ブルーアーカイブ 〘 PROJECT_∑ 〙   作:ファイズ大好きなポンコツ

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400連回して水着ハナコ4ワカモ2ミカ1水おじ0って何?
水おじが欲しかったんだが?

……そういや、最近最終章クリアしてシッテムの箱にプラナちゃんが入ったよな





……アロナをシッテムの箱から追放する


8話 猫耳少女の日常

 

「うわぁぁぁん!!!」

「お黙りぃ!」

 

 こちらシグマ。

 夜中になっても泣き続けるアロナを宥めるのに苦戦し、仕方なく「シッテムの箱」内に入っている。

 

「だーかーら!もう解決したことだっての!それに何年も昔のことだぞ!」

「でもぉ……!でもぉ……!!うわぁぁぁん!!!」 

「あァァァ!!!」

 

 今まさに、混沌を迎えている最中だ。

 

―――――――――――――――

 

 さて、荒れた夜が終わり、無慈悲にも朝日が昇る。

 まだ一睡もできてないのに。

 世界は残酷だ。

 

『すいません先生……』

「だからいいっての。……あそこまでギャン泣きされるとは思わなかったけどな」

『うぅ……で、でも!先生にも問題はありますよ!』

「問題だと?」

 

 俺なんか悪い事したか?

 問題なんてあるわけないだろ。

 

『突然あんな過去を話すなんて!』

「……聞かなきゃいいだけだろ?」

『うっ……』

 

 はい勝ち。

 あまりにも弱すぎる。

 ……やっぱ、こういう会話前もやった気がする。

 瞬時、俺の脳裏にとある光景が浮かぶ。

 

―――――――――

 

『だから!こっちの案の方がいいんですよ、先生!』

『実用性って知ってる?』

『うっ……』

 

―――――――――

 

「今のは……?」

 

 そこで見たのは、青空みたいな青と薄いピンクのロングの髪をした少女と、若い青年……俺が居た。

 

「さっきのって……」

 

 前にも会ったことがあるはず。

 それこそ、“キヴォトス”に来る前に。

 

 そんな疑問を残した俺は「シッテムの箱」から抜け出し、アビドスへと向かう。

 解決しなきゃいけない課題に立ち向かったり、ホシノちゃんから頼まれた“アレ”をやっておかないとな。

 

―――――――――――――――

 

 なんとか迷わずにアビドスに辿り着いた。

 マップ機能様々である。

 ありがとうエースライダー。

 そこら辺に止めとくね。

 

「……それにしても、砂まみれだな」

 

 先日から見て、話は聞いていたものの、改めて見るとあちらこちらに砂が積もっている。

 それに加え、人気もないときたもんだ。

 ……でも、完全に人が居ないって訳では無い。

 よーく見渡せば、飲食店だの露店だのが見つけられる。

 街として完全に昨日を停止したって訳じゃないってことだな。

 

 そう思いながら住宅街を進んでると、一応知ってる顔と出会うことになった。

 

「うっ……な、何っ……!?」

 

 特に話しかけて居ないのだが、何故か警戒されている。

 俺君になんか悪い事したか?

 ……まぁいい。

 こういう時は気さくな挨拶だ。

 

 この世で行われているほぼすべての会話というのは、何事も挨拶……もとい、『アイサツ』から始まる。

 会話だけじゃない。

 初対面での第一印象を左右させたり、様々な場面で人間関係を円滑に進めることができたり、とあるCMでは“魔法の言葉”だったりと、様々な役目を果たしている。

 それに加え、『アイサツ』には「相互リスペクト」「謙譲の美徳」といった日本的価値観を体現しているとも言われている。

 つまり、『アイサツ』は大事。

 

 ――古事記にもそう書かれている。

 

 ……てな訳で挨拶をしよう。

 

「よ、おはよう」

「な、何が「おはよう」よ!なれなれしくしないでくれる?私、まだ先生のこと認めてないから!」

 

 どうやらこの世界の古事記と俺の知ってる古事記は違うらしい。

 挨拶をされたら返す。

 たとえどんなに信頼されてない人物であったとしても。

 

 ……さて、ふざけるのはここまでにしといて。

 今まで助けてもらえなかっただけでなく、過酷な現状を作り上げやがった「大人」を信じることが出来てないって事は重々承知だったんだが、まさかここまでとはな。

 思ったより来るものあるな。

 

「まったく、朝っぱらからのんびりうろついちゃって。いいご身分だこと」

 

 む……。

 そう言われるのは侵害だな。

 こちとらホシノちゃんから託された依頼が……

 

 ……待てよ?

