ブルーアーカイブ 〘 PROJECT_∑ 〙   作:ファイズ大好きなポンコツ

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お待たせしました お待たせしすぎたかもしれません
遂にほんへ、解禁です!

……はやくノアを引き当てたい
“描けば”でるんじゃなくて、“書けば”でる説を押していきたい
そのために、俺はガチャを引くんだ!(爆散)


1章 対策委員会編
1話 アビドスへ


 

 シャーレに就任してから、数日が経ったある日。

 

あぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

『頑張ってください!先生!』

「あと5枚じゃぁぁぁぁあ!!!」

 

 毎度変わらず、書類との激戦を繰り広げていた。

 …………書類に勝てた日は一度もなかったが。

 そんな今日は珍しく、やらなければならない分の書類は、全部終わらせることが出来たのだ。

 ……まぁ、一昨日から寝てないおかげ何だけどな。

 とはいえ、漢字だの計算だのは、手伝ってもらったからこそでもあるんだろうな。

 これも、ノアちゃんやユウカちゃんのおかげだな……。

 

「これで……終わりぃ!!!」

 

 天高く掲げた印鑑を、勢いよく振り下ろし、『確認』を示す押印した。

 ……まぁ、机を破壊する事ができたら良いな〜と考えながらやったのは、言うまでもないだろう。

 

『おめでとうございます先生!!今日の分の仕事はこれで終わりです!!』

あぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!

 

 最大級の喜びを表した叫びを出して、限界を超越した俺はぶっ倒れた。

 

『先生……?先生!?起きてください!先生!!きゅ、救急車ーー!!!』

 

———————————————

 

「まったく……もう無理はしないでくださいよ?」

「善処はしとく……」

 

 俺がぶっ倒れてから数分後、アロナがシグマフォン経由でSOSを出してくれたらしく、その送り先がノアちゃんだって訳だ。

 何でノアちゃんを呼んだのか、アロナに聞いてみた所……

 

『だって先生、ノアさんとメッセージしてる時すごくニヤけてましたよ?それくらい好意を持ってるなら、助けにすぐ来てくれるんじゃないかと……』

 

 ……とのこと。

 取り敢えずアロナには今日1日おやつ禁止令を出した。

 人のメッセージしてる顔を覗き見しやがって。

 

「……とはいえ、介抱してくれてありがとうな、ノアちゃん」

「いえ、先生が私とのメッセージでニヤニヤしていたとの情報を貰えたので、これでお愛顧ですよ♪」

「そっか………はい!?」

 

 ノアちゃんの発言に驚き、寝ていた身体を無理に起こす。

 悲鳴を上げていた今までの究極の身体は何処へやら……。

 

「ちょっと待てやちゃんノア。その情報どこで手に入れた」

「あら?モモトークで教えてくれたじゃないですか」

「んなアホな………まさか!!」

 

 急いでシグマフォンを開き、ノアちゃんとのモモトークを開く。

 なんとそこには、さっきアロナから聞いた内容の話を俺の口調で書かれたメッセージが送られていた。

 

「おわぁぁぁぁぁ!!!???」

「うふふ……」

「ノ、ノアちゃん……このことは忘れてくれたり……?」

「無理ですね♪」

「そっかぁ……」

 

 そして、ノアちゃんはメモ帳に何かをメモした後、満足したかのような笑顔でシャーレから出ていった。

 ……さて、と。

 

「アロナ」

『……はい』

「5日間お菓子禁止だ」

『そんなご無体な!!』

 

 こうして、アロナにとてもとても重い罰を与えてやった。

 絶ッッ対に許さねぇからな。

 

———————————————

 

 そんな茶番から数十分後、ちょっとムッとしたアロナからちょっとした朗報が届いたんだ。

 

『……そう言えば先生。ここ数日間で、シャーレに関する噂が沢山広まってるらしいですよ』

「ほ〜う……そいつはもう、素晴らしいじゃないか」

「はい!良い兆候ですよ!私たちの活躍が始まるということですからね!」

 

 先程までの態度は何処へやら。

 アロナは現状を喜ぶ。

 それにしても、あの騒動から一週間ほどしか経ってないと思うんだが、もう広まっているとは。

 SNSとは恐ろしいものだ。

 

『ですがその中に……ちょっと不穏な手紙がありまして』

「不穏、ねぇ……内容は読んだのか?」

『あ、いえ。先生に一度読んでもらった方が良いかなと思いまして、まだ未開封のままです』 

「……未開封なのに何で不穏だと?………まさかとは思うが、仕事追加のメッセージとかか!!」

 

 俺は意味のないファイティングポーズを取る。

 

『いえいえ!仕事はあれだけで問題ないですよ!……取り敢えず、読んでみてください』

「……まぁいいか。呪いの手紙とかじゃなきゃいいんだがな」

 

