生きとし生けるもの達の最終試練...だそうですよ? 作:草人
十六夜達が箱庭に呼ばれたところからスタートです。
『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる,
その才能(ギフト)を試すことを望むのならば、
己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、
我らの"箱庭"に来られたし』
箱庭
広大でいてなおかつ幻想的なその世界に、逆廻十六夜(さかまきいざよい)、久遠飛鳥(くどうあすか)、春日部曜(かすかべよう)と三毛猫...は現れた。
それらは、その異世界としか形容することのできないその場所を見回し、見とれ、そして目を輝かせることだろう。
しかし今、湖の上空4000mなんて所から落下している彼らにそんな余裕はない。
『ぎにゃああああああ!!お、お嬢おおおおお!!』
重力に逆らうことなく急降下してきた3人と1匹は、落下地点に用意してあった緩衝材のような薄い水膜を幾重にも通って湖に投げだされる。
「きゃ!」
「わっ!」
ポチャン、と着水。水膜が勢いを衰えていたため3人は無傷で済んだが、曜とともに落ちてきた三毛猫はそうもいかない。慌てて曜が抱きかかえ、水面に引っ張り上げる。
「………大丈夫?」
『じ、じぬがぼおぼた………!』
まだ呂律が回らないながらも無事を確認したようはほっとする。
他の2人はというと、さっさと陸地に上がりながら、それぞれが罵詈雑言を吐き捨てていた。
「し、信じられないわ!まさか問答無用で引き摺りこんな挙句、空に放り出すなんて!」
「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。石の中に呼び出された方がまだ親切だ」
「………。いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」
「俺は問題ない」
「そう。身勝手なのね。」
2人はフン、と互いに鼻を鳴らして服の端を絞る。その後ろに続く形で曜が岸に上がる。
曜は服を絞りながら、
「此処………どこだろう?」
「さあな、まあ、世界の果てっぽいものが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねぇか?」
曜の呟きに十六夜が応える。何にせよ、彼らの知らない場所であることは確かだった。
適当に服を絞り終えた逆廻十六夜は軽くまがったくせっぱねの髪の毛を掻きあげ、
「まず間違いないだろうけど、一応確認しとくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」
「そうだけど、まずは"オマエ"って呼び方を訂正して。 ̄ ̄ ̄ ̄私は久遠飛鳥よ。以後は気を付けて。それで、そこの猫を抱きかかえている貴女は?」
「………春日部曜。以下同文」
「そう。よろしく。春日部さん。最後に、野蛮で凶暴そうなそこの貴女は?」
「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と3拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」
「そう。取扱説明書をくれたら考えてあげるわ、十六夜君」
「ハハ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」
心からケラケラと笑う逆廻十六夜。
傲慢そうに顔を背ける久遠飛鳥。
我関せず無関心を装う春日部曜。
そんな彼らを物陰から見ていた黒ウサギともう1人の少女は小声で囁き合う。
(うわぁ………なんか問題児ばっかりみたいですねえ………)
(そうだよね。召喚しておいてアレだけど………あの子達が協力する姿は、客観的に見て想像できない。というのが正直なところね………)
黒ウサギと少女はお互いの顔を見て、陰鬱そうに重くため息を吐くのだった。
出だしからいきなり訳の分からない文から始まってしまいましたが如何でしたでしょうか?
うーむ、文才が欲しいものです。
それはともあれ!早速オリキャラが登場しました。
できる限り出番を増やしてやりたいと思います。
また、次回の冒頭では軽く、本当に軽く登場人物の容姿を説明したいと思います。
ではノ