魔法世界/CODE_NAME_ULTRAMAN   作:ボルメテウスさん

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最悪な騒動

「結局、未だに分からない事が多すぎるな」

 

その言葉と共に、はやては、これまでの情報を整理するように麻中達の画像を見ていた。

 

「ウルトラマンを呼び出す事が出来る人物、未だに本名は不明である事もあり、仮だけどブレーザーという名前の彼。

そして、そんな彼と共に行動をしているダイナゼノンと呼ばれるロボットへと変身するレックス。

そして、アブソリューティアンの力を使う謎の人物」

「この3人だけでも、かなり厄介だけど、結果的に彼らの行動のほとんどはレリックを奪う事以外は、大きな被害はなしだね」

 

それと共に、未だに正体が分からないレリック。

その正体を探るような話し合いも未だに行われていた。

 

「まぁ、結局の所、彼らの目的は未だに不明だけど、問題は他にも山積みだからね」

「彼らが協力をしてくれたら、一気に解決できる問題も多いけど」

「何か、こちらを警戒している様子だったよね」

 

それと共になのは達も心配している時であった。

だが、その間にも、警報が鳴り響いた。

 

「これは、警報?」

「えぇ、これは、レリックが保管されている場所の襲撃ですがっ」

 

それと共に、映し出された映像を見て、リィンは思わず口を塞ぐ。

 

「どうしたんや?」

「これをっ」

 

それと共に、映像に映し出された光景。

それは悲惨な物であった。

一般人から管理局員まで。

それらの遺体は激しかった。

それも、とても人が見て良い光景ではなかった。

 

「これは一体何がっ」

「映像が出ます!」

 

それと共に、映像が出る。

そこにはブレーザーがいた。

ただし、その手に持つ銃の銃口は、未だに施設の中にいる人々に対して、向けられている。

 

「これは一体っ」

「とにかく、早く止めないとっ」

 

その言葉と共に、すぐに出撃をした。

今回の任務においては、スバル達は力不足ではなく、そのあまりの悲惨な光景を見せるべきではなく、精神的なダメージも大きいと判断した為、シグナム、ザフィーラの2人が向かう。

 

「これは、惨いな」

「あぁ、だが、一体」

 

そうしている間にも、目的地へと辿り着いたシグナム達は、すぐに麻中に向けて、剣を向ける。

 

「悪いが、それ以上の虐殺行為は止めて貰う」

「お前らは、管理局か、悪いが、そういう訳にはいかない」

「なぜだ、お前は、こんな事をする人間ではないはずだ」

 

この状況でも未だに疑問に思うシグナムは、そう問いかける。

 

「ここにいる人々に、何の罪があって、殺したんだ」

「正直に言うと、俺もやりたくはないさ。

けどな、そうも言ってられない」

 

それと共に、麻中は何かに気づき、そのまま銃口を別の方向へと目を向ける。

シグナム達もすぐに、その方向を見ながら、麻中の行動を止めようとしたが、目を見開き、動きが止まった。

 

「なに」「これは一体」

 

そこにいたのは、確かに人であった。

だが、その腕は、明らかに人間ではない。

 

「彼らは」

「・・・スペースビーストは知っているか?」

「スペースビースト?」

「知性体の恐怖の感情そのものを食らい、種としての進化を加速させる種の事だ。

そして、殺害した人々の死体に、ビーストの細胞を植えつけたのが、この場にいる人々だ」「っ」

 

それと共に、未だにこちらに迫る人々を見る。

虚ろな目をしており、既に生き物としての理性はない。

 

「救えないのかっ」

「・・・ウルトラマンは神ではない。救えない命もある。

何よりも、おそらくは既に全身をビースト細胞に侵された以上、彼らは」

 

その言葉に、シグナム達は手に力を込めてしまう。

それと同時だった。

施設の外から、巨大な音。

見れば、そこには、まるで裸鼠を思わせる怪獣が、その姿を見せた。

 

「ノスフェルっ」

「奴が、今回の騒動の原因か」

 

それに対して、麻中は首を縦に振る。

 

「ならば、頼む」

「だったら、ここを守れよ」

 

その短いやり取りと共に、麻中は飛び出し、その手にあるブレーザーブレスにブレーザーストーンをセットする。

それによって、麻中は、ウルトラマンブレーザーへと変身する。

 

「ジュワァァァ!」

 

ブレーザーは、そのままノスフェルに対して、容赦ない膝蹴りを食らわせる。

そのままノスフェルは、後ろへと大きく下がる。

同時にブレーザーはゆっくりと構える。

 

「ジュワアァァァ!」

 

それと共にブレーザーはこれまでにない怒りの叫びと共に、真っ直ぐとノスフェルに向かって行く。

ノスフェルは、そんなブレーザーに対して、両腕の鋭い爪を、振り下ろす。

一撃でも食らえば、大きなダメージを受けるのは間違いなかった。

しかし、その一撃に対して、ブレーザーはスライディングして、ノスフェルの懐に飛び込む。

 

「シャァァァ!」

 

そのままノスフェルに向かって、強烈なアッパーを食らわせる。

それによって、ノスフェルは声を出しながら、倒れる。

だが、ブレーザーはそれに対して容赦はなかった。

地面に倒れたノスフェルに対して、馬乗りになったブレーザー。

そのまま、その拳を、真っ直ぐとノスフェルに向かって、振り下ろす。

その爪を、叩き割る。

 

「キシャァアァァァッ!」

 

痛みで、ノスフェルが叫ぶ。

だが、その舌で、ブレーザーに攻撃を行う。

僅かに頬に当たる。

しかし、ブレーザーは、まるで気にする事はなかった。

それと共に、瞬時に造り出したスパイラルバレードを上に掲げる。

そして。

 

「ジュワアアァァァ!」

 

そのまま、ブレーザーはスパイラルバレードを真っ直ぐとノスフェルの口内に突き刺す。そのまま口内から、隅々まで、スパイラルバレードのエネルギーによって、その身体を爆散する。

 

「・・・倒せたか」

「あぁ、だが、これは」

 

それと共に、周りを見る。

ノスフェルによって、操られた多くの人々の死体。

それに、少なくとも心に大きな傷を受けた人々は多い。

 

「けど、一体、何が目的なんや、こんな事件を起こして」

「んっ、これって!?大変です!!」

「今度はなんや?」

「ヴィヴィオちゃんが、攫われてしまいました!」

「なっ」

 

それは、ノスフェルによるレリックを保管した場所への騒動。

ヒューマンビーストによる騒動。

それらは、全て、この為の布石であった。

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