インナーをつけて、その上に服を着る。白いコートのボロボロになった袖口に、手を通す。
「む……」
俺が寝ている間に誰かが直してくれたのか、縫い目のようなものがいくつか見られた。コートの内側には、いつものように『ノート』が入れられている。
「……これは、いらないかな」
割れた仮面を着けようとして、思いとどまって、ベッドの上に放り投げた。服を整えて、鏡に映る自分を見てみる。
「……」
朝日に照らされて、白いはずの髪が仄かに赤く染まっていた。自分のものだけど、ミカが以前綺麗だ、と言ってくれたことを思い出して。少しだけ、そうなんじゃ無いかって思えた。
目の色はいつも通りの深緑。奥底で光を跳ね返す、丸い瞳。瞳孔の色が白と黒。慣れているようで、やっぱりまだ自分のものとは思えない。
ヘイローは、相も変わらず割れている。その輝きが鏡に映って、少し変な気分になった。
「……うん。多分、問題なし!ですかね」
服は乱れていないし、寝癖もない。クセ毛になっている右側頭部の髪の毛はハネてるけど、これは昔からそうだから。
「うぐ……緊張してきた……」
正直、うまくいくのかどうかわからない。全ての人を納得させれるとも思わない。たくさん悩んで、考えなきゃいけないことばっかりだ。
「スオウ、入るぞ」
それでも、みんなと一緒にいるために。みんなと一緒に、できることをしてみたい。足掻いてみたい。
「準備は……できているな」
無意味なことなんかじゃない。みんなと一緒なら、無意味になんてならない。サオリ達が、そう教えてくれたから。
「はい!」
『ノート』から取り出した写真を胸ポケットに入れて、扉の外へ向かった。
◇
セイアが用意した車に乗り込んで、数十分。トリニティ総合学園に着いて、裏道を沿うように車が動く。
「し、敷地内に入ってからかなり経ちましたけど……ま、まだ着かないんでしょうか……?」
「トリニティの敷地は広大だからね。目立たない道を通っているのもあるが、こんなものだよ」
「何度か訪れたが……やはり、凄まじいな」
「私はもう慣れた。バスも出ているし」
ヒヨリの質問に、運転手であるミネの横に座ったセイアが答える。
本当に、トリニティはお嬢様校だけある。自治区もそうだけど、敷地もとんでもない広さだ。作戦を実行する時も驚かされたけど……やっぱり、こうして景色を眺める余裕があると、改めてそう思う。
「……さて、着いたよ。ここがトリニティの中央に位置する、トリニティ・スクエア……そして、シスターフッドの本部である大聖堂だ」
とはいえ、限度もあるようで。敷地内に入ってから五分もしないうちに、目的地……議論の場である、シスターフッドの部室の近辺には到着した。
以前訪れた時とは打って変わって、人の気配がほとんど無い。
「建前上はシスターフッドが場を提供し、ティーパーティと正義実現委員会で今後の方針を擦り合わせていく……と、いうことになっています。彼女達は、未だに表立っては政治には不介入の方針を示しているので」
「でも、今日議論の場には出席する……そういう認識でよかったよね?蒼森ミネ」
声を上げずにミネが頷き、車を裏で停めてトリニティに降り立つ。この地に足を踏み入れるのは、三度目だ。今度は、誰を傷つける必要もないけど。
「……私たちは、別室で待機。だったよね」
大聖堂の近くにあるシスターフッドの部室へ入って、アツコがそう呟いた。
現場に出席を許されたのは当事者であるアズサと俺、そしてアリウスの代表者としてサオリのみ。アツコとミサキ、ヒヨリは許可を得られなかった。
「……単刀直入に言おう。君たちは保険……もとい、人質になる。スオウに対しても、サオリに対しても、アズサに対しても。そうでもしなければ、この会合は実現し得なかった」
「わかってる……気にしてない」
……建前上は、同伴者として。そして現実としては、俺達の動きを制限するため。反対したけれど、押し切られてしまった。
「いつまで辛気くさい顔してるの……ちゃんと決めて来ないと許さないからね。スオウ、サオリ、アズサ」
そう言ってミサキに髪を乱されて、軽く背中を押された。アツコとヒヨリも、倣うようにした。
「し、信じてますから……!で、でも、なるべく早めにお願いします……!」
「何かあったら、助けに行く」
事情を知るティーパーティの親衛隊……セイアの親衛隊が、ミサキ達について来るよう促す。
「……大丈夫だ。あいつらはそんなにヤワじゃない。それはお前も知っているだろう」
「……うん」
その背中を見て、ざわめく心を察したように、サオリに髪を整えられた。
「必ず!」
一言、そう伝えて。ミサキはこっちを見て、いつも通りに暗い瞳のまま笑った。印象的な顔だった。
「……では、向かいましょう」
