結果、実力派セクハラエリートに並び立つ実力派軟派男と化した。
※一気に時が進みます
No.4 「働け」
『2年前の真木ちゃんへ
大人びていて凛としていて、それでいてとても優しかった君は、鬼の様な恐ろしさと妖刀の如き鋭さを兼ね備えた、それはもう最恐と呼ぶに相応しい女性に成長していました。
まるでゲームのラスボスの様な君のオーラは、周りを怯えさせ、またその美しさは見蕩れてしまう程のものです。
現在、真木ちゃんはそのオーラをさらに増しつつあります。セクハラ談義に花を咲かせている俺と迅を見る君の目は、まさにゴミを見る目です。
俺と迅は、真木ちゃんに逆らうことなどできず、こうして肩を寄せて身を寄せ合っています。
俺達が一体何をしたというのでしょうか?真木ちゃんの恐ろしさを知らなかった俺に落ち度があったのでしょうか? いや、多分なかったと思います。少なくとも、俺は悪くないはずです。迅、お前のせいだぞ!あぁ、真木ちゃん、許してくれ!俺達はただ……そう!君の素晴らしさを語り合っていただけなんだ!だから、許してください!!』
「働け」
どうやら許されないようである……
◇◇◇◇◇
大規模侵攻後に建造されたボーダー本部基地。俺は今、ラウンジのテーブル席で項垂れていた。そんな俺の目の前には、リーゼントが目立つ男が座っていた。
目の前に座る男は“当真勇”。
腕利きの狙撃手で、あの東さんが才能を認める男だ。ただし、俺と同じく部隊に所属しておらずB級でフラフラしている。同じフリーの腕利きB級隊員として、俺とは防衛任務も共にすることも多く、何かと一緒にいる事が多い。
「なぁ、当真…男が猥談することの何が行けないと思うよ?」
「んー、まあ色々とあんじゃねえの?」
「でもさ、猥談で盛り上がってもいいじゃん?それが男ってもんだろ?」
俺がそう言うと、当真は呆れたように溜息を吐いた。
「いやいや、そういうのは時と場所を考えろよ」
「確かに……お前、天才かよ」
当真の言葉に、俺は頷く。言われてみれば、ここはラウンジだし他の人もいるからなぁ……こんな場所で猥談とかよくなかったな……。反省しよう。ただし、いつの間にか逃げていた迅は後でボコす。
「つーか、真木ちゃんが怖いからって、俺を巻き込んでんじゃねえよ」
当真はそう言うと、テーブルに突っ伏している俺を見る。
(いい機会だから、B級フラフラするのをやめて部隊を作れ……か)
俺は、真木ちゃんに説教された事を思い出す。確かに、真木ちゃんの言う通りだとは思う。フリーでやっていくのは自由だが、それで何も成さないのでは意味がない。
自分の為にも、他人の為にも。もっと上を目指すには、より強い部隊に入る必要があるだろう。
「俺が頼れるフリーの腕利きなんてお前以外いねぇよ」
「いや、もっといるだろ。ほら、二宮さんとかどうだ」
当真はそう言って、ラウンジの端の方に座る二宮さんを指差す。確かにあの人なら実力もあるし、頼りになるかもしれない。確か、東隊解散後まだどこの部隊にも入っていないはずだ。
「あの人とは馬が合わないんだよ……俺嫌われてるし……」
俺は溜息混じりに呟く。
俺は
「別に嫌われてはないだろ……むしろ、お前の事好きなんじゃねーの?」
「やめてくれ、そういうのマジ無理だから」
当真の言葉に俺は頭を抱える。あの人とは合わないんだよ……というか、嫌われてるんだよ。
「まぁ、別に部隊組むのはいいけどよ。俺もお前以外と組む気はねぇからな」
「ん、なんで?」
俺は、当真の言葉に首を傾げる。別に部隊を組むなら、俺じゃなくてもいいはずだ。当真は腕利きだし、組みたがる隊員も沢山いる。
「何だかんだ、お前といると退屈しねぇからな」
当真はそう言ってニヤリと笑う。
「けっ、どうせ俺はお前の退屈しのぎですよ」
俺は、当真の言葉を悪態で返す。確かにこいつといると退屈しない。一緒にいて楽しいし、実力も申し分ない。こいつと組めば、他の奴には負けないと思えるくらいには信頼している。
「おいおい、そう拗ねんなよ」
当真はそう言うと、俺の頭をガシガシと荒っぽく撫でてくる。
「お前の背中は、俺が守ってやるよ」
「ったく、かっこつけんなよ」
「んで、オペはどうすんだ?」
「……何と、真木ちゃんが引き受けてくださるそうです」
「……やっぱりお前と組むのやめていいか?」
「おいおい、俺の背中を守ってくれるんだろ相棒」
これが、後のA級2位部隊“若槻隊”結成の時であった。
今回、寝る前に爆速で書いたんでちょっと量少なめでしたm(_ _)m。
予約投稿って機能神すぎん?
ヒロインについて(真木理佐は確定です) ※参考にさせてもらいますが、結果が反映されるとは限りません。
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純愛こそ至高 (真木理佐)
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面食いの末路が見える… (香取葉子)
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小南が泣く (小南桐絵)
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でろでろに甘やかされる (三上歌歩)
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全て背負ってこそ……漢だ