ブルーアーカイブ 〘 PROJECT_∑ 〙   作:ファイズ大好きなポンコツ

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今回から不定期に投稿してく感じにしますね
毎日投稿なんてオイラにゃきつすぎたんや……
全部高校が悪いんだ……一ヶ月じゃ終わらないような量の課題出しやがって……


5話 逆襲する量産型

 

 『カタカタヘルメット団のアジトがあるとされるエリアに入りました』

 

 アヤネちゃんのホログラムが浮かび上がり、目的地への到着を伝える。

 

『半径15km圏内に、敵のシグナルを多数検知。おそらく敵もこちらが来たことに気付いているでしょう』

「ってことは?」

『はい!ここからは実力行使です!』

 

 こうして、俺らアビドス高等学校と、カタカタヘルメット団との2回戦目が開始したのだ。

 

———————————————

 

「……で、な〜んで俺とホシノちゃんは二人で基地に行かなきゃならん訳?」

「まぁまぁ〜、こういうのも乙なもんじゃないの?」

 

 作戦前にアヤネちゃんとどうやって動くかを確認した際、一番敵が多いであろう作戦基地に、俺とホシノちゃんが行くことになったのだ。

 

「乙ってなんだよ……とはいえ、俺と一緒で良かったのか?」

「ん〜?先生は嫌なの?」

「そういうわけじゃねぇんだがよ……」

 

 よくもまぁ、信頼してないやつと一緒に行動できるもんだ。

 警戒心とかないのか?

 

「……まぁいいか。とにかく速く行くぞ。こっから案外遠いんだしよ」

「は〜い」

 

 そうして、再び俺達は歩みだし、目的の作戦基地に辿り着いたのだ。

 

「……思ったよりデカいな」

「ただのチンピラかと思ったけど、そうじゃなかったのかな」

「……というと?」

「どっかから支援を受けてたりするのかも」

「支援か……」

 

 支援を与えたとして、その支援を送ってるやつの目的はなんだ?

 どうしてただのチンピラ組織に力を与えてんだ?

 ……なんか、とんでもない陰謀が動いてそうだ。

 

「………ともかく、まずは眼の前の問題からだな」

「だね」

 

 そして、ホシノちゃんは愛用のショットガン「Eye of Horus」を構え、俺はシグマフォンに変身コード『4 9 0』を入力する

 

《 Standing by 》

 

 シグマフォンを強く握りしめ、言う。

 

「変身」

 

《 Complete 》

 

 シグマドライバーのコネクターにセットし、倒して、俺の身体は仮面ライダーシグマへと姿を変える。

 

「さぁ、行くぞ」

「りょうか〜い」

 

———————————————

 

「畜生!何なんだよアイツら!」

 

 シグマとホシノが接近することは露知らず。

 カタカタヘルメット団の団員たちは、先程の戦闘での大敗、それに加え、謎の戦士の登場に、怒りをこらえることが出来ていなかったのだ。

 

「……とはいえ、団員は私含めてボロボロだし、弾丸の在庫もないしな……」

「リーダー!」

 

 現状を憂うリーダーの後ろから、先程の戦闘まで居なかった団員が現れ、リーダーに話しかける。

 

「お前!今まで何処に……!」

「まぁまぁ……それはそうと、アビドスの奴らは私に任せてください!」

 

 そう言い、とあるドライバーとポケベルを見せる。

 

「……なんだ?これ」

「確か、スマートブレインってところから貰ったやつですの!詳しくは知りませんが……」

「答えになってなくないか?」

 

 その団員が見せたもの。

 それは、シグマとホシノが突撃する前に確認したあのドライバーだったのだ。

 すると。

 

「レディー…………」

 

 扉の奥から、何かの声が聞こえる。

 

「なんだ今の声?」

「この声……なんか聞き覚えありませんか?」

 

 それに加え、その声以外に何かの待機音のような音も聞こえてくる。

 

「……な、なぁ。やっぱこの音も聞いたことあるよな?」

「マズイですよ!」

 

 そして、ついにその音と声の正体が明らかになる。

 

「ファーーーイト!!!」

 

ドガアァァアン!!!

 

 扉が破壊され、先程まで戦闘していた仮面ライダーと、討伐対象のアビドスの生徒が現れたのだ。

 

 扉の破壊とともに、ホシノちゃんが折り畳んていた盾を展開し、突撃していく。

 

「お先にしつれ〜い」

 

 そう言い残して、左半分の団員を滅しに突撃していく。

 それはもう、威風堂々と。

 

「恐ろしい生徒だな……さてと」

 

 俺の方でもやることはやるか。

 扉を破壊するためだけに用意したシグマショットで、ヘルメット団のヘルメット目掛けてぶん殴る。

 キヴォトスの人間は強いんだ。

 これくらいなら大丈夫だろ。

 

「オラァ!」

「グエーッ!」

 

 ……なんつーか、この世界に来たせいでほぼ無くなってた倫理観が俺の心を傷つける。

 生徒殴って「楽し〜!」なんて言えるわけねぇんだよな……。

 とはいえ、先に仕掛けてきたのはあっちだもんな。

 キヴォトスでも「倍返し」の考えは変わらねぇよな。

 5人くらいは殴り飛ばしたタイミングで、団員が俺の前に立つ。

 

「待ちなさい、仮面ライダー」

「……なんだテメェ……っ!?」

 

 威圧をかけようとしたものの、俺の言葉は途中で途切れることになった。

 途切れた理由は、俺の想定外のことが起こったってだけの単純な理由だった。

 

「まさか……あのドライバーは!」

 

 俺の前に立った団員が持っていたもの。

 それが、突撃前にホシノちゃんに見せてもらっていたドライバーだった。

 