セイアに歩幅を合わせて、シスターフッドの部室の一つに入る。壁面が白く染め上げられた、視界が移ろうような広さの部屋。慣れない感覚に、目がチカチカする。
「歓迎します。アリウスの小隊長……桐花スオウさん」
部屋の中央には円卓があり、そこに数人の生徒が座っている。一人は言わずもがな、ティーパーティの現ホストである桐藤ナギサ。
そしてその付近に着席している、もう一人のティーパーティ。パテル分派代表者、聖園ミカ。こちらに気づいて、視線を向けて、これでもかとわかりやすく笑みを浮かべる。
『やっほー☆スオウちゃん!』と、小声で言ったのが神秘で強化された耳に届いた。思いっきり両手を振ってるから、小声である意味はよくわからなかった。
「久しぶりだなァ……!」
その隣で凶暴な、凶悪と表現してもいい笑顔を浮かべるのは、正義実現委員長である剣先ツルギ。ミカにツルギ、こちらへ対する牽制の意味もあるのだろう。この場から逃げ出すことは不可能だと、それだけがわかった。
「自己紹介は必要ないかもしれませんが……私がシスターフッドの代表、歌住サクラコです。どうぞ、お座りください」
さらにその横で胡散臭い笑みを浮かべるのはシスターフッドのリーダー、歌住サクラコ。少し警戒心を強めて、思えばサクラコは前世の記憶でもこんなものだったか、なんとなく思い出した。
……そして、最後に。
「“や、スオウ”」
「……はははっ。ご無沙汰です」
先生。
「すまないね、迂回した故に時間を取らせた」
セイアが謝意を示して、ナギサの隣に座った。同じくして、ミネも。少し緊張に手を震わせながら椅子を引いて、なんとかティーパーティと対面になるように着席した。
「さて、これで出席者は全て……本日はご多忙の中、お集まりいただきありがとうございます。本日は私が進行を務めさせていただきます。……互いに知り合った隣人故、挨拶と自己紹介は省略させていただきます」
長い針が十二を指したあたりで、サクラコが立ち上がって言った。その場の空気に、張り詰めた緊張が走る。
「本日はエデン条約……その妨害をしたアリウス分校への今後の対応について、その結論を出したいと思っていますので、ご協力よろしくお願いいたします。また質問、意見がある場合は挙手をお願いします」
形式ばった挨拶の後、少し時間を空けて質問がないことを確認して言葉を続ける。
「その主な罪状は百合園セイアさんの殺人未遂、トリニティ生徒への傷害、スパイ容疑、テロ行為……本来であれば、アリウス分校の生徒は見つけ次第捕縛、そして矯正局に送られることになっていたでしょう。しかしこれに異議を申し立てたのが聖園ミカさん、そして……他ならぬ、百合園セイアさんです」
セイアとミカが止めてくれたという事実は、初めて知った。てっきり、俺のテロ宣言でアリウスを被害者だと認知したものとばかり……結局、俺一人じゃ何もできてなかった、のか……そっか。
「……」
それはそれとしてミカ、分かったからこっちにサムズアップするのはやめてくれ。
「アリウス分校も実際には被害者に過ぎず、実際には桐花スオウさん、あなたに利用されているに過ぎなかった……それでしたら、話は今よりも幾分かは単純だったでしょう。しかしそれは事実として違うと、お二人はそうおっしゃっています。先生に行った事情聴取でも、意見は一致していました」
流石にセイアはサムズアップはしなかったけど、少し威張るような表情でこちらを見ていた。先生は穏やかに微笑むばかりだ。
それを見て、かなり緊張も解けてきた。
「ミカさん一人によるものであればまだしも被害者であるセイアさんの訴え、そして連邦生徒会の管轄下にあるシャーレの先生の意見……取り繕わずに言ってしまえば、私たちには判断しかねるのです。アリウス分校という組織を、そして……桐花スオウさん。あなたについても」
ふと、全員の視線が急激にこちらへと向けられた。胃を切り裂かれるような感触に、幾分かマシになったはずの吐き気がしてくる。
「ですので、改めて……情報の擦り合わせを行う意味も込めて、まずはアリウス分校の現状と、その成り立ちについてお教え願えますか?」
「それについては私から話させてもらおう。アリウス分校の代表者として」
俺が口を開くよりも先に、横にいるサオリが立ち上がって話し始める。
「念の為、立場は明白にしておこう。私はアリウス分校所属、第八分隊長の錠前サオリだ。十人から構成される第八分隊を動かす権限を持ち、一部作戦の指揮も私の役割だった」
サオリとて慣れた状況ではないだろうに、ハキハキと。まずは自分がアリウス分校で担っていた役割から説明し始めた。
「既知の事実だろうから、アリウス分校の成り立ちについては省略しよう。第一回の公会議で排斥され、そして今尚残り続けている存在、それがアリウス分校だ」
「……」