 これチャンスでは?

 

 ……そうと決まれば、やるしかないな。

 

「そう言うセリカちゃんは何処に行くのさ。アビドスの方向とは違うみたいだけど?」

「私が何をしようと、別に先生とは関係ないでしょ!?……それと、朝っぱらからこんなところをうろちょろしてたら、ダメな大人の見本みたいに思われるわよ?」

 

 ダメな大人ねぇ……。

 実際間違ってないのが悔しいものだ。

 

「それに、危険意識とか無いの?ここだって、常に安全ってわけじゃないのよ?」

 

 危険意識……。

 そりゃ、昔と比べれば落ちてきてるとは思うが……。

 

「セリカちゃん……心配してくれるのかい?」

「そ、そんなんじゃないから!とにかく!あたしは忙しいから。じゃあね!」

 

 そう言い、セリカちゃんは踵を返し学校とは違う方向へと砂塵を立てて走り去ってしまった。

 まだ行き先も聞いてないっていうのに……。

 

 ……こうなったら仕方ない。

 やりたくなかったんだが……

 

「……依頼を遂行する」 

 

 とある理由で封印していたオールバックを解禁して、走り去っていったセリカちゃんを追いかけるため、全力で走る。

 

―――――――――――――――

 

「ひゃあっ!?な、何でついてくるの!?」

 

 追いかける俺に気付いたセリカちゃんが、その足を止める。

 

「着いてったら何処に行くかわかるだろ?」

「何いってんの!?あっち行ってよ!ストーカーじゃないのっ!!」

 

 落ち着いた態度で質問に返答する俺に、怒りながら言葉をぶつけるセリカちゃん。

 嫌ってはいれど、話はしてれるのはありがたい。

 それにしても……。

 

「ストーカー……」

 

 ……こういう罵倒は、思ったより来るな。

 豆腐メンタルが崩れる。

 思わず表情が陰る。

 

「……あーもう!わかった!わかったってば!行き先を教えればいいんでしょ?」

 

 泣きそうになっていた俺に、哀れみからくる同情でか、俺に向き合い話すセリカちゃん。

 優しい子だ……。

 そして、セリカちゃんの口からその行き先が伝えられる。

 なんとそれは――

 

「……バイトよ」

 

 ――すっげぇ誠実な理由だった。

 

「あ、あんたみたいにのんびりしてられないのよ、こっちは。少しでも稼がなきゃ!」

 

 「もしかしたら……」と疑ってしまった自分を殴りたい。

 生徒の事信じれないなんて……。

 

「もういいでしょ?ついてこないで!」

 

 ほぼ放心状態の俺を置いて、セリカちゃんは砂塵を巻き上げて駆け抜けていった。

 もう追いかける余力も無い。

 だが、情報は手に入れた。

 俺は依頼主の元へ帰ることにした。

 

―――――――――――――――

 

「……それで、セリカちゃんの行方はわかった感じ?」

「バイトだとよ」

 

 休みだからか誰も居ない部室で、依頼主のホシノちゃんと情報を共有することにした。

 

「なるほどね~。……それで、バイト先はわかったの?」

「……それを聞いたらセリカちゃんの信頼度がいよいよ0になるから諦めた」

「何したの先生……」

 

 ガチトーンで言われると心に刺さる。

 後々から考えたら余裕で通報案件だもんな、俺のやったことって。

 シンプルにストーカーだもんな。 

 ……通報されないよね?