「悪いけど、アンタの快進撃はここで終わることになるのよ」

 

 そう言い、そのドライバーを腰に巻き、ポケベルをドライバーのコネクター部分にセットし、左に倒して、構えを取る。

 

《 Complete 》

 

 団員の身体が輝き、姿を変える。

 その仮面には、Οを示した記号が現されていた。

 

「仮面ライダー……オミクロン」

 

 名前は知らないはずだが、何故かこの名が頭によぎり、つい口から出る。

 

「へぇ……オミクロンね……いいじゃないの」

 

 俺のこぼした名を受け入れ、左大腿部のホルダーに収められていたコンバットナイフを取る。

 

「それじゃ……くたばりなさいな!」

 

 ナイフを逆手持ちにし、勢いよく突っ込んでくる。

 

「ハァッ!」

「あぶねぇ!」

 

 ギリギリで回避し、後方に跳ぶ。

 俺と刃の差、わずか1cmである。

 てか、コンバットナイフにしては刀身が長すぎる。

 

「なかなか危なっかしいじゃねぇかよ……」

 

 シグマショットからミッションメモリーを取り外し、ホルダーに戻す。

 

「……仕方ねぇか」

 

 ファイティングポーズを取り、次の攻撃へと備える。

 

「来い」

「言われずともっ!」

 

 再びオミクロンは、ナイフで俺の首を掻っ切ろうと突撃してくる。

 しかし、オミクロンが来るよりも先に、俺の方に支援が届いた。

 

 俺の後方からエースライダーが飛んで来て、スライダーモードでのみ出現するマシンガンが発砲される。

 その命中率は凄まじく、全弾が命中した。

 

「くっ……!」

「いててててて!」

 

 ……ほとんど俺にだが。

 取り敢えず、発砲された弾丸のおかげで、俺とオミクロンとの距離が離れる。

 そんな俺はエースライダーに近づく。

 

「ふっざけんじゃねぇぞオンボロAI!」

 

 怒りをあらわにしながらエースライダーを叩く。

 何が“高性能な学習型AI”だ。

 所有者撃ってくるバケモンを高性能とは言えねぇんだよ。

 

「ったくよぉ……まぁいい。ナイスタイミングだぜ」

 

 エースライダーの左ハンドルを引き抜き、シグマエッジを構える。

 これで同じ武器持ちだ。

 

「そんな……」

 

 ふと、離れたオミクロンの方から声が聞こえる。

 

「私は……私は最強なのよ!そのためのこの力なのよ!」

 

 ……っけ。

 コイツ、ただただ力に溺れただけのやつか。

 

「……いいぜ。自分が一番だと驕ってる奴以上に弱いやつはいないってことを証明させてやるよ」

「ほざいてろぉ!」

 

 俺の煽りが効いたのか、考えなしにナイフを構えて突撃してくる。

 それを確認し、シグマエッジにミッションメモリーを差す。

 

《 Ready 》

 

 シグマエッジにフォトンブラッドが流れ込む。

 そして、接近してきたオミクロンのコンバットナイフを受け流し、体に押し付ける。

 

「更に……ダメ押しぃ!」

 

 シグマフォンのエンターキーを押し、更にシグマエッジのフォトンブラッド量を増加させる。

 

《 Exceed Charge 》

 

 そして、そこから横薙ぎに一閃して、吹っ飛ばす。

 

「キャアアア!!!」

 

 叫び声を上げるのと同時にドライバーが外れ、団員の変身が解除される。

 

「くっ……」

 

 飛ばされたドライバーをもう一度使用しようと、手を伸ばす団員の手を抑え、ドライバーを回収する。

 

「悪いがこいつは回収する」

「ちく……しょう……」

 

 ドライバーを回収したタイミングで、団員の意識が途切れ、倒れる。

 ……よかった。灰化はしなかったな。

 

「……さてと」

 

 こちらでの戦闘は終わった事だし、ホシノちゃんの方の支援でも行きますかね。

 ……そう思ってたんだが。

 

「お、先生。やっと終わった感じ?」

 

 既に終わってた。

 何でも、エースライダーが飛んできたくらいの時から終わってたとの事。

 

「それなら手伝ってくれよ」

「うへぇ……こっちはこっちで大変だったんだよ〜?そりゃもう、動けないくらいにはね〜」

「……でも、回復するくらいの時間はあっt」

「さぁ先生!みんなのとこに帰ろーよ」

 

 ……この野郎。

 なんと邪悪な生徒なんだ。

 

 とまぁ、激しいっちゃ激しかった戦闘を終えて、相手の基地がもう二度と活動しないようにするためにも資源や弾薬を奪い、施設を爆発させておくことにした。

 爆発させる時のシロコちゃんの顔が輝いてたのは触れなかったことにした。

 

 そんなこんなで、俺たちはまたアビドス高等学校へと戻ることにしたのだった。 

 

————————————

 

「……そうですか。オミクロンが破れましたか」

 

 アビドスとはまた別の場所にて、何者かが電話で先程の戦闘を知る。

 

「まぁ構いませんよ。もとよりアレは量産型の不良品ですから」

 

 オミクロンの力。

 それは単純な話、スマートブレインに作られた量産型ライダー、『ライオトルーパー』の出来損ないであった。

 

「……それに、お目当ての存在を見つける事もできましたからね。……ええ、それでは」

 

 そう言い、電話での会話を終える。

 この存在が話した『お目当ての存在』とはいったいなんなのか。

 それはいづれ、アビドスの命運を握る戦いで明らかになる事を、今の俺はまだ知らない。

 




Don't miss the next ∑

「借金?」

「私は認めない!!」

「だったら、俺がやる」

「どの世界でも大人はクソなもんだ……」
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