カイザーPMCによるサンクトゥムタワー、シャーレの制圧より数刻。先生の協力によりサンクトゥムタワーの制御権は元鞘、連邦生徒会へと取り戻された。
『先生、通信が復旧しました!』
タブレットの中から告げるシッテムの箱のメインOS、アロナ。喜ばしげに目を輝かせる彼女は、けれどもすぐに苦虫を噛み潰した表情へと変わる。
『あ、あわわ!?すごい量のメッセージが……!?不在着信250件……!?』
少々頭痛がしてくる数字だが、それでもD.U.全域の通信システム復旧の裏取りが取れた。
通知の一つ一つに目を通してみると、とりわけ気になるメッセージが一つ。
『シロコちゃんが、消えちゃった……どうして、こんな……』
『シロコ先輩が消えたの!!自転車だけ残して。これを見たらすぐに連絡して、お願い!』
「“……シロコ?”」
ともかく、これでキヴォトス全域の混乱はひとまず収束へと向かう。まずはシロコの一件だと、対策委員会に連絡を入れようとして。
「“え……?”」
「先生……これは……」
夕日、夕焼け、その類の朱ではない。この世界そのものを飲み込まんばかりの赫い輝き。薄暗い世界を不気味に照らす、黒から落ちた一雫の紅。
自然現象により引き起こされたものではない。そのことだけは、誰の目からも明らかだった。
「ようやく理解に至った」
「“っ……!?”」
現状への理解。そんな隙間を縫い、シャーレに現れたのは。
「先生、あなたの力は、これ以上作用しない」
「“あなたは……”」
長身の顔がない、黴臭いコートに身を包む男。靄がかったその顔は、相変わらず表情を示さず絵画に頼るばかり。
「“ゴルコンダ?”」
言い切れなかった理由は明白。彼の顔、あるいは象徴。デザインというべきか。
後ろ向きの男性を写していた写真が、嘆きを示すかのようなおどろおどろしい、異様な雰囲気の絵画へと変わっていたからだ。
「ゴルコンダはもういない。私は『フランシス』だ。デカルコマニーと共に、新たにお前を見守る者。従って、最後の宣告を傾聴せよ」
───そういうこったぁ!
と、お決まりと言ってもいいフレーズが聞こえてこない。デカルコマニーと彼の関係性は、ゴルコンダとはまた違ったものなのか。あるいは、この入れ替わりそのものがデカルコマニーにも何か影響を及ぼしているのか。
それはわからないが、彼の身に『通常ではあり得ない何か』が起こっているのは確かだ。
「この物語は、一つのジャンルへと書き換えられたが故に、『先生』が主人公でいる事ができた」
物語。いつぞやゴルコンダが語ったそれを、フランシスはなぞる。
「物語であったから、あなたは無敵だった。『生徒』を救う事ができた。これは、
まるでこの世界が創作されたものであるかのように、そしてその認知を促すように話を続け。
「しかし、今となっては……この物語は、覆された」
そして、それを打ち壊すように告げる。
「脈絡、構成、ジャンル、意図、解釈……全てが破壊され。その意味は絡み合い、混ざり、撹拌され……統制できない程に褪せてしまった」
フランシスの言葉を、先生は理解する事ができない。確かなのは、彼の言葉に嘘はないという事。
「先生よ……」
そして何より。
「これまでの物語は全て忘れるがいい」
この世界の変容が、一体『何』であるか、という事だ。
「これからお前の身に起こることは、最早そのような
物語の終局。
「主人公も」
存在意義の消滅。
「悪役も」
役割の崩壊。
「事件も」
連続性の霧散。
「葛藤も無く、全てが分解され、絡み合い……脈絡も構成も必要なくなってしまった……無作為的に作られた世界」
絶望の物語でも、希望の物語でもない。ただ、在るがままにあり得る事が起こるだけ。
「そうして果ては意味を失い、力が暴れ回るだけの……」