公会議と関わりが深いユスティナ聖徒会、そしてその後進であるシスターフッドの代表だからだろうか。サクラコは、何かを抑えようとするみたいに目を閉じた。
「だが、そのことについては過去の恨み。我々が受け継ぐ理由もない。そのつもりだった……いや、そう考える者達が増えつつあった。十年前……彼女が訪れる、あの日までは」
「……彼女?」
ミカがしまった、というふうに口を手で覆う。そういえば、ミカにはベアトリーチェの存在を伝えていなかったっけ。
「今回の騒動、その本当の黒幕。どこからともなく訪れた、不吉な存在……ベアトリーチェ、もしくはマダム。私たちは、あれをそう呼んでいた」
いきなり本題へ進めるサオリ。確かに偽る理由もないが、今その存在を示すというのは予想外だ。
「彼女は様々なものをアリウスへ齎した。銃火器、物資、そして……『ヘイローを破壊する爆弾』も」
「っ……!」
『ヘイローを破壊』。その言葉に、ただでさえ張り詰めていた空気は爆ぜる寸前、はち切れんばかりだ。それでもサオリは、冷静さを崩さない。
「ヤツは当時、アリウスで起こっていた内乱……トリニティへの復讐心に関する溝から始まってしまったそれを、ほんの僅かな期間で収束させてしまった」
おおよそこんなものだったろう、と、サオリは目配せで確認を取る。ここへ来る途中、車内で突然サオリに聞かれた内乱の経緯。このためのものだったかと、奥底で納得が得られた。
「彼女はアリウスの地を支配し、利用し、自分の目的を果たすためだけの都合のいい存在として利用し続けた。暴力と死による恐怖で。同情してくれと言うつもりもないし、だから許してくれと言うつもりもない、ただ……私たちとて死の危険に晒され、差し迫った状況で下した苦渋の決断であったこと。そして可能な限り被害者を減らすよう尽力してきたことを、深く理解して欲しく思う。何か疑問点がある者はいるか?」
屹然としたサオリの態度。本当に、少し見ていないうちに随分成長した。背もいつの間にか追い越されて、いや、よく考えたらそれは最初からだったような……?
「ある」
そんなことを考えて呆けていると、ツルギがおどろおどろしい動きで手を上げた。命を刈り取ろうとする手の動きだった。
「アリウス分校の制圧は正義実現委員会が務めた……そして、内乱に関する痕跡も見つかった。おそらく、お前の言う通り……『ヘイローを破壊する爆弾』の証拠もな」
「っ……!!」
『ヘイローを破壊』された、人間の、痕跡。爆弾の痕跡?否。これは、この確認は、キヴォトスだからこそできることだ。
正義実現委員会が見つけたのは、多分……二人の、遺体だ。あの日、俺が見つけることさえできなかった。回収することさえできなかった。
「だが、見つからねぇ。そのベアトリーチェという人間の痕跡も。だが、嘘を言ってるとも思えない。内乱についても、トリニティに所属する自称元アリウス……奉仕活動部の部長から提供された情報にあった通りだ。これは一体どういうことだ?」
……ツルギとは、そのことも話さないとな。場合によっては……いや、それは後で。今は、今やるべきことに集中しろ。
「説明が不足していた、すまない……前提として、彼女は人間ではない。あれはキヴォトスにいる存在とは別種のナニカだ」
「人間じゃない……?」
「そして故にこそ、不可解な技術を操り、不可能を可能にする。例えば……自分が存在した痕跡を、完全に消し去ったり、だとか」
「……なるほど、な」
要するに、証拠も何も提示はできないということに他ならない。ただ、超常の兵器が使われたということ、ベアトリーチェが存在しなければ説明が付かないいくつもの出来事。それらがベアトリーチェの存在を否定し切ることはできないと、そう示している。
ツルギもそれを察してか、特にそれ以上の追求はなかった。
「……続きを話させてもらうぞ。その状況を打破すべく、私たちは機会を伺っていた。アリウス分校から逃げ出す機会を。そうして十年、ついに訪れた千載一遇のチャンス、それこそが……エデン条約の調印式だ」
ほとんどの人間が、頭に疑問符を浮かべていた。それもそうだろう、本来ならばそれらが結びつくことなんてほとんどあり得ないから。
サオリもそれはわかっているようで、すぐに続きを話した。
「調印式で現れた、黒い生徒達。あれは調印式、エデン条約、古聖堂という複雑な条件が絡み合い、それらとベアトリーチェの技術を併せて生み出された……古の聖徒会を再現したもの。私たちは、アレを利用してベアトリーチェの足止めをする手筈だったんだ。全員で逃げるつもりだった」
「理屈はわかりませんが……なるほど、道理で……」
聖徒会の存在を知っていたのか、サクラコは合点が行ったというニュアンスの言葉を呟いた。
「そして山海経に子供達を逃し、私たちは身を隠す、そのつもりだった……現に、前者は実現した」
