魔法世界/CODE_NAME_ULTRAMAN   作:ボルメテウスさん

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音色と共に

「スペースビーストに対する脅威は、どうやら管理局にとっては、まさしく予想を上回る脅威だったようだな」

 

そう呟きながら、その片手には六課の混乱に紛れて攫ったヴィヴィオが気絶した状態で連れている伏井出ケイは笑みを浮かべる。

 

「光の国も、地球も、惨劇に弱い。それに対処する為に、こうした隙を狙う事が出来る。

そして、この少女を使えば、間違いなくっぐっ!」

 

そのまま、企みを実行する為に行動を移そうとした時だった。

突如、彼は頭を抑えた。

気絶したヴィヴィオは、それによって地面に軽くぶつかり、少し目を覚ます。

 

「んっ、この音は」

 

それと共にヴィヴィオは、その音楽に聞き覚えがあった。

ふらふらと、伏井出ケイからゆっくりと離れる。

その間も、伏井出ケイは頭を抑えたまま、音が出ている所を睨む。

 

「この音楽っまさかっ貴様!!」

 

やがて、倒れそうになったヴィヴィオを抱きかかえる人物がいた。

その人物は、先程まで演奏していた道具を懐に仕舞うと共に、伏井出ケイを見つめる。

 

「話には聞いていたが、相当の悪人だな、お前」

「なぜっ、貴様がここにいるっ」

「麻中達から連絡が来たからな。

急いで、こっちに来たんだ」

 

そうしている間にも、駆け付けたのはなのはだった。

 

「この状況は一体」

「管理局だったか?悪いが、この子を頼めるか」

「ヴィヴィオっ、それに伏井出ケイっ、これは一体」

「まさか、ここで邪魔が入るとはな、だが、その器は、私が貰う!」

 

同時に、伏井出ケイはすぐにジードライザーを取り出す。

 

「キングジョー!ゼットン!これで、エンドマークだ」『フュージョンライズ!キングジョー! ゼットン!ウルトラマンベリアル! ペダニウムゼットン!』

 

それと共に、伏井出ケイは、すぐにその姿を大きく変える。

それには、なのはは驚愕を隠せなかった。

それは、今回のレリック事件で最初に倒したロボットであるキングジョー。そして、データ上ではあるが、その強さは、ウルトラマンを倒した事もある最強の怪獣、ゼットン。

その2体の怪獣が、合体したベリアル融合獣であった。

 

「ゼットンとキングジョー。

だったら」

「えっ」

 

それと共に目の前にいる男もまた、構えていた。

その手に取りだした物は、丸い輪。

そして、2枚のカードだった。

 

 

「セブンさん!『ウルトラセブン!』ゼロさん!『ウルトラマンゼロ!』親子の力、お借りします!!」『フュージョンアップ!ウルトラマンオーブ! エメリウムスラッガー!』

 

男は、その叫びと共に、光に包まれた。

同時に、そこにはペダニウムゼットンと同じく巨人が立っており、なのはには、その巨人には覚えがあった。

 

「智勇双全、光となりて!」

「あのカラータイマー、もしかして、ウルトラマンオーブ!」

 

それは、レリックを通して、見た3人のウルトラマンの一人であるウルトラマンオーブだった。

オーブは、そのままペダニウムゼットンと向き合う。

それと共に、その姿は一瞬で消え去る。

 

「っ」

 

同時になのはが、長年の経験と共に周囲にバリアを張る。

それと共に見渡せば、周囲の建物が崩れていた。

同時になのはが、魔力で強化した目で、その戦いをなんとか見る事が出来る。

ゼットンに備わっているテレポート能力で、瞬間移動をしながら、オーブに向けて、攻撃を放つ。

だが、それに対してオーブは手に持ったアイスラッガーで受け止めながら、瞬間移動を思わせる瞬発力でペダニウムゼットンに攻撃を仕掛ける。

 

「ここまでの戦闘に」

 

既に身体の大きさの違いではなかった。

その戦いのレベルに対して、なのはの手は強く握りしめる。

 

『ウルトラマンの最大の弱点、利用させて貰おうか!!』

 

ペダニウムゼットンは、それと共に、はるか上空に飛ぶ。

同時に両手に炎の球を生成する。

それは、山一つを軽々消し飛ばすこともできる程の力を秘めていた。

対して、オーブもまた地上で、構えていた。

 

『俺達に勝とうなんざ、2万年早いぜ!』

 

右腕を真横に伸ばしながらエネルギーをチャージすると共に巨大な光の輪が現れながら、そのまま十字に組んだ

 

『エメリウムスラッガースペシウム!!』

 

それと共に、放たれた一撃。

オーブとペダニウムゼットン。

互いの最大のエネルギーで放たれた光線が、上空で激突する。

 

「ぐっ」

 

その余波は、かなり強く、オーブの周囲を簡単に破壊する程だった。

それだけの激突が、なのはの目の前で行われていた。

 

『はああぁぁぁぁ!!!』

 

やがて、オーブから放たれる言葉。

それと共に、光線が、ペダニウムゼットンの炎球を押し返していく。

 

『ぐっ、私は、まだだあぁぁぁ!!」

 

その叫びと共に、ペダニウムゼットンは、天高く、爆発した。

だが。

 

『おそらく、まだ生きている』

 

そんな予感を、オーブは感じた。

そして、その場を去ろうとした時だった。

 

「教えてください」

 

立ち去ろうとするオーブに対して、なのはが叫んだ。

その声に、オーブは立ち止まる。

 

「レリックは、一体何ですか。

それに、あなたは、一体、どんな関係があるんですか」

 

それを聞いた言葉に対して、オーブは少し間を開けた。

 

『デザストロ』

「えっ?」

『かつて、俺達が倒した宇宙大凶獣。その欠片がレリック。

そして、おそらくは、そのレリックを集めると共に、その子を器にして、復活を企んでいる奴がいる』

「それじゃ、彼らは」

『悪いが、それ以上は教えられない。あいつらが今、それを教えないんだったら、俺から言える事はないからな』

 

その言葉と共に、オーブは、立ち去った。

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