 そうして、俺はその手紙を手に取り、音楽を聞きながら読み始めた。

 


 

連邦捜査部の先生へ

 

こんにちは。私はアビドス高等学校の奥空(おくそら) アヤネと申します。

 

今回どうしても先生にお願いしたいことがありまして、

こうしてお手紙を書きました。

 

単刀直入に言いますと、今、私たちの学園は追い詰められています。

 

それも、地域の暴力組織によってです。

 


 

 ……あぁ、ミレニアムが平和すぎて忘れていた。

 そういやここ、文明の発達した世紀末だったんだ。

 それにしても……。

 

「アビドス高等学校……?」

 

 この学園の名前には、聞き覚えがない。

 ……まぁ、いまんとこ知ってるの、三大学園しかないのが原因なんだろうけど。

 そして、2枚目を読む。

 


 

こうなってしまった事情は、かなり複雑ですが……。

 

どうやら、私達の校舎が狙われているようです。

 

今はどうにか食い止めていますが、

 

そろそろ弾薬などの補給が底を突いてしまいます……。

 

このままでは、暴力組織に学校を占領されてしまいそうな状況です。

 


 

「………ほーん」

 

 流していた音楽を途中で止めて、3枚目を読む。

 


 

それで、今回先生にお願いできればと思いました。

 

先生、どうか私たちの力になっていただけませんか?

 


 

「……なるほどな」

 

 手紙を読み終えるや否や、俺は黒いバックに必要そうな物を入れて、そこら辺にあったカバンには、弾薬だの何だのを入れた。

 

「さて、こんなもんで足りるかな」

『どうしたんですか先生、いきなり荷造りして。………まさか、夜逃げですか!?』

「んなわけあるか。まだ昼だぞ。………それはそうとだな」

 

 俺は荷物と「シッテムの箱」を持ち、アロナに言う。

 

「行くぞアロエリーナ!アビドスに出張だ!」

『おお!これが大人の行動力!………って!アロエリーナじゃなくてアロエです!悩みなんて聞きませんよ!?』

 

———————————————

 

『アビドス高等学校』

 

 準備中にアロナから聞いた話によると、かつてはとんでもなくデカイ自治区だったのだが、気候の変化により街がヤベーことになってるとのこと。

 そんで、一番衝撃的だったのは、そこにいる生徒の人数。

 

 その数、数千人から数人!

 

 俺の居た収容所でもこんな人数の変動はなかったぞ。

 ……まぁ、400人近くから3人位にはなったんだがな。

 

 とまぁ、そんな感じで物質をエースライダーに乗せこんで、出発するまでは良かったんだ。

 良かったんだが………。

 

「……ここはどこ?」

 

 自治区内に辿り着い俺、見事遭難。

 なんとこの男、ミレニアムでの経験をまったく生かせていないのだ。

 何故マップを用意しなかったのか。

 後から後悔が山のように出てくるのが悔やまれる。

 

「……俺、何時間走り続けてんだ?」

 

 その走行時間、驚異の48時間。

 ……そう、2日分である。

 なんとこの男、ノアちゃんに止められたのに、また徹夜しやがったのだ。

 ノアちゃんに知られたら、多分命はない。

 

「……俺、何で歩いてんだ?」

 

 過度な寝不足は、人を狂わせる。

 なんとこの男、エースライダーを乗り捨てて、荷物を両手に歩き出してしまったのだ。

 徒歩で移動した時間、なんと24時間。

 ここまでくるとただのアホである。

 

「……俺、ここで死ぬのか。」

 

 悟ってしまった。

 なんとこの男、太陽さんさんの朝にぶっ倒れたのだ。

 「あばよ今世、よろしく来世」って事だな。

 ……何言ってんだ俺。

 

 全てを諦めることにした俺。

 すると、無駄に発達してる耳が、とある音を感知する。

 

 その音は、自転車……それも、ロードバイクが道路を走る音であった。

 

「なんだ……誰か来るのか……?」

 

 そして、その音は着実と俺に近づき、ブレーキ音が響く。

 まぁ、道端で人が倒れてたら止まるよな。

 

「…………あの……」

 

 その声をかけてきた少女は、死にかけの俺の顔を覗き込み、困惑しながら言う。

 視界が霞んでるせいか、特徴は捉えれないが、銀髪の美少女であることはわかった。

 キヴォトスの女の子の顔面偏差値はおかしいほどに高いのだ。

 

「…………大丈夫?」

 

 心配してくれる優しさを感じながら、かろうじて動く首を動かし、2回ほど頷く。

 ……言葉でも伝えたほうがいいよな。

 

「ゔぁ゙い゙……」

 

 ???

 何だ今の声。

 バケモンか?