「……ですが後者は、桐花スオウさんの裏切りにより実現しなかった。そうですね?」
「……裏切り、という表現が正しいのかはわからないが。想定していない行動を取ったという意味合いなら、その通りだ」
サクラコの発言に言葉を濁らせるサオリ。別に、裏切りだと言ってくれて構わないのに。それだけのことをしてしまった自覚はあるから。
それでも、サオリはその単語を使うつもりはないみたいだ。
「この馬鹿……失礼した、桐花スオウは、私たちの行動……弾道ミサイルによる会場の破壊や、百合園セイアの襲撃。主にはそれらの罪を全て自分一人に擦りつけるためにクロノス情報局の放送をジャックし、そして私たちを追う者を減らすため、ベアトリーチェを道連れに殺そうとした。そのための行為だと、私たちは解釈した」
大体どころか、ほとんど全部合ってる。明言した覚えはないけど、とっくに見抜かれていたらしい。
「そして先生や聖園ミカ、そして百合園セイア……様々な人間の協力があり、スオウの救出に成功。ベアトリーチェは取り逃がしたものの、アリウス分校は支配から逃れることができた……いくつか省いた部分こそあるが、これがアリウス分校の現状だ」
「……なるほど。概ね、他の者から聞いた話と矛盾しませんね」
サオリが話はここまでだと座って、ナギサが低い声で言った。
「桐花スオウさん」
そして、俺の名前を呼んで。
「今、錠前サオリさんが推測したあなたの行動の意図について、何か異論はありますか?」
見極めるような鋭い目で、頭のてっぺんから爪の先まで見渡される。でも、あんまり緊張はしない。だって。
「いえ。ありません」
「……そう、ですか。いくつか質問をしても?」
「ええ、どうぞ」
妹がここまでやってくれたんだ。俺だって、姉としていいとこ見せなくっちゃな。
「まず、あなたの行動の意図は理解しました。事実確認は後ほど行うとして、筋は通っています。ですが、そこまでする理由はなんですか?」
「……」
理由。挙げてしまえば、枚挙に暇がない。アンナに託された約束で、シアンとの約束を託したかったから。俺がやりたかったから、やらなきゃいけなかったから。……先生のように目の前で苦しんでいる誰かを助けたかったから。
つまりは、一言でまとめるなら。
「私がみんなのお姉ちゃんだからです」
「は……?」
視界の端で、ミカが吹き出したのが見えた。流石の先生も苦笑いだ。セイアに至っては呆れ果てている。
「……血縁関係が?」
「ありません。というか、捨て子ですから」
「では、なぜ妹と?」
でも、一応は真面目な答えなんだ。これは、唯一最大の手札を切るためのもの。
「それが必要なことだったからです。みんなを守るために」
「一体、何から?」
「ベアトリーチェから、加えてその狂った教育から」
「……成程」
一応は納得したのか、ナギサは用意された紅茶に手をつけた。正直、この話はサオリとアズサの前ではしたくなかった。みんなのことが大事だって、妹だって、そう思ってるって、それを嘘だと思われたくないから。
「いつから、どのようにして?」
「十年前から。内容は端的に言ってしまえば、ベアトリーチェの教育の否定です。加えて、時には武力行使をすることもありました」
「……あなたは当時、六、七歳のはずです。失礼を承知で言わせていただきます。信憑性がない」
……でも。それでも、俺はまだ生きたい。みんなと一緒にいたい。目的も大義もなくて、ただひたすらにそう思う。だから。
「……この『ノート』は。私が、一歳の頃に書きました」
ここで全てを使う。全てを話す。俺の全てを、そしてその軌跡を。
「……私は、十七年前……この世界に生まれた時。未来を識りました。これは、それを記したものです」
ちょっとだけ、嘘も吐くけどね。方便ってやつだよ。
◇
「……これが、私が生まれて……そして、今までしてきた全てです」
やっと全部話し終えて、水を飲んで一息つく。話した内容はセイアに伝えたものとほとんど同じ、唯一違う点があるとすれば……内乱で起きたこと。シアンやアンナのこと。それくらいだ。
転生や、『ブルーアーカイブ』については伏せた。信憑性がないから。未来予知であればセイアという前例もある分、いくらか信じやすくもなるだろう。
「“……”」
懸念点としてはより踏み入った事情を……先生が助けに来ないように、より事実に近い内容を話してた先生だけど、特に口出しするつもりはなさそうで良かった。
「……にわかには、信じ難いですが……その『ノート』を拝見しても?」
「はい、もちろんです」
席を立って、ナギサに『ノート』を渡す。俺の知っている、『ブルーアーカイブ』の記憶が全て書かれたもの。この状況を想定していたわけじゃないけど、この世界が『ブルーアーカイブ』だと明言しないように書いてあったのは幸いだった。
