6機のGUNDビットのからなるシュバルゼッテの剣の武装ガーディアンの剣先のガンビット4基に内蔵されたビームガトリングをガンビットに内蔵されたグリップを展開して保持することで射撃精度を高めながら発射する。
さほど苦労する事もなく敵のISを撃墜する事ができた。
まるで的当てだな、練度が低すぎる。よくもまああの程度で戦場に出てきたものだ。
だがそれほど向こうも切羽詰まっているという事なのだろ。調べればISが各国により実用化されたのたったの一年前、それから適性者を見つけ出し訓練をして戦場に出すなどなどはっきりいって馬鹿である。新しい兵器で様々な事がマニュアル化もされてないだろうしな。
そう考えていると通信が入る。
『こちらファラクト。敵ISを撃墜』
「こちらシュバルゼッテ。こちらも撃墜した。ISの回収と搭乗者の確認に移行しろ」
『了解』
撃墜したISがいる場所までシュバルゼッテで飛ぶ。さほど離れていないからすぐに見つかった。
敵のISはボロボロに壊れており搭乗者は全身を穴だらけにして息絶えていた。
ISがいくら絶対防御で搭乗者を守れるとはいえシールドエネルギーが尽きればこそら辺の兵器と変わりない防御力しか発揮しないどころか絶対防御が無ければ防御力に関しては鎧着込んだただの人間だ。
それにビームガトリングの威力は生易しいものでは無い。この世界の既存兵器より威力は高い。戦車ですら一瞬で穴だらけだからな。
絶対防御も数秒ももたない。
俺はISを死んだ搭乗者の女から引き剥がしておく。遺体もこのままにはせずに荼毘にする。放置して病気の発生源にでもなったらめんどくさい。
後は回収班が来るまでこのISの残骸の護衛だな。
「……ハァ」
俺はため息を着く。
その理由はもちろんISだ。数年程前に懸念していたISが戦場に出てきたこれがとにかく面倒だ。
ISはアラスカ条約により軍事利用は禁止されているがそれはあくまで建前だ。裏ではどこの国も軍事利用の為の研究なぞやっている。
それに軍事利用と言ってもそこは国の匙加減次第。この国は国内のテロリスト鎮圧用の自衛装備と銘打ってISを運用している。一応アラスカ条約には抵触してないし他国も黙認してる。
だがそのおかげで俺達の所属するレジスタンスは更に勢いをつけた。なぜなら俺とマドカの存在があったからだ。
元々転生特典として受け取っていガンダム水星の魔女のモビルスーツとそのISで敵のISを葬りそのまま俺達のISの力で前線を押し上げた。
まあ、俺達のISの出処とか男なのに何故乗れるのかとかで一悶着あったが誤魔化せたので問題は無い。というか前より優しくされた。弁明の為に実験体である事を話したのが原因だろうなぁ。
『unknownが接近中』
回収班を待っているとシステムからアンノウンの警告が来た。俺達レジスタンス側は全員が味方識別の為の識別コードを使用している。
それが無いという事は――
「敵か」
それも中々に多い。だがあるのは生体反応のみ、戦車のような大型の反応もなければISのような反応もない。つまりは武装歩兵と考えるのが妥当か。
ISを回収したいのはわかるがIS相手に武装歩兵は流石に頭悪いと思うが、やはりそれだけ追い詰められているということなのだろう。
終戦も近いかもな。
そろそろ俺の射程圏内に入るがこの数は殲滅まで少し時間がかかるな。
なら――
「ガンヴォルヴァ」
モビルスーツ型のGUNDビット、今はISだからIS型の方が正しいがそれを6機展開してガンヴォルヴァの武装であるビームカービンを構えさせる。
そして射程圏内に反応の全てを捉えると同時にビームカービンを発射させる。
ビームカービンの特徴である連射性能が発揮され次々と悲鳴や絶叫などの断末魔が聞こえてくる。
ビームカービンの射撃が終わったのは全ての生体反応が消えてからだった。
「殲滅完了」
前世なら人殺しなんてできるわけも無かったが、もう何も感じなくなったな。
ふと前世で聞いた言葉を思い出す。
時間は人を変えるか……全くもってその通りだな。
前世はビビりで人付き合いが苦手で周りからは大人しくて優しい人なんて言われた人物が、今じゃ人を殺してもなんとも思わない奴になったんだからな。
『味方の識別コードを確認』
システムが回収班が来たことを知らせる。
この考えは辞めておこう、どれだけ考えてもどうしようもないものだ。それに変わって良かったと思う。このクソッタレな現実では今の方が生きやす。
俺は回収班と合流してISの残骸を積み込むとその場を後にした。
もう少しでこの紛争も終わる。なら、今は先の事を考えよう。