガと戦った侵略者の1人で、その特徴は両肩の角から放出させる発狂電磁波。これを浴びた者は脳内に作り出される一種の恐怖ホルモンにより、攻撃衝動・殺人衝動を引き起こされ、脳のあらゆる部分を破壊し尽くされる。この能力により、自分は指一本触れずに世界を混乱に陥れることができる」

 

「なっ、それって」

 

「あぁ、とにかく、すぐに向かうぞ」

 

 そうして、動き出すと共に、画面には新たな存在が現れる。

 

「あの巨人は」

 

「ウルトラマントリガー! ウルトラマンティガと似た姿をしたウルトラマンだが、既に駆けつけたか」

 

 それと共にトリガーは同時に、そのまま構える。

 

 エノナメは、トリガーの登場に対して、笑みを浮かべながら、そのまま指を真っ直ぐと指す。

 

 エノナメのその動作で命令を受けたように、スキューラはそのまま4足を動かしながら、真っ直ぐと突っ込んで来る。

 

「チャァ!!」

 

 トリガーは、瞬時にその攻撃に対抗するように走りながら、サークルアームズを構える。

 

「オリャ!!」

 

 それと共にすれ違い様に、その刃でスキューラを切り裂く。火花を散らしながらも、僅かなダメージを負わせることに成功した。

 

 だが、それでも致命傷とは程遠い。

 

 そして、そのまま振り返りながら再び構えると、スキューラは再び突進して来ていた。

 

 トリガーは咄嵯にサークルアームズを構えて、防御の姿勢を取る。

 

 すると、そのまま押し潰されるかのように吹き飛ばされた。

 

 その衝撃により、思わず体勢が崩れそうになる。しかし、何とか堪える。

 

 そんなトリガーに対して、エノナメは額から光球を放つ。

 

 背後からの攻撃の為、トリガーは瞬時に対応する事は出来なかった。

 

 だが、ギリギリ直撃だけは避ける事に成功する。

 

 代わりに背中に大きな傷を負ってしまった。

 

 エノナメが放つ怪電波によって、トリガーの光線は封じられ、さらには市街地にいる住民が怪電波によって、暴徒と化していた。

 

 巨人であるトリガーは、そんな住民達を傷つけないようにしているが、エノナメとスキューラは構わずに暴れる。

 

「ジュワッ」

 

 やがて、2体の攻撃によって、トリガーのカラータイマーは赤く点滅する。その様子から、トリガーは力尽きかけていることが見て取れた。

 

 だが、それでも彼は諦めずに立ち向かった。

 

「デュアッ……! ダリャッ……!」

 

 エノナメとスキューラの攻撃をかわしながら、トリガーは反撃の機会を伺う。

 

 しかし、相手もまたトリガーの隙を窺っていた。

 

 その時だった。

 

 上空から、エノナメに接近する存在がいた。

 

 それに気づいたエノナメはすぐに目を向ける。

 

 だが、その時には遅かった。

 

「ディバインバスター!」「轟天爆砕! ギガントシュラーク!」

 

 それと同時に、エノナメの両肩にある角が折られる。

 

 それは、エノナメにとって最大の武器である怪電波が使えなくなった事を意味する。

 

 トリガーは、そのまま周囲を見れば、暴徒となっていた人々は、既にいなくなっていた。

 

「これで、借りは少し返したからな」

 

 聞こえる声と共にトリガーは頷く。

 

 同時に、トリガーの姿も変わる。

 

 バランスに優れた姿から一変、全身が赤い姿、パワータイプへと変わる。

 

 パワータイプへと変わったトリガーは、そのままスキューラを掴む。

 

 スキューラの巨体を、トリガーは軽々と持ち上げ、そのままエノナメに向かって投げ飛ばした。

 

 スキューラは空高く飛んでいく。

 

 

 

 そして、エノナメを巻き込んで地面へと落下した。

 

「ぐあぁあああっ!?」

 

 2体の巨人は地面に激突し、衝撃によって、2体は身動きが取れなくなった。

 

 エノナメはすぐにスキューラを退けようとしたが、4足歩行故に、起き上がるのに一瞬の時間が必要であった。

 

 それが決定的な隙となった。

 

 トリガーは瞬時にサークルアームズを剣から爪に、パワークローへと変形させる。

 

『Maximum Boot Up! Power!』

 

 同時にサークルアームズから鳴り響く音声と共に、サークルアームズを地面に突き刺し、デラシウムエネルギーが込められた赤い衝撃波がエノナメとスキューラに襲う。

 

 対抗する事が出来ず、そのまま2体は、その衝撃波に巻き込まれ、爆散する。

 

「どうやら、なんとかなったみたいだな」

 

「けど、結局はあの少女の正体も分からなかったが」

 

 そうしていると、長老から連絡が来た。

 

「どうしたんだ?」

 

「あのエネルギーの正体が分かった。

 

 あのエネルギーは」

 

「エネルギーは?」

 

「アブソリューティアンと似ていたらしい」

 

「アブソリューティアン?」

 

 その単語に疑問に思うのは難しくなかった。

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