「……」
ぺらり、ぺらりと、一枚一枚じっくり、時間をかけてナギサは読む。進むにつれて、その顔は段々と蒼白になっていく。途中で、「何やってるんですかミカさん」と、呆れ気味に小さく言ったのが聞こえた。
あの『ノート』にはこの世界が歩むはずだった歴史に加えて、実装済みだった人間のプロフィール、学校の地形まで書いてある。ナギサに見せるのはリスクがある行為だけど、見せないと余計疑わしいのも確かだし。
「……ありがとうございました。お返しします」
差し出された『ノート』を受け取って、コートの内側にしまう。席へ戻ろうと振り返って、後ろから大きなため息が聞こえた。
「話がより複雑になりましたね……」
額に手を当てて、心底面倒そうにナギサが漏らした。
「ですが、あなたの言い分も信じましょう」
「え?」
一瞬、ナギサが言ったことの意味がわからなくて、可笑しな声が口から発せられた。少しして、やっと理解できた。
「そ、そんなにあっさり……?」
むしろ、ここからが本番だと思ってたのに。いや、話が拗れないならそれが一番なんだけどさ。
「少なくとも私は、ですが。元よりミカさんだけならともかく、セイアさんに先生が信用した人間です。色眼鏡をかけるわけではありませんが、そう疑ってかかるつもりでもありませんでした」
「ナギちゃん?私だけならってどういうこと?」
「それに、辻褄も合っていますし……何より……約束、してしまいましたからね」
「ねえ、無視しないでよ。怒るよ?」
途端に、緊張から解放されて弛緩するのが肌で感じ取れた。いや、緊張感がないと言うか、拍子抜けと言うか。正直、信頼を得るのに一番大変なのはナギサだと思ってた。何か心境の変化があったのだろうか。
「私の意見に、異議がある方はいらっしゃいますか?」
そうして、その場の全員……大した数はいないけど、全員に確認を取るナギサ。誰も手を上げることはしなかった。
「思えば、一度目の襲撃の時点で違和感はありました。今話していたことが事実なら、それも納得がいきます」
「私も同意見、です」
サクラコに続いて、いつも通り凶悪な顔でツルギが肯定する。そういえば目上には敬語を使えるタイプだったな、と、どうでもいい思考が頭をよぎった。
「ですが、だからと言って公に認めることができるわけではありません」
直後、緩んだ空気をナギサが締め直す。そうだ、彼女らの信頼が得られたからといって終わりではない。むしろ、そこでやっとスタートライン。
「単刀直入に言います。現状では、アリウス分校とトリニティ総合学園の和解は不可能です。……いえ。手段がないわけではありませんが……それではむしろ、あなた方の納得が得られないでしょうから」
手段。簡単な話、俺がスケープゴートになればいい。そう、簡単な話……だった、はずだけど。今は、そうでもない。
「……スオウ、馬鹿なことは考えるなよ」
「それだけはさせない」
何故か俺がやろうとしてる前提で話す人間が若干二名いるけど。そんなに信用ないかな……?
「ティーパーティのホストとして和解を強行するわけにも行きません。何より、個人の意思までも縛ることはできませんから……確実に、両校間でトラブルが発生します」
……前世の記憶での、トリニティ。ミカを魔女と呼び、度を超えた行為に及んだ彼女達。そのことを思えば、ナギサの懸念も正しいことがわかった。
「ですので、ひとまずはアリウス分校の今後の方針を示していただけますか?それを主軸に、互いの意見を交えながら対応を重ねていきましょう」
「あーっと、それについてなんですが……」
このことについては、二日間の間に方針自体は決めている。と言うより、俺が寝ている間にサオリが他の妹達と方針をまとめてくれていた。
「ミレニアム自治区に行こうと思います。元アリウス生徒が、居住域を作ってくれたみたいで。不定期にゲヘナや山海経、百鬼夜行などに拠点を移します。正義実現委員会や、ヴァルキューレ警察学校の追跡を撹乱するために」
「……非公式の会合ゆえ、今の補足は聞かなかったことにしておきます」
言外に失言だと伝えられた。少し、油断し過ぎているかもしれない。気を引き締めなきゃな。
「ですが、基本方針は理解しました。恐らくスオウさん、あなたの存在は秘匿しつつ、元アリウス生徒の支援を受けながら、時間による事態の鎮火をはかる。そういった認識で、間違いありませんね?」
「はい」
「私としても、概ね同意見です。他に意見がなければ、それを主軸に」
「あ、待ってナギちゃん!私にいいアイディアがあるの!」
ナギサが話を発展させようとして、ミカがそれを遮った。
「一応、言ってみてください」