そこに奇跡はなく、存在するは必然のみ。
「理解不能で不条理な世界へと。嗚呼、そうだ。元より、この世界は───」
あるいは、人はそれを。
「そのように存在していた」
現実。とも、呼ぶのかもしれない。
「我々は皆、それを忘れていただけ。これがもう物語で無くなったとするならば、お前はもう何者でもない」
物語へと周囲と自分とを落とし込み、溺れるような陶酔に浸り、
「学園と青春の物語は、幕を下ろして」
そうして忘れきったところで、現実が実感を持ってこの体に追いついてくる。
「覆され、解体されてしまったジャンルで、お前の価値は揺らぎ、地に落ち、無に等しいものとなる!」
人々は皆一様にそれに飲み込まれ───
「しかして、始めるのだ。物語ではない」
「“違う”」
───などということは。先生にとって、最も容認も、理解さえもし難い出来事だろう。
「“敵対し、裏切り、覆ってしまった……沈みゆく物語だとしても”」
元より彼は、自分の役割も、物語も、他の誰かに擦りつけた記憶などありはしない。
「“物語と呼ぶのに相応しくない、歪な創作だとしても”」
そもそも、人に起こる全てを『物語である』などとした覚えもない。
「“そんなことは、どうでもいいんだ”」
彼はただ、先生としての責務を全うするだけだ。
「“ジャンルの解体なんて好きにすればいい。宇宙戦艦や……”」
巨大ロボット。例えとして出そうとしたそれは、そういえばマユミが既に作っていたな、と考え直して修正。
「“宇宙戦艦や移動要塞が登場したって構わないんだよ”」
そう、ジャンルなど関係ない。現にジャンルの違う
実現したのは、彼女が他者と協力し、立ち塞がる現実に打ち勝って行ったからだ。だったら、今回だって同じ。
「“どんな未来であろうと、私たちは乗り越えていくのだから”」
乗り越えようとする者達を、ほんの少し下から支える。それこそが、彼が彼自身で定めた自らの役割なのだから。
「……」
フランシスは、わずかに思考して。
「であれば、それを見守るとしよう」
だったら、現実にしてみせろ。現実に打ち勝つ理想を、現実にしてみせろ。その矛盾を叶えてみせろ。
「先生……いや、
彼なりに、激励にすらならない言葉を送った。
徐々に、徐々に霧散していくフランシス。彼の黒く彩られた目には、何が写るのか。
「……」
再登場法にてこの物語でも役割を得た彼女。自身としてはあまり興味のないところだが、ゴルコンダはベアトリーチェの敵対者として興味を示していた。
あるいは、この物語を崩壊させた張本人、否、もう人ではない。神だ。
果たして彼女達の絶望を経て、彼は一体どんなエンディングに辿り着くのか。
『……き、消えちゃいました』
そんな思考を知る由もなく、アロナは塵となっていく彼を見届けた。
『せ、先生……今のは……』
「“アロナ、みんなに連絡を取って欲しいんだ”」
先程の化け物について触れようとしたアロナと対照的に、先生は既に未来を見据えていた。これから先、起こる出来事を。
『あっ、はい!みんなとは、えっと、つまり……誰に連絡を?』
「“『みんな』にお願い”」
みんなに。意味するところは。
即座に理解したアロナはキヴォトス全土に広がる生徒に向けて、膨大なメッセージを送信し始めた。
ミレニアム、トリニティ、ゲヘナ、アビドス、レッドウィンター、連邦聖徒会、百鬼夜行、山海経、そして。
『っ……!せ、先生っ……!!』
「“……?”」
届かなかった通知。それは、行方不明の砂狼シロコに向けられたもの。
『アリウス分校の
「“っ……!”」
だけではなかった。
◇
「……なるほど」
崩壊した一室。揺らぐ炎のような黒い男が、銃口を突きつけられている。
「……」
