ブルーアーカイブ 〘 PROJECT_∑ 〙 作:ファイズ大好きなポンコツ
気力が有り余ってるんでプロローグを進めてやります。
その前に一つだけ言わせてくれ。
ヒエロニムス強すぎんだろ!!!!!!
3章進ませろやぁぁぁぁぁあ!!!!!!
かつて、オルフェノクの王を守護するために、三本のベルト、『デルタギア』『カイザギア』『ファイズギア』がスマートブレインにより開発された。
しかし、作成されたライダーズギアは、三本だけでは無かった。
『シグマギア』
デルタギアの開発よりも前に計画されていた、3つのうちの1つ、「Σ計画」で開発されたライダーズギアの一つである。
しかし、シグマギアはスマートブレインの歴史から消されてしまっていたのだ。
それは何故か。
適合する存在が居なかったのだ。
オルフェノクが変身すれば灰となり、人間が変身すればベルトが弾け飛ぶ。
そんな失敗作を、スマートブレインは“無かった”事にした。
そしてシグマギアは、「呪われたベルト」として、封印された……と、言われている。
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「このベルト……いったい……?」
俺はそのスーツケースに入ってあったベルトを手に取り、頭をフル回転させる。
微かな記憶を蘇らせていたのだ。
まず、このベルトに見覚えはあるか?
………答えはNO、こんなの知らねぇ。
第一、これの使い方すら知らねぇんだぞ?
つーか、なんでスマホじゃなくてガラケーなんだ。
それなら、このバイクに見覚えは?
………これもNO、かっけぇけど俺のかどうかはわかんねぇ。
うーむ……迷宮入りかな?
「………あの、先生。これは…」
「おん?」
俺が思考放棄したタイミングで、スズミちゃんが俺に話しかける。
そして、謎の封筒を俺に渡す。
「これは?」
「先程先生がそのカバンを開いた際、落ちたものです」
「ありゃ、気づかなかったな。サンキュ、スズミちゃん」
「お安い御用です」
二度目の感謝を伝え、スズミちゃんから封筒を受け取り、開く。
封筒に入っていたのは、とある写真だった。
謎の青い戦士と、真っ白な戦士が戦ってる写真……?
………待て、これは
いや、そんなまさか
そんな訳無い
だってアレは
“アレ”は
俺の頭が軽度のパニック状態になるのと同時に、俺の頭を……
「う、うああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!」
衝撃が襲った。
「!?先生!?どうしたんですか!?先生!!」
何の前触れもなく叫び、蹲る俺に、スズミちゃんが駆け寄る。
しかし、俺を呼ぶ声は届かない。
聞く余裕が無かったのだ。
そんな余裕がない程に俺が喰らった衝撃、もとい激痛は、名状しがたいものであった。
そんな激痛が走る中、俺の頭にとある記憶が流れ込んでいた。
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俺とスズミちゃんが駐車場で色々やってたちょっと前。
ユウカちゃん達は外郭地区に入り、シャーレが見える所まで来て、俺がリンちゃんに伝えておいた作戦に従って、戦闘を行っていた。
「凄い……!」
「先生の作戦のおかげで、普段よりずっと戦いやすかったですね」
通話越しで状況だけ聞き、現場を見てないにも関わらず、完璧な作戦を構成する。
これが連邦生徒会長に選ばれた大人の力。
それを三人は、改めて認識してくれたであろう。
「この調子でいくわよ!」
「ええ」
そうして、暴れる生徒たちを沈静化し、違法改造されたクルセイダー1型を破壊し、シャーレ付近で発生した騒ぎは、収束を迎えたように思われた。
戦闘に一区切りついたユウカちゃん達の元に、リンちゃんからの連絡が来る。
それは戦闘終了を祝う言葉ではなく………
『皆さん、注意してください!生徒でも兵器でもない何者かが接近しています!』
新たな敵の出現を伝える警告であった。
「生徒でも兵器でもないって……いったい何なのよ……って、あれは……?」