 

「まぁまぁ……それで、心当たりはあるのか?セリカちゃんのバイト先」

「ん〜……あ」

「あるのか!」

「ふっふっふっ……間違いない場所があるよ」

 

 ってことで、ホシノちゃんはセリカちゃん以外の対策委員会のメンバーを呼び出し、セリカちゃんのバイト先に突撃することになった。

 

―――――――――――――――

 

「いらっしゃいませ!柴関ラーメンです!」

 

 俺たちが向かった場所は、「柴関ラーメン」。

 そこでバイトをしてるというホシノちゃんの読みは、どうやら当たったようだ。

 

「何名様ですか? 空いてる席にご案内しますね!」

「少々お待ちください!3番テーブル、替え玉追加です!」

 

 壁越しながら、セリカちゃんの頑張って働いてる声が聞こえる。

 どうやらここは、俺が思ってるよりも客が通ってるようだ。

 やはりアビドスは、まだ生きているようだ。

 

 そんな柴関ラーメンの扉が開き、新たな客が入店してくる。

 いつも通りの笑顔で迎え入れようとしたセリカちゃんの顔は、その入店してきた客を認識して固まった。

 

「いらっしゃいませ!柴関ラーメンで……」

 

 入店してきたのは、見覚えがある顔。

 

「わわっ!?」

「あの~☆5人なんですけど~!」

 

 ――アビドス対策委員会のみんなだったのだ。

 

「あ、あはは……セリカちゃん、お疲れ……」

「ん、お疲れ」

「み、みんな……どうしてここを……!?」

 

 ゆるふわ〜っとした口調で入店したノノミちゃんに続き、アヤネちゃんとシロコちゃんが入店する。

 大方、セリカちゃんは「どうしてバイト先がみんなに知られてるのか」とでも考えただろう。

 その答えは、残りの2人によって明かされることになる。

 

「うへ~やっぱここだと思った」

「さっすがはホシノちゃんだな。よっ、セリカちゃん」

 

 その正体こそ、先生(ストーカー)ホシノちゃん(愉快犯)であった。

 アビドスの面々を見てあわあわしていたセリカちゃんだったが、俺の存在を認知してか、俺を睨みつけながら言う。

 

「せっ、先生まで……やっぱストーカー!?」

 

 誤解は消えないようだ。

 いや、誤解じゃないんだが……。

 セリカちゃんの圧に負け、肩を竦める俺に、ホシノちゃんが救済の手を伸ばす。

 

「うへ、先生は悪くないよー。セリカちゃんのバイト先といえば、やっぱここしかないじゃん?だから来てみたの」

「ホシノ先輩かっ……!!ううっ……!」

 

 予想外からの刺客の出現で、セリカちゃんは拳を握りしめる。

 そんな感じでわちゃわちゃしてる中、厨房から二足歩行する柴犬が現れた。

 

「アビドスの生徒さんか。セリカちゃん、おしゃべりはそれぐらいにして、注文受けてくれな」

「あ、うう……はい、大将。それでは、広い席にご案内します……こちらへどうぞ……」

 

 上の存在に歯向かうことは出来ないようで、セリカちゃんは声のトーンがあからさまに低くなりつつも、俺たちを席に案内する。

 案内された席は6人用の席で、俺から見て左側にホシノちゃんとシロコちゃん、右側にアヤネちゃんとノノミちゃんが座る。

 それと同時に、シロコちゃんとノノミちゃんがほぼ同タイミングで俺を見て、言う。

 

「はい、先生はこちらへ! 私の隣、空いています!」

「……ん、私の隣も空いてる」

「究極の二択だな……」

 

 どちらも捨てがたい。

 と言うよりかは、生徒に優劣をつけてはならない気がする。

 となれば、直感で行くしかないだろう。

 

 俺はシロコちゃんの隣に座った。

 

「……ん、ビックチャンス」

 

 これを好機とでも捉えたのか、シロコちゃんは俺に抱き着く。

 普通だったらありがたいことなんだろう。

 

 ――相手がキヴォトス人じゃなければなお良かっただろう。

 

 力が強いったらありゃしない。

 このままだと空き缶みたいに潰れることになる。

 ここら一面に血が広がることになってしまう。

 

「ちょ!シロコ先輩!先生すごく苦しそうになってるって!」

 

 異変に気付いたセリカちゃんが、シロコちゃんを止めるように、遮ってくれる。

 流石にまずいと認識できたのか、シロコちゃんは俺から離れ、ある程度の距離感が生まれる。

 

 良かった。危うく死ぬところだった。

 キヴォトスに来て初めて命の危機を感じた。

 

 ……初めてじゃねぇや。

 

 一通り落ち着いてから、ノノミちゃんがセリカちゃんの制服について話すことになった。

 

「セリカちゃん、バイトのユニフォーム、とってもカワイイです☆」

「いやぁー、セリカちゃんってそっち系か。ユニフォームでバイトを決めちゃうタイプ?」

「ち、ち、ち、違うって!関係ないし!こ、ここは行きつけのお店だったってだけで……」

 

 みんなが和気あいあいと話す中、俺の中でとある邪悪な案が過ぎる。

 

(……セリカちゃんの写真売れば金になんじゃね?)