「一応って何さ……まあいいや。要するにトリニティとアリウスはしばらく関わらないでおこう、ってことでしょ?少なくとも、恐怖が消えるまでは。うん、基本方針については私もそれでいいと思うよ。でも、それってすごい気が遠くなるような話だよね?」
「……まあ、そうですね」
ミカの指摘は正しい。トリニティとアリウスの和解は、きっととてつもなく遠いものになるだろう。それでも、今無理にするべきことじゃない。誰しもがミカのように柔軟で、優しいわけではないから。
「でも、もちろん公に関わるわけにはいかない……うん、それもわかるよ」
ミカも、そのことはきちんと理解しているらしい。
「じゃあさ、こっそりやっちゃえば良くない?」
「は?」
けれども、続くミカの発言は予想外のものだった。
「……何が言いたいのですか?」
「アリウス分校の名前を変えて、制服も変えて。スオウちゃんは変装しよっか。定期的に、トリニティとの交流会をしようってこと。名目はそうだね、合併予定の他校との交流会、みたいな感じでいいんじゃない?」
理解するよりも先に、矢継ぎ早に言葉が紡がれていく。
「それであなた達が何の問題もなく、私たちの学園で仲良く過ごしながら幸せになれるってことを証明するの。もうさ、別にアリウス分校で在り続ける必要なんてないわけだし」
けれども、どこかで聞いたことがある方法だった。具体的には、一年前。初めてミカと会った時に。
「……一理あるね。殆どのアリウス生は、顔も割れていないわけだし……ミカ、君にしては悪くない意見じゃないか」
「余計な一言をいちいち交えるのはこのお口かな?」
「や、やめるんだ!!やめろ!!」
ミカに頬を鷲掴みにされて焦るセイア。一度戦ったからよくわかる、セイアの焦りは心からのものだ。いや、そんなこと言ってる場合じゃないけど。
「……まあ、要するにね。『アリウス分校として』積極的に関わるのはしばらくダメ、これは一緒。でもそれ以外の方法で関わるのはいいんじゃない、ってこと」
「……ですが、それでは和解の時に話が拗れるのでは?」
「その時はアリウス分校じゃなかったことにしちゃおうよ。設定通りに合併ってことで。スオウちゃんには、ずっと変装してもらうわけにもいかないから……お化粧して、髪も伸ばす?」
「え?」
髪を伸ばすはまだしも、化粧なんてしたこともないけど……?というか、そんなに変わるものなのか……?違う、そこじゃなくて。
「ただ待つだけよりも、よっぽど可能性は高いよ。それに……そうすればアズサちゃんも、補習授業部とちょっとでも長く一緒にいれるでしょ?」
「っ……!」
「正直な話をすると、これは私情だよ」
補習授業部の名前が出た瞬間、ナギサの目の色が変わった。ヒフミに対して偏愛と言ってもいい想いを持っているナギサだ。彼女のためにもなるとすれば、少しは目が甘くなる。ミカもそれが分かった上でその名前を出したように思える。
「……まあ、確定じゃなくていいからさ。試験的にやってみようよ、これから。きっとみんな、いつか分かり合えるように」
「私は賛成だよ」
誰よりも早く、セイアが賛成する。
「正義実現委員会にバレるリスクはあるだろうが……ツルギ、なんとかできるかい?」
「……日時と、場所さえ調整すれば。可能です」
「いよいよ、やらない理由はないね。アズサ、君はどうだい?」
先程から何か深く考え込むようにしていたアズサが、名前を呼ばれて我に返る。そして、間髪入れずに。
「私はそうしたい」
そう答えてくれた。
「そうか。……皆、懸念点もあるだろう。もちろん、事態の鎮火も並行してやらなくてはならない。今後は、その二つを主軸に進める。そういうことでいいんじゃないかい?」
セイアがミカの意見をまとめて、全体に伝える。抗議の声を上げるものは、誰もいなかった。
「……はあ……仕方ありませんね。アズサさん」
「何?」
「……私があなたを今信じているのは、ヒフミさんの信頼です。ヒフミさんのあなたへの信頼が、あなたを信じさせています」
「……」
「もし、もう一度でもそれを裏切るようなことがあれば……決して、許しません。いいですね?」
「ああ。約束する。私はもう二度と、ヒフミを、ハナコを、コハルを、みんなを傷つけない。裏切らない」
アズサの返答に、ナギサは当然だと頷いた。そして場を収めて。
「では基本方針はそれに据えて、今後の対応を話していきましょう」
改めて、議論を続けていった。
◇
基本方針が決まってからは、早かった。それを実現するために足りているものを、足りていないものを、片っ端からかき集めて。
ある程度までは結論を出して、ひとまず俺たちはミレニアム自治区に避難することになった。マユミも、この件は了承済みだ。
特に因縁をつけられることも、脅されることもなく、ひとまずは解散。
「……っていうのが、今回の流れでした」
「命があるだけ上等だよ。お疲れ様」
