A級2位の隊長は軟派男らしい?   作:キノピオ隊長

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No.5 若槻隊始動

 

 

若槻隊隊室。隊の結成に関する申請書は真木ちゃんが書いて提出してくれて、無事に受理された。そして今は、当真と一緒に隊室の中で真木ちゃんが戻ってくるのを待っている。

「にしても、まさかマジでお前と部隊組むとはな」

当真はそう言うと、俺の肩に腕を回してくる。

「何だよ、文句あんの?」

「いやいや、大歓迎だぜ?お前と組めば退屈しねぇからな」

そう言って、当真はニヤリと笑う。

「それに、お前と真木ちゃんの絡みを間近で見れるしな」

「おい、変な目で見んなよ。そもそも、俺と真木ちゃんはそんなんじゃねーから」

俺は当真の腕を払い除けながら言う。こいつは事あるごとに俺と真木ちゃんをくっつけようとする。愉快な妄想でもしてるのだろうか。

「いやいや、お似合いだと思うぜ?なんだったら、俺が協力してやるよ」

当真はそう言うと、再び俺の肩に腕を回してくる。こいつは……何がなんでも俺と真木ちゃんをくっつけたいらしい。まぁ、こいつに悪意は無いんだろうけどさ……

「何やってんの?」

当真とそんなやり取りをしていたら、真木ちゃんが隊室に戻ってきた……半泣きのオッサンを引きづりながら。

「おーい、真木ちゃん。何でその人連れてきてんの?」

「てか、半泣きじゃねえか」

俺と当真は真木ちゃんに尋ねる。そのオッサンは確か、ボーダー本部開発室のエンジニアだったはずだ。俺も何度かトリガーの整備で会ったし、面識がある。名前はしらねえけど。

「冬島慎次。27歳。最近できた新トリガー“スイッチボックス”の扱いを熟知してる。ウチの隊のメンバーに入れた」

「……助けてくれ、サボって一服してたら急に『働け』って言われて」

おいオッサン、そんな目でこっち見られても困る。

「真木ちゃん、なんかあったの?」

俺は、真木ちゃんに尋ねる。いつもの彼女なら、ここまで強引な事はしないはずだ……たぶん。つまりは、何か理由があるのだろう……恐らくは。

「申請書を提出した後に開発室に寄ったら、鬼怒田さんに会った」

「……成る程な」

当真が察したように呟く。どうやら、鬼怒田さんの差し金っぽいな。サボってた云々言ってたし、能力を活かせる現場で働かせるって感じか?

「実際、能力は確からしいから、うちでしっかり働いてもらう」

真木ちゃんはそう言って、ドサッとソファーに腰を下ろすと脚を組み、視線を俺たち2人に向ける。

「で、2人とも自己紹介は?」

「おう、俺は当真勇。ポジションは狙撃手(スナイパー)だ。まあ、巻き込まれた者同士仲良くやろーぜ」

当真はそう言って、軽く手を上げる。当真が自己紹介を済ませると、次は真木ちゃんの視線が俺に向く。

「こっちもよろしく、冬島さん」

そう言って軽く済ませようとすると、真木ちゃんが鋭い視線を向けてきた。

「若槻、真面目にやって」

真木ちゃんは俺を軽く睨みながら、ドスの効いた声で呟く。俺はそれに気圧され、つい黙り込んでしまう。いや、怖いって……。

「自己紹介できないの?」

「……若槻亮介です。ポジションは一応、攻撃手(アタッカー)をやっております……」

「何、その喋り方」

「いや、だって真木ちゃんが怖……」

俺が言い終わる前に、真木ちゃんは俺の足を思いっきり踏みつける。痛いっ!!俺、生身なんだけど……。てか、当真お前は笑いこらえてないで助けろバカ。

「いや、冗談だよ真木ちゃん!ちゃんと真面目にやるって」

俺はそう言うと、慌てて自己紹介をやり直す。

「若槻亮介です。ポジションは一応攻撃手(アタッカー)やってます」

(((あ、さっきと同じ)))

男3人が同じ事を思った瞬間である。真木ちゃんはため息をつくと、俺の足をもう一度踏みつける。だから痛いって……。

「で、冬島さんだっけ?流れで部隊組むことになったけど頼りにさせてもらうぜ」

俺はそう言って、床で尻もち着いてる冬島さんに笑いかける。すると、冬島さんは真木ちゃんを見る。

「……おじさん女子高生、怖いんだけど」

「大丈夫、真木ちゃんはJKとは別枠だから」

俺は、フォローするように冬島さんに言う。真木ちゃんは不服そうに俺を睨んでくるが、まぁ可愛いので良しとする。

「若槻、後で覚えときなよ」

嘘、全然可愛くなかった。え?俺、殺されるの?てか、何その殺し屋みたいな目付き……。そんなやり取りをしていると、当真が口を開く。

「ま、これでメンツは揃ったわけだ」

「そうね、戦力は揃った。このメンバーでA級を目指す」

「A級ねぇ……大変だよ」

冬島さんは、真木ちゃんの言葉に呟く。

「まあ、やるからには上を目指すのは俺も賛成だぜ」

「だよな、どうせなら上目指さすでしょ」

俺は、当真の言葉に頷く。真木ちゃんも頷き、立ち上がると作戦室の卓上に手を着く。

「じゃあ、早速ミーティングを始める」

こうして、俺ら若槻隊は動きだした。

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

「…若槻が部隊を組んだようだ」

「へぇー、じゃあウチとはちょうど同じシーズンからのランク戦参加だね」

「余裕でしょ、フラフラして迅さん達と遊んでばっかの人だし」

「菊地原、若月先輩は個人総合(ソロランク)2位……風間さんより個人ランクが上の猛者だぞ」

「問題ない、部隊としてならウチが勝つ」

 

__風間隊始動





若槻隊の立役者にして支配者は完全に真木理佐です。

ヒロインに関する最終投票※結果が反映されるとは限りません、参考にさせて貰います。

  • 1人派(真木理佐確定)
  • 複数派(+香取/小南/三上)
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