 

 こんなの考えるくらいなら先生引退したほうがいい。

 そう思っていたのだが……。

 

「ユニフォーム姿のセリカちゃん、写真撮っとけば一儲けできそうだね〜……そうは思わない?先生」

 

 ほんっとこいつは………。

 

「俺たち、気が合うな」

「うへぇ〜、流石は先生だね」

 

 ――やはりこの子は面白い。

 

「変な副業はやめてください、先輩……。それに、先生も乗らないでくださいよ」

 

 ヤバい考えに至ってしまった俺とホシノちゃん(犯罪者二人組)を、真面目なアヤネちゃんが止める。

 アビドスにストッパーがいてくれて良かった。

 

「バイトはいつから始めたの?」

「い、一週間ぐらい前から……」

「そうだったんですね☆時々姿を消していたのは、バイトだったということですか!」

も、もういいでしょ!ご注文はっ!?」 

 

 質問攻めや自由な会話にしびれを切らしたセリカちゃんが、大声で注文を聞く。

 

「「ご注文はお決まりですか」でしょー?」

「セリカちゃんよぉ……お客様には笑顔で親切に接客しないとじゃないのー?」

「あうう……ご、ご注文は、お決まりですか……」

 

 大声を出されて怯むほど俺たちは弱くない。

 なんというか、自分で言うのもあれだが、果てしなく迷惑な客である。

 そんなふざけまくってる俺たちに素直に従ったセリカちゃんが、丁寧に注文を聞き直した。

 思ったより純粋なのかもしれない。

 怪しい詐欺とかに騙されないかが心配だ。

 セリカちゃんの純粋さに不安を覚える俺を置いて、みんなが注文する。

 

「私は、チャーシュー麺をお願いします!」

「私は塩」

「えっと……私は味噌で……」

「私はねー、特製味噌ラーメン!炙りチャーシュートッピングで!ほら、先生も遠慮しないでジャンジャン頼みなよー。この店、めちゃくちゃ美味しいんだよー!アビドス名物、柴関ラーメン!」

「そうだな……んじゃ、俺は無難に醤油で」

「うへぇ〜……先生って、案外つまんない男だね」

「黙らっしゃい」

 

 そんな感じで全員の注文を聞き受けたセリカちゃんが、とある事を問いかけた。

 

「ところで、みんなお金は大丈夫なの?」

 

 そういや、誰が金を払うんだろうか。

 アビドスは借金まみれだし、金を払える余裕はないと思うんだが……。

 

「もしかして、またノノミ先輩に奢って貰うつもり?」

「はい、私はそれでも大丈夫ですよ☆このカードなら、限度額までまだ余裕がありますし」

 

 なんだ、カード持ちが居るのか。

 生徒に奢ってもらうというのは、何だか情けない気はするが、まぁ良いだろう。

 すると、信頼してたホシノちゃんから聞きたくなかった言葉が聞こえてしまう。

 

「いやいや、またご馳走になるわけにはいかないよー。きっと先生が奢ってくれるはず。だよね、先生?」

 

 おっとぉ……?

 

「初耳だな……」

「そりゃ、言ってなかったもんね〜。まぁ、今聞いたから良いでしょ?」

 

 小悪魔のような笑顔で俺に微笑みかけるホシノちゃん。

 ふと他の面々も見てみると、期待の眼差しが俺に当たっている。

 ……仕方ない。

 

「……セリカちゃん」 

 

 手荷物を全て抱え、出口の方を向く。

 そして……

 

予約は取り消しだ!

 

 ……全力で逃げ出した。

 

 その後、捕まったのは言うまでもないだろう。




※投稿遅れてごめんね!
 こんな小説でも待ってる人がいるというのに……
 改善できるかは怪しいけど、頑張って筆進めていくんでみんなも感想送ったりしてやる気をください……!
 コメ乞食も終わった所で、次回予告どぞ!

Don't miss the next ∑

「早く出てって!」

「セリカちゃん?」

「生徒のためならエンヤコラって訳だ」

「伊達にストーカーやってねぇよ。舐めんなよ」
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