 

「……えっと……もしかして、ゾンビ?」

「ぢがぁ゙ゔ……」

 

 やべぇ。

 喉を使えば使うほどおかしくなってく。

 

「……ホントに大丈夫?」

「……の゙、飲み゙物を恵んでくれると……」

 

 あ、遂に普通の声が出た。

 ……まともに話せた最初の言葉が物乞いとか、終わってるな。

 

「……ん、ちょっと待って」

 

 そういうと少女は鞄から水筒を取り出して、俺に差し出してくれる。

 天使だ……天使がここに居る。

 

「はい、これ。エナジードリンク。ライディング用なんだけど……これで喉を潤せる。えっと……コップは……」

 

 目の前にある水筒。

 それはまさに、砂漠の中にあるオアシスそのもの。

 それを目の前にして、待つ理性は俺にあるか?

 

 答えは勿論、Noだ。

 

 もう動かないはずの身体を起こし、俺は水筒を受け取り、なんの迷いもなく口を付けてエナドリを喉に流し込む。

 俺の喉が、潤いを取り戻していくのを感じる。

 

「……プハァ!あ^~フォトンブラッドが溢れる〜」

「……!」

 

 ちょっとシャレにならないことを言いながら、飲み終えた水筒の蓋を閉じ、渡してくれた銀髪の子に返そうとする。

 

「ありがとうな。完全に復活したぜ…………おん?」

「………」

 

 なんか顔赤くないか?

 発熱か?

 …………………あ゙。

 

「「………」」

 

 赤面する少女、そしてその原因となった男。

 二人の間に、まるで時が止まったかのような静寂が襲う。

 

「……おっけー、だいたいわかった」

 

 起きていた身体を再び倒し、大文字になる。

 

「……さぁ撃てよ!殺すなら殺せよ!!!」

 

 何故ここで命を差し出したのか、まずやるべきは謝罪じゃないのか。

 後から考えれば後悔のオンパレードだが、この時の俺はこれがベストな選択だと思ったんだろうな。

 なんせ、二徹してるから。

 

「……いや、撃たないよ。そんなに気にしてないし」

「……まじで?」

「ん……だから貴方も気にしないで」

 

 やっぱ天使だなぁ、そうに決まってる。

 この子の優しさに感謝するしかない……。

 

「見た感じ、連邦生徒会から来た大人の人みたいだけど……お疲れ様。学校に用があって来たの?」

 

 ……あ、そうだ。

 本来の目的を忘れるところだった。

 ……てか、よくわかったな。

 俺バリバリ私服なのに。

 

「この近くだと、うちの学校しかないけど……もしかして……」

「ああ、そのもしかしてだ」

「「『アビドス』に行くの?/んだ」」

 

 二人の声が重なり合う。

 やっぱ、この子はアビドスの生徒だったようだ。

 

「……そっか。久しぶりのお客様だ」

 

 そして、お互いに自己紹介する。

 

「私は砂狼 シロコ。あなたは?」

「俺はシグマ。連邦捜査部 シャーレの先生だ。よろしくなシロッコ」

「ん、貴様のようなニュータイプの成り損ないは、粛正される運命であるべき」

 

 俺の差し出した手、通じるか怪しかったボケに、迷いなく手を握り、求めていた答えを出してくれた。

 

 これが、俺とシロコちゃんとのファーストコンタクト。

 この出会いが何を意味するのか、今の俺には、まだわからない。

 が、何かしらの意味はあるのだろう。

 

————————————

 

 アビドス高等学校の一部屋で、ピンク髪の少女——小鳥遊 ホシノは、スマホのネットニュースで、とある記事を見ていた。

 

『キヴォトスに変身ヒーロー現る!?その名は「仮面ライダーシグマ」!!』

『新たに就任した先生は、キヴォトスの外からの来訪者!!』

 

 彼女が見ていたのは、最近のネットニュースで話題を掻っ攫っている存在、「シャーレの先生」改め、「仮面ライダー」について。

 そこで彼女が注目したのは、装着していた『ベルト』だった。

 

「……もしかして、これって「ライダーズギア」?」

 

 彼女には、このベルト……もとい、ライダーズギアに見覚えがあったのだ。

 

「……うへぇ〜、厄介なことになりそうだ」

 

 そう言い、スマホの電源を落とし、天井を見上げる。

 

 ……ここに、その「厄介なこと」を巻き起こす存在が近づいてる事に、勘付きながら。

 




Don't miss the next ∑

「何がどうなってんだ……?」

「『シャーレ』の顧問、時雨真改めシグマだ」

「カタカタヘルメット団……?ネーミングセンスの欠片もねぇな」

「俺が行く」

(やっぱ、ただの人間じゃなさそうだね〜……)
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