解放されたミサキたちにその内容を伝えると、まあ及第点なんじゃない?と最初に言われて、それ以上何か続けることもなかった。
「うん。みんな無事でよかった」
「い、生きた心地がしませんでした……!」
泣きついてくるヒヨリの頭を撫でながら、ここへ来るために使った車に乗り込む。何故かミカに、セイアに、先生も一緒に。
「スオウちゃん、ちょっとそこ詰めて」
「え……いやミカ、ここもう満席なんですけ」
「えいっ!」
「ぐえっ!?」
横に押し込まれて、無理矢理に座られた。ヒヨリとアツコとの接触率が上がって心地がいい。
「……さて、スオウちゃん」
「ちょちょちょちょ痛い痛い痛い痛いです!!やめてください!!私が悪かったので無言でアイアンクローはやめてください!!」
頭がかち割れるかと思ったんだけど!?やっぱこの
「当たり前だよ。本当に、二度とこんなことさせないからね」
「あまり車内で暴れないでください」
「す、すみません!!でも私のせいじゃなあああああ!?」
「はい、これでおあいこ。許してあげる」
少ししたらパッと手を離されて、やっと解放された。まだ頭がガンガンする。
「“ミカ、暴力はダメだよ”」
「せ、先生、ミカは昔から……!ブフッ……!うん、昔から、あんなもの……ふっ、だよ……?」
安全圏でツボってるセイアは、あとで同じ目に遭わせてやる。
「ミカ、気持ちはわかるがスオウは病み上がりだ。機会を改めよう」
「機会を改められてもいやですよ!?」
ストレートに自分の意思を伝えて、次の機会があるんだなってことに気づいて。
「あ……」
車の外に、サンクトゥムタワーの光と……空を覆う、大きなヘイローが見えた。そういえば、あんなものもあったっけ。この世界に来て随分経つのに、初めて気づいた。
「きれい……なんですか、その顔は」
「いや何、珍しい表情をしていると思ってな」
そんな変な顔してたかな……?顔をグニグニと確かめてみても、正直よくわからない。
そのままサオリ達の顔を順繰りに見ていったら、可笑しなものを堪えきれなくなったかのように笑いはじめた。
「な、なんですか失礼、なあっ!?」
抗議を示そうとして、急ブレーキで車が止められた。
「見たことのない、車……?の、ようなものが……」
車のようなもの……?
「先生、ちょっと横すみません」
運転席と助手席の間から顔を出して前方を確認すると、明らかに見覚えがある強い青色があった。側部につけられた扉が開いて、そこから誰かが降りてくる、あれは……!
「お姉ちゃあああああああん!!」
「し、シオ!?なんでここに!?」
マユミ達と一緒にミレニアムで待ってるって、いや、あの奇抜どころか頭おかしいデザインの車があるってことは……!
「ちょっとあんた!!車外には出るなって私再三注意、聞けェ!!他の連中まで外に出るんじゃないわよぶちのめすわよ!!?」
それを皮切れに、サウが、フィリが、トウが、レイが、ヤコが、ヨセが、みんなが降りてくる。その中に、見ない顔……いや、見たことはある顔がちらほら。
「アズサちゃん!無事ですか!?」
「ヒフミ!ハナコ!コハル!」
ヒフミに、ハナコに、コハルに、元アリウスのみんなまで。
「わと、っと……」
車を降りたら、すぐにシオに突撃された。
「お姉ちゃん……!よかった……!生きてる……!生きてる……!」
「……うん。生きてますよ、シオ。私、生きてます。生きてるんです」
自分でも、あんまり実感が湧かなくて。でも、確かに生きてる。俺は今、生きてるんだ。
「ひ、久しぶりだね、スオウちゃん……」
次に早く、黄色い影が姿を現した。
「え……?あ、確か……アシリさん?」
「う、うん、そして私は……」
てっきり、ヒフミ達と一緒にアズサに会いに来たのかと。そこでアズサが、今後の展望を説明してるわけだし。一体俺に何の用が……?
「あ、あなたの、お姉ちゃんだよ……!」
「……はぁ?」
どういうことだ、どういうことだ。周りで「スオウが増えた」とか「第二小隊長」とか聞こえてくるけど、言ってる意味が一つもわからない。
「ちょっとアシリ!?あんた本当にどうしちゃったの!?誰かに悪い影響受けたの!?この人はスオウさん!スオウさんよ!!しっかりなさい!!」
「お姉ちゃんだもん……!私はお姉ちゃんだもん……!」
マユミがアシリの肩を揺さぶって正気に戻そうとするけど、あまり効果はないようだった。諦めたのかこちらを向いて、複雑そうにはにかんで。
「そ、その、スオウさん……私のこと、知ってるかしら……?」
「え、はい。マユミさんですよね、教えてもらいましたよ」
「その、そうじゃなくて……これでわかるかしら……?」
そう言って、マユミは結んでいた髪を解いた。青い、青よりも深い蒼。見覚えのある色。
───わ、私たち…アリウスの外に出た後は、どうすれば…!?