脅しというわけでもなく、かといって神に祈る猶予を与えているわけでもない。祈る暇があれば痰を吐き捨て、人道からも神道からも直角に逸れたことをやってのけるのがこの外道達だ。
……と、『彼女』は知っている。
「『色彩』は、すでに『名もなき神』と接触した後でしたか……これは完全に私の不手際です」
だというのにその引き金を引かない理由は、特にない。彼女の精神にまともな思考力というものが残っていれば、何か説明がついたのかもしれないが。
邪魔になる彼を殺すことに変わりはないが、何か喋っているようだから、と。言葉になる思考があるわけではないが、大体そんな感じである。
「嗚呼、狼の神の裏側は……そういうことだったのですね」
しかし黒服としてもタダで殺されてやる理由はない。着々と、脱出の準備は進められていく……というより、もうついている。あとは時を待つのみ。
「命ある全てを常世へと導く、
ああ、言い終わったみたいだからもう撃ってしまおう。指に力を込めて、撃ち放つ。
「しかし、妙です」
直前だった。
「身体中のその傷。無名の司祭が在りながら……何より、色彩を導く者となりながら。そこまでの致命傷を与えることができるものは、一体……」
「……」
身体中を観察されていたという事実。わずかな不快感に感情が動くが、すぐに他の感情の激流に呑まれ、なかったことになる。
黒服の言う通りだ。死の神、アヌビスと呼ばれた彼女……砂狼シロコは、ほとんど致命傷。現に、この地でゲマトリアを打ちのめす直前には血の混じった咳を吐いていた。
「……その者なら……或いは、まだ……」
残された最後の希望、とでも言うべきか。このアヌビス、そして色彩、無名の司祭の前では、先生でさえ立ち打ちできないだろう。まず間違いなく、何を成せるまでもなく殺される。反転した死の神の手にかけさせるというのも、残酷な話だが。
しかしここまで彼女に傷を与えることができる何か、それならばあるいは……。
「……話は。もう、おしまい?」
などと考えている内に、堪忍袋の尾が切れたのだろうか。今にも飛びかかってきそうな勢いで、目の前の神は殺気を放っていた。
……否、堪忍袋の尾が切れたわけではない。これは。
「何を焦っているのですか?」
「……」
「それだけあなたを駆り立てる何かが、ここに……?」
焦り。怯えと言い換えてもいい。
怯えとは、人間にとって極めて原始的な感情と言えるだろう。そして何より、
力なきものが取る最終手段、逃亡、その補助輪たる生存本能。目の前の神にそれが残っているのかは知らないが、おそらく無意識的に身体が反応を返している。
「……」
つまり、
「ああ、そういうことでしたか……」
行き詰まる思考。だが、目の前に答えはあった。
「反転……」
『ミメシス』で観測した
「……クックック。あなたが最後の役者、というわけですか」
答え、可能。……但し。
「機会があれば、またお会いしましょう。死の神アヌビス、そして───」
但し生徒自身も反転し、本来の神性を取り戻してしまう。加えて、それらは彼女達を暴走させることに留意が必要である。
「───子なる神、キリストよ」
以上の文が、黒服のレポートに記述された。
◇
『緊急速報です!!現在、D.U.で怪奇現象が発生しております!これは……!!突如として出現した巨大な塔が落下!!サンクトゥムタワーに激突しました!!』
と、警鐘を鳴らすのはスマートフォン。クロノス報道局の緊急放送だ。
「“……”」
スマホの通知を切りながら、赤く染まる屋上を見渡す先生。なんの気なしに、ふと横を見て。
「……クックック」
「“……黒服”」
ああ、やっぱり来たか。唾を吐きたい気分に苛まれながらも、おそらくこの件について最も深く識るであろう彼が生きていたことに安堵する先生。
黒服が生きていて安心するなど考えただけで身の毛がよだつ状況だが、この場では助かるのだから仕方がない。
