雀聖の器 作:マージャンスキー
【東二局0本場・親:宮永咲】
東:片岡優希 「23500」
南:宮永咲 「24700」親
西:原村和 「27100」
北:須賀京太郎「24700」
東二局、咲の親番……この場合は変に直撃を意識せず、親被りを狙った方がいいだろう……。
咲の防御力は打{発}の誘惑に耐えるだけのものがある、有効牌が確実に手に入り……そして和了に絶対の自信があるなら確実にカンしていた筈。それなのにカンしなかった。
それは言うならば――あんな情報量の少ない河で優希の和了牌を掴むことを確信したから……。
直感、人間に備わっているシックスセンス……個人差、個体差はあれど確実に備わっている人が神を信じる由縁。咲は役を愛し、牌に愛された存在……だからこそ、牌は彼女を裏切らない、彼女も牌を裏切らない。
……共存関係ッ! どういう因果でそういう形に纏まったのかわからねぇーが……! 僕は流也以外に完全敗北したくないッ!!
【ドラ表示牌】
{赤5裏裏裏裏}
(こんな時に限ってドラ表示牌が赤ドラ……宮永さんをトビ終了させるには一枚でもドラが欲しいところなのに……)
『須賀京太郎・配牌』
{69①③④赤⑤赤五五六東東南中}
(また東が対子、でも、宮永さんを飛ばすことを考えるなら一翻で親を流すより、自摸和了で親被りを狙った方がいい……多分、この東は鳴かない、でも、見た目は悪くない手、七対子を目指さなくてもと思っちゃうわね……)
『宮永咲・配牌』
{三七八⑧⑧3466東東白白} ツモ{北}
(――ッ! ドラの対子!? {東白}を鳴くことができれば軽く満貫、嶺上開花を意識するにしても、{七八34}という和了りやすい両面が揃ってる。でも、{東}は須賀くんがモチモチ、七対子を意識するなら出ることは無いし、加槓することも無理……普通の打ち手なら{東}が出たらラッキー程度で抑えるだろうけど……宮永さんならッ!)
打{東}
(やっぱり、須賀くんの東は予測済み……面子になる可能性が無いなら第一打で叩くこともわからなくはない……)
流石は咲、僕の東を読み切ったなッ! なら、低速な麻雀になるのは必死、僕の七対子の方が速度で言えば上ッ……だけど、ここは咲と同じ土俵で戦わなくちゃ――親被りなんてさせてもらえないだろう――!
『須賀京太郎・手牌』
{69①③④赤⑤赤五五六東東南中} ツモ{②}
打{東}
(ッ! 七対子に必要な対子、それも東を叩いた!? この形なら確かに断么九も狙えるけど、七対子を仕上げる場合には{6}が酷く邪魔になる。もし、宮永さんが{6}を暗刻にしたなら……ドラを大明槓、聴牌していれば嶺上開花で和了、責任払いが発生する……)
咲、僕思うんだ……君と僕の麻雀センスは変わらない、この戦い――先に{6}を手に入れた方が神様の笑顔を見ることが出来るッ! その時、僕が負けたのなら……悔いはない、だけど、一本場で倍返しするってことを忘れないでほしいな……ッ!
(なによこれ……普通じゃありえない……)
『宮永咲・手牌』
{三三⑧⑧⑧23466白白白} 待ち{三6}
(ツモり三暗刻……ロンでも白ドラ2で50符3翻は9600点、須賀くんが{6}を打ってしまったら満貫確定……嶺上開花を含めたツモり三暗刻、{6}引きならリーチで倍満までッ!? あの手から直感に直感を重ねて三暗刻手まで……)
……咲、この勝負は僕の勝ちみたいだッ!
――ゴゴゴゴッ {6}
{69①②②③④④赤⑤赤五五六六} ツモ{6}
打{9}
(須賀くんも七対子一向聴!? それも{①}が重ならなければ断么九も付く怪物手……断么九・七対子・ドラドラ・赤赤、一翻お釣りになっちゃうけど、{赤⑤}を使うならダマの跳満で直撃……でも、これだけのレベルの卓、赤が絡む{⑤}はまず出ない……)
咲、おまえの凄さはよくわかった……でも……。
「リーチ」 打{横三}
「「「「ッッッッ!?」」」」
(な、なんで? 嶺上開花をするなら暗槓で三暗刻も狙える……いえ、{三}がツモれるツモれないの以前に――{三}は嶺上牌に無かった……だから――)
【宮永咲・手牌】
{三五⑧⑧⑧23466白白白} 待ち{四}
({四}に待ちを変えたッ! そして、最初の嶺上牌は――{四}……)
「……リーチ」打{横赤⑤}
{66②②③③④④赤五五六六①} 待ち{①}
(須賀くんもこの局は危険だと察知して、{赤⑤}を叩いたッ! 常人なら親リーに赤じゃなくても{⑤}なんて打てない……それなのに打ったッ! 多分、和や優希に当てて、宮永さんを絶対安全圏に向かわせない為の布石ッ! くぅ! 和と優希に放銃をお願いしたいけど……これは真剣勝負ッ! どっちの待ちが優れているかの勝負ッ!!)
「京ちゃん……すごく麻雀上手だね……」
「……なんだ、リー棒損しちゃったか……?」
――カンッ!
{三五⑧⑧⑧23466} {裏白白裏} 嶺上牌{四}
「ツモ……リーチ・嶺上開花・門前自摸・白・ドラ2……新ドラも裏も無し……親の60符6翻は跳満6000オール」
「また……嶺上開花だじぇ……」
(この局、須賀くんと宮永さんの支配は拮抗してた……ただ、宮永さんの方が風程度の流れを掴めていた……)
なんだろう、こと今回の七対子に限っては和了の確信が薄かった。でも、危険牌を掴んでいた感覚は一切なし、だからこそ――リーチに踏み込んだ。だけど、それが間違え、この半荘――1000点が10000点の重みを持っているッ!
こんなにハラハラする対局ははじめてだ……だからこそ、これが――麻雀ッ!
(でも、須賀くんが和了っていたら……)
{赤5発裏裏裏}
{⑨西裏裏裏}
(麻雀は先に和了した方が勝ち……わかってるけど……)
【東二局1本場・親:宮永咲】
東:片岡優希 「17500」
南:宮永咲 「43700」親
西:原村和 「21100」
北:須賀京太郎「17700」
ちょっと、雀聖編が予想以上に長引きそうなので、七星編は薄めたカルピスで
もっと原液注いでって声が多かったら……考えます!
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