「……あ……あの時質問してきた」
「っ……!そう!!そうよ!!会いたかったわ、スオウさんッ!!へぶっ!?」
飛びかかってきたマユミを、反射的に避けてしまう。けれども、その行為にあまり意味はなかったみたいで。避けた先にも、虎視眈々と俺のことを狙う者たちがいた。
「スオウさんだっけ?あの時のヒーロー!あなただよね!私、あなたに憧れてて……!」
名前さえ知らない赤髪の生徒が話しかけてきた。
「おい小隊長、言いてェことがいくつもある」
サウがそれを押し除けた。
「小隊長……私……頑張った……」
サウの頭を飛び越えて、フィリが出てきた。
「まあ、ひとまずは生きていたしね。約束は果たされたと思っておくよ」
トウがさらにその間から顔を出した。
「それより小隊長、体鈍ってるんじゃないの?」
レイが攫うように抱え上げてきた。
「ちょっと!お姉ちゃんに何するのよ!」
シオが因縁をつけた。
「小隊長!私もいーっぱい言いたいことあるからね!!人にあんなこと言っておいてさ!」
ヨセが横から割り込んできた。
「珍しく意見が一致しましたね、ヨセ」
それに追従して、ヤコも。
「みんな邪魔☆まだ話は終わってないよ」
拳圧だけで、ミカがそれらを吹き飛ばした。
「……私たちも行く?」
「わ、私にはあの輪に入る自信がないです……!」
遠くで、アツコとヒヨリが見守っていた。
「アズサちゃん、ご無事で……!こ、これ!荷物です!水着、今から一緒に選びに行きませんか!?ミレニアムで!」
「……うん。もちろんだ」
アズサは蚊帳の外……というか、ヒフミ達と話していた。
「……しょうがない」
ミサキがやれやれと、ロケットランチャーを構えた。
「小隊長」
「小隊長」
「小隊長!」
人の波に押される。嬉しいのに、対応しきれない。反射的に、誰かの背中に隠れてしまう。
「はい、全員落ち着いて」
「散れ貴様ら!!スオウは病み上がりだ!!見ろ!怯えているじゃないか!!」
その様子を見て、ミサキとサオリが諌めてくれた。小動物のような扱いを受けることには納得がいかない。
「“スオウ、大丈夫?”」
誰の後ろに隠れたんだろうと見上げて、それが先生だったことがわかった。
「あ、はい……ただ、まだ、その……慣れなくて」
「“……そっか”」
特に、そこから話が発展することはなかった。みんなが落ち着きを取り戻すのを、その背中から見守っていた。
みんなマスクをつけてなくて、日の元にいて。体に傷があることもない。ミカに、セイアに、ミネに、アシリに、ヒフミに、ハナコに、コハルに。トリニティの生徒も混じっている。
あまりに、俺に都合がいい景色で。
「……先生」
口が意思とは無関係に、想いを綴って。
「……俺……いいのかな……こんな、幸せで……生きてて……いいのかな」
答えが分かりきっている質問を投げかけて。
「“スオウがそう望むなら、ダメな理由なんてないよ”」
「うん……」
「“行ってあげて”」
「……うん!」
答えを聞いて。足は動いて。サオリの手を取って、ミカの手を取って、みんなのところへ突っ込んで。
もう、何も考えることはできなくて。
「みんな!!……ごめん……ごめんな……!ありがとう……!ありがとう!!ありがとう、みんな!!大好きだよ……!!」
この腕に収まる限り、いっぱいに。収まらなくても、手を繋いで。みんなのことを、精一杯抱きしめて。
「……ああ。私たちもだ」
復讐心は消えない。目的は見失った。記憶も残ってない。シアンとアンナも、戻らない。サオリ達も、普通の生活ができるわけじゃない。失ったものは、戻ってこない。
全部が元通りにはならないし。俺がしてきたことも、なかったことにはならない。
それでも、この手に残されたものが、たくさんあるってわかって。
だから、それを守るために……これからは、これからも。頑張ろうと思う。みんなと一緒に。頑張って、生きてみようと思う。みんなと一緒に生きるために。
それだけできっとみんな、生きてていいんだ。だから、生きる。生きていく。生きて、頑張ってみる。この、透き通るような世界で。
これにて、スオウちゃんのお話は一旦おしまいです!
ここまでこれたのは、皆様のおかげです。読んで下さった全ての読者の皆様に、心からの感謝をお伝え申し上げます。約百話、約一年間の間、お付き合いいただきありがとうございました!
完結後の語りや色々は後日更新する活動報告でさせていただきます。内容を軽くまとめると、
・完結記念に質問コーナーをやるよ
・作品についてのアレコレ
・お話はもうちっとだけ続くんじゃ
・お知らせとかその他もろもろ
といった感じです!明日の19:01までには投稿いたします!
追記:投稿しました!
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=313265&uid=431636