「お見苦しい姿で失礼します、先生」
お見苦しい。と言うには、あまりに痛ましい。片腕は吹き飛び、頭部からは血飛沫の代わりに炎が舞い散り。そして何より、身体中に風穴が開けられている。黒い肌で読み取りにくいが、おそらく爆発痕もあるのだろう。
相当な殺意と、執念の籠った攻撃。まるで。
「まるで、何かの意趣返しのような……ですか?」
「“……別に、何も言っていない”」
「クックック……確かに、興味深い見解ではありますが。それよりも、伝えなくてはならないことがあります」
血反吐……ではなく、コールタールのような黒いドロっとした何かを吐き出して、黒服は一歩先生に近づく。呻き声が聞こえないあたり、苦しくはないのだろう。
「ゲマトリアは壊滅しました」
まあそうだろうな。言わなくても見ればわかる。ただでさえおかしい連中がさらにおかしな見た目になったんだから。
口にはせずに胸中にとどめ、次の黒服の言葉を待った。
「『色彩』が、ついに到来してしまったのです……いえ、この表現は適切ではないですね。正しくは『侵略してきた』とでも申しましょうか」
「“一体、何が起きている?”」
色彩の存在を、先生は殆ど識らない。その辺りは餅は餅屋というべきか、黒服、ひいてはゲマトリアの領分。
しかしその名前くらいはセイアを通じ、クズノハから聞かされていた。
「『色彩』が到来し……狼の神がそれと接触したのです」
狼の神。黒服の言うところの狼の神とくれば、それは……砂狼、シロコのことだ。
「
内心の焦燥を噛み殺し、飲み干し、黒服の言葉を一言一句逃さぬよう理解しようと努める先生。
「『色彩』はそれを理解していた。故に、この地にたどり着いて、まず最初に彼女の『崇高』を獲得したのです」
けれどもそんな努力も虚しく、黒服の話は飛躍、発展。崇高に触れる黒服の喜色を思うと腹立たしかったが、彼とて色彩の到来は予想外。どうやら黒服でさえ、それを無視して喜ぶことができるような状況ではないようだ。
「『色彩は意思も欲望も持たない不快な観念である』と、そう解釈していたのですが……この行動においては、明確な『意思』と『計画性』を感じます」
たいそう悔しそうに、黒服は口にし。
「そして計画があるということは、計画外も必ず存在する」
「“……?”」
意味深な黒服の発言に、先生はその壊れた顔を見つめてみる。しかし、黒服は何事もなかったかのようにサンクトゥムタワーに顔を向け。
「アレをはじめとし、キヴォトスに出現した6つの塔。先生もすでに、捕捉していることでしょう」
その通りだ。先日より議題に上がっていた高エネルギー反応、その地点に現れた六つの塔。
「“……アレは、一体”」
「『サンクトゥムタワー』の一種と言えるでしょう。それも、反転した」
サンクトゥムタワーが天から突き刺さっているような見た目。成程、これは確かに『反転』だ。無論、言葉通りの意味ではないと先生とて理解してはいる。
「あれは太古の昔、まだこの世界に記録が残されるよりも前……当時存在していた原始的な神秘、『名もなき神』が築き上げた技術の一つ」
名もなき神。無名の司祭。名のないものたちばかり。あるいは、今の自分たちが名づけによって不可思議を失った『ソレら』なのだろうか。
「アレが『色彩』の光を世界中に伝播させて、キヴォトスに存在する全ての神秘を恐怖へと反転させることでしょう」
そうなってしまえば、いよいよキヴォトスも危うい。反転した生徒による被害、あるいは色彩に意思があるならばそれに従った破壊ともなるのだろうか。無名の司祭による誘導もあり得る。
とにかく、この世界はもはやヒトの形を保ったものが生きるには、極めて不充分なモノへと変質する。それが、黒服の予想