そう言い、ユウカちゃんはリンちゃんが警告した、何者かに気付く。
「………」
無言で歩み寄ってくる存在。
そいつにユウカちゃん達の持つ輪っか——ヘイローは浮かんで居ない。
大方、俺と同じように、外の世界から来た大人なんだろう。
「……ここにベルトがあるとのはずだったが、居るのは女が三人か。丁度いい」
微かに聞こえるような声で、その存在は呟き、顔に文様が浮かび上がり、その身体が光に包まれる。
「俺の肩慣らしに付き合って貰おうか」
光から現れたのは、サソリに似た灰色の異形へと姿をした怪物——アラクランオルフェノクであった。
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俺が見た記憶。
それはとある少年と、とある青年との会話だった。
「それにしても、お前も災難だったよな〜」
「……何がだよ」
青年の呟きに、少年はぶっきらぼうに聞く。
「いやさ、お前もココに目ぇ付けられなきゃ、まともな人間として生きてけたんだろ?」
「……」
「……まぁ、生まれながらの体質だし、どっかで捕まってたろうけどな〜」
無言を貫く少年。
そんな事お構い無しとでも言うのか、青年は話を続ける。
「……そういやよ」
「……何」
「俺、そろそろここから居なくなんだよ」
「は!?」
青年の言葉に、過去一の反応をする少年。
この少年は、普段から青年に辛く当たっていたが、心の底では尊敬し、信頼していた数少ない人間の一人だったのだ。
「だからよ、一つだけ教えておく」
「……何を?」
「『シグマギア』の事だ」
そして、青年は話した。
既に計画が破綻した、スマートブレインの過去の遺産の詳細を。
「……ってことだ」
「……そんな事話して、俺に何をさせるつもりなんだよ」
少年がそういうやいなや、彼らの居る研究所が爆発する。
少年がその爆発に戸惑う中、青年はその状況に恐れず、淡々と伝える。
「俺はお前に生きてほしいんだよ。研究対象としてじゃなくて、1人の人間としてよ」
そして、青年は少年が入っていた檻の扉を開く。
「行け。そして自由を勝ち取ってこい」
その言葉を受け、少年は駆け出していった。
……自由を勝ち取るために。
「……生きろよ、シグマ」
————————————
あぁ、そうだった。
何でこんな大切なことを忘れて待ってたんだ。
この記憶に映ってた少年は、間違いなく俺だ。
……あぁ、段々思い出して来たぞ。
あの研究所が何か、そこで何を研究してたか、そして……
「俺が何者かが……」
「……!先生!」
そう呟きながら立ち上がる俺に、介抱してくれてたであろうスズミちゃんが気付き、俺のもとに近付く。
……それにしても、このバックを枕にするとは。
「もうお体は大丈夫なんですか……?」
「あぁ、いらねぇ心配かけさせちまったな………。ったく……嫌なもん思い出しちまったよ」
先ほどまで見てた記憶に愚痴を言いつつ、バイク——エースライダーに乗り、エンジンを吹かす。
駐車場に、エースライダーの轟音が響く。
「行こう、スズミちゃん」
「行くって……まさか、戦場に!?危険ですよ先生!」
「危険なのは重々承知だ」
エンジンが充分に高まって来た所で、備えてあった2つのヘルメットを被り、もう1つをスズミちゃんに投げ渡す。
そして、スズミちゃんの目をしっかり見て、言う
「……それでも、戦ってる生徒がいんだろ?それを救うのが、大人の役目だ」
「……わかりましたよ、先生」
俺の覚悟が伝わってくれたのか、スズミちゃんは渡したヘルメットを被り、俺の後ろに乗る。
「行きましょう」
「ああ!」
そうして、俺達は戦闘中のユウカちゃん達の元に、超高速で向かった。
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アラクランオルフェノクが向かって来るのに対抗するため、ユウカちゃんは愛用する2丁のSMG「ロジック&リーズン」を発射する。
しかし、人間を超越した、神に近い存在であるオルフェノクに、銃弾が効くわけもなく、アラクランオルフェノクはユウカちゃんに近づき、腕の巨大はハサミで殴り飛ばす。
