若槻隊隊室。隊の結成に関する申請書は真木ちゃんが書いて提出してくれて、無事に受理された。そして今は、当真と一緒に隊室の中で真木ちゃんが戻ってくるのを待っている。
「にしても、まさかマジでお前と部隊組むとはな」
当真はそう言うと、俺の肩に腕を回してくる。
「何だよ、文句あんの?」
「いやいや、大歓迎だぜ?お前と組めば退屈しねぇからな」
そう言って、当真はニヤリと笑う。
「それに、お前と真木ちゃんの絡みを間近で見れるしな」
「おい、変な目で見んなよ。そもそも、俺と真木ちゃんはそんなんじゃねーから」
俺は当真の腕を払い除けながら言う。こいつは事あるごとに俺と真木ちゃんをくっつけようとする。愉快な妄想でもしてるのだろうか。
「いやいや、お似合いだと思うぜ?なんだったら、俺が協力してやるよ」
当真はそう言うと、再び俺の肩に腕を回してくる。こいつは……何がなんでも俺と真木ちゃんをくっつけたいらしい。まぁ、こいつに悪意は無いんだろうけどさ……
「何やってんの?」
当真とそんなやり取りをしていたら、真木ちゃんが隊室に戻ってきた……半泣きのオッサンを引きづりながら。
「おーい、真木ちゃん。何でその人連れてきてんの?」
「てか、半泣きじゃねえか」
俺と当真は真木ちゃんに尋ねる。そのオッサンは確か、ボーダー本部開発室のエンジニアだったはずだ。俺も何度かトリガーの整備で会ったし、面識がある。名前はしらねえけど。
「冬島慎次。27歳。最近できた新トリガー“スイッチボックス”の扱いを熟知してる。ウチの隊のメンバーに入れた」
「……助けてくれ、サボって一服してたら急に『働け』って言われて」
おいオッサン、そんな目でこっち見られても困る。
「真木ちゃん、なんかあったの?」
俺は、真木ちゃんに尋ねる。いつもの彼女なら、ここまで強引な事はしないはずだ……たぶん。つまりは、何か理由があるのだろう……恐らくは。
「申請書を提出した後に開発室に寄ったら、鬼怒田さんに会った」
「……成る程な」
当真が察したように呟く。どうやら、鬼怒田さんの差し金っぽいな。サボってた云々言ってたし、能力を活かせる現場で働かせるって感じか?
「実際、能力は確からしいから、うちでしっかり働いてもらう」
真木ちゃんはそう言って、ドサッとソファーに腰を下ろすと脚を組み、視線を俺たち2人に向ける。
「で、2人とも自己紹介は?」
「おう、俺は当真勇。ポジションは
当真はそう言って、軽く手を上げる。当真が自己紹介を済ませると、次は真木ちゃんの視線が俺に向く。
「こっちもよろしく、冬島さん」
そう言って軽く済ませようとすると、真木ちゃんが鋭い視線を向けてきた。
「若槻、真面目にやって」
真木ちゃんは俺を軽く睨みながら、ドスの効いた声で呟く。俺はそれに気圧され、つい黙り込んでしまう。いや、怖いって……。
「自己紹介できないの?」
「……若槻亮介です。ポジションは一応、
「何、その喋り方」
「いや、だって真木ちゃんが怖……」
俺が言い終わる前に、真木ちゃんは俺の足を思いっきり踏みつける。痛いっ!!俺、生身なんだけど……。てか、当真お前は笑いこらえてないで助けろバカ。
「いや、冗談だよ真木ちゃん!ちゃんと真面目にやるって」
俺はそう言うと、慌てて自己紹介をやり直す。
「若槻亮介です。ポジションは一応
(((あ、さっきと同じ)))
男3人が同じ事を思った瞬間である。真木ちゃんはため息をつくと、俺の足をもう一度踏みつける。だから痛いって……。
「で、冬島さんだっけ?流れで部隊組むことになったけど頼りにさせてもらうぜ」
俺はそう言って、床で尻もち着いてる冬島さんに笑いかける。すると、冬島さんは真木ちゃんを見る。
「……おじさん女子高生、怖いんだけど」
「大丈夫、真木ちゃんはJKとは別枠だから」
俺は、フォローするように冬島さんに言う。真木ちゃんは不服そうに俺を睨んでくるが、まぁ可愛いので良しとする。
「若槻、後で覚えときなよ」
嘘、全然可愛くなかった。え?俺、殺されるの?てか、何その殺し屋みたいな目付き……。そんなやり取りをしていると、当真が口を開く。
「ま、これでメンツは揃ったわけだ」
「そうね、戦力は揃った。このメンバーでA級を目指す」
「A級ねぇ……大変だよ」
冬島さんは、真木ちゃんの言葉に呟く。
「まあ、やるからには上を目指すのは俺も賛成だぜ」
「だよな、どうせなら上目指さすでしょ」
俺は、当真の言葉に頷く。真木ちゃんも頷き、立ち上がると作戦室の卓上に手を着く。
「じゃあ、早速ミーティングを始める」
こうして、俺ら若槻隊は動きだした。
◇◇◇◇◇
「…若槻が部隊を組んだようだ」
「へぇー、じゃあウチとはちょうど同じシーズンからのランク戦参加だね」
「余裕でしょ、フラフラして迅さん達と遊んでばっかの人だし」
「菊地原、若月先輩は
「問題ない、部隊としてならウチが勝つ」
__風間隊始動
若槻隊の立役者にして支配者は完全に真木理佐です。
ヒロインに関する最終投票※結果が反映されるとは限りません、参考にさせて貰います。
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1人派(真木理佐確定)
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複数派(+香取/小南/三上)