「あの狼の神……そして、子なる神のように」
「“……子なる神?”」
聞き覚えのある言葉だった。そう、確かちょうど数ヶ月前。
───あなたにはお会いしたことがないはずなのですが。子なる神よ。
今は亡き……亡くなってはいないかもしれないが、便宜上そう形容するとして。とにかく、ゴルコンダは彼女のことをそう語った。
連絡がつかないアリウス分校。そこで姉を自称する彼女を。
「“っ、まさか!”」
「……すでに始まっていますよ。先生」
「“……!”」
子なる神、桐花スオウ。彼女は色彩によって反転した二番目の生徒となったのだろう。これ以上反転するものが増えれば、『大人のカード』を使用することさえ。
「ですが、アレは諸刃の剣です」
「“……何が言いたい?”」
だというのに、黒服は冷静そのもの。むしろ、先ほどよりも喜ばしげに見える。
「『終焉をもたらす神』を使い『色彩』がゲマトリアを襲撃した際……彼女はすでに、致命傷を負っていました」
「“シロコが?”」
「……ええ。それでも力及ばず、我々の『秘技』と『検証結果』は奪われてしまいましたが」
黒服は死の神に致命傷を負わせるほどの存在に、先生はシロコが致命傷と表されるほど傷ついている事実に。それぞれの視点は違っていたが、かつての黒服の驚愕は共有されたと見ていい。
「おそらく、子なる神との戦いで負ったものでしょう……彼女の本質は、恐らく……」
黒服はその先を言い切らなかった。恐らく、先生の逆鱗に触れる行為。今最も利用価値のある、そして可能性のある彼を逃したくはない。
「とにかく、結果として二柱の神は争い合っている。これは『色彩の嚮導者』にとっても予想外の出来事だったでしょう」
「“『色彩の嚮導者』?”」
「ええ。『色彩』の意思を代弁する存在であり、計画を遂行する実行者……」
黒服が観測したソレは、鉄仮面に大きなコートを纏った、見るも明らかな異形。アレはどちらかといえば、ゲマトリアに近い存在なのかもしれない。
そんな予測はさておき、兎にも角にも嚮導者とは何者かについて語らねばなるまい、と、黒服を無意味な思考を打ちやめた。
「その名を、『プレナパテス』。……先生。あなたが滅びの運命に抗うならば、ヤツと対面することになるでしょう」
「“……”」
「ですがアレには『思考』があり、『計画』がある。ソレを打ち破ったのが、あの子なる神……ですが、決して味方などと思わぬよう」
警告するように、黒服が立てた一本指。ソレは根本からずるりと落ち。
「アレもまた、色彩によって歪まされたモノ。アヌビス以上に正体不明、予測不能の存在ですので」
「“……だったら、急がないとね。アロナ、お願い!”」
『は、はい!』
視界の下を跋扈する黒い生徒。あれは恐らく、黒服の言うところの『秘技』や『検証結果』の一つ。ユスティナ聖徒会だろう。
アロナに送ってもらったのは、『シャーレ』からの緊急声明。避難勧告だ。みんな黒い塔には近づかず、避難して欲しい───
「“───ここからは、
スオウの『反転』と、アリウス分校の音信不通は無関係ではない。だが、そちらは黒い塔には遥か遠く……そして黒服の口ぶりからわかるように、スオウはシロコを追っていると見て間違いない。
焦るべき状況ではあるが、まずはこの傍迷惑な研究の残骸を処分しないことにはできることもない。
「“……”」
だから、彼は手に取る。彼だけの力。夢を現出させる力。『大人のカード』を。
「……一つ、忠告をしましょう」
その手を、黒服の壊れ切った手が押さえた。
「そのカードを乱用すれば……あなたは、私たちと同じ結末を迎えることになりますよ。先生」
「“そのつもりはない”」
「……クックック」
振り払うまでもなく、黒服の手は崩れ。
「“みんな、行くよ”」
青い光が、キヴォトスを包んだ。