「ウルゥアアァ!」
「きゃっ……!」
ハサミがユウカちゃんに当たる寸前、電磁シールドを展開したため、直接的なダメージは無かったものの、衝撃を防げたわけでは無いため、勢いよく後ろに吹っ飛び、破壊されたビルの瓦礫にぶつかる。
「かはっ…!!」
「ユウカ!!……っ!」
黒髪の子——ハスミちゃんが吹っ飛んで行ったユウカちゃんに視線をやる。
その僅か1秒の隙を狙われ、アラクランオルフェノクがハスミちゃんにサソリの長い尾に搭載されている毒針を刺す。
「くっ……」
アラクランオルフェノクが刺したのは、麻痺毒の針。
キヴォトスの人間は、外の世界の人間よりも強いものの、麻痺を起こすことはある。
「そこで見てな。お仲間さんが灰になるのをな」
「な……にを……」
倒れるハスミちゃんを横目に、アラクランオルフェノクはユウカちゃんに近付く。
そして、ユウカちゃんの首を鷲掴みにする。
「さてさて……最期に言い残す言葉はあるかい?」
「うっ………くぅっ………」
微かに溢れる声で、ユウカちゃんは言う。
「……だ、だれか………」
「………っけ。結局は命乞いかよ。つまんねぇな」
そして、アラクランオルフェノクはサソリの尾から使徒再生の針を伸ばす。
———ユウカちゃんに止めを刺すために。
そんなユウカちゃんは心の声で叫んだ。
(先生……助けて!)
何故ここで俺を呼んだのか、理由はわかんねぇ。
それでも、助けを求められたんなら………
「オラァ!!!」
助けねぇとな!
「グワァ!!」
俺とスズミちゃんが乗ったエースライダーでアラクランオルフェノクを轢き飛ばす。
俺はエースライダーから降り、開放されたユウカちゃんに近付き、言う。
「待たせちまったな、ユウカちゃん」
「……遅すぎますよ……先生」
そして、ユウカちゃんに超簡単な応急処置だけして、ぶっ飛ばしたアラクランオルフェノクの方に向かう。
「せ、先生!?下がってください!」
「ぶっ倒れてるくせになに言ってだよ……大丈夫だ」
エースライダーの後部に備え付けておいたスーツケースを開き、ベルトとガラケーを取り出す。
「俺は負けねぇよ」
その言葉を聞き安心してくれたのか、ユウカちゃんは微笑んで、また倒れた。
「スズミちゃん、それとチナツちゃん!二人を守っておいてくれ」
「はい!先生」
「お任せ下さい」
そして、ベルトを腰に装着して、再びアラクランオルフェノクの元に向かう。
「いってぇな……!……お前か、俺のことを轢きやがったのは」
「ああそうだぜ。俺の大切な生徒に手ぇ出したんだからよ」
「っけ。気に喰わねぇな、その顔。まずはお前から……っ!?」
俺の手に持っていた物に気付いたのか、アラクランオルフェノクは言葉が途切れる。
そしてその右手に持っていたもの——シグマフォンを開き、変身コード『4 9 0』を打ち込み、エンターキーを押す。
《 Standing by 》
電子音声がシグマフォンから流れ、青いラインが輝き出す。
シグマフォンを折り畳み、力強く握り、言う。
「…変身!」
腰に巻いておいたベルト——シグマドライバーのコネクター部分に差し込み、セットする。
《 Complete 》
電子音が流れるとともに、俺の身体を蒼い閃光が駆け巡る。
そして、紺よりも深い紺、ネイビーのフォトンブラッドに包みこまれた俺は、その姿を変える。
その身体を包み込むは、真っ黒なボディースーツ。
その身体に流れるは、ネイビーカラーのフォトンブラッド。
その胸部を守るのは、鈍い鋼色のアーマー。
その頭部に記されたのは、左右対称の∑の仮面。
その戦士に託された名は………
「仮面ライダー……シグマ!」
右手首の付け根を左手で強く掴み、右手をより強く握りしめる。
「さぁ、やってやるよ……この力でな」
今この瞬間、「呪われたベルト」の戦士が、キヴォトスに君臨した。
Don't miss the next ∑
「案外なんとかなるもんだな!ハハッ!」
「ここがシャーレか……」
「失礼いたしましたー!!」
「私はアロナ!これから先生をアシストする秘書です!」