「以上が深層であった事だ。全く、厄介なことばかりだね」
フィンから今回の遠征の詳細な報告を聴きながら置いてあった酒の残りを呷る。呑んでないとやってられんくらいにはボロクソにされたな。
「本当やな、今回の遠征はマジ災難やったな。次回の遠征も過去より費用が跳ね上がりそうやしなあ…そんで、次はアレか」
「ああ、帰還中にミノタウロスの群れの討伐をしようとしたらトラブルが起きてね。複数人に個別のチームで対応させたらティオネとティオナがカーリーを見つけたらしい」
今回一番の問題やな。異世界からの来訪者なんて信じられるか?嘘はついとらんけど厄介事には変わりない。
「ミノタウロスをぶった斬っとったんやろ?まあ規格外よな。強さと言い武器と言い、一体どんな世界からやって来たんや」
「彼女の身の上話を聞いたらもっと酷かったけどね。食人は比較的忌避されていたとは言え、珍しい物でも無かったらしい」
「マジか、もしかしてカーリーたん食人嗜好とかあったりする?」
「そういった話は聞いてないな。少なくとも彼女は常に人の死と隣り合わせの人生だったらしい。人を食べて糸に加工する化け物も居たとか」
マジか、食人はともかく人間を糸にって、神でもそんなんおらんかった筈やぞ。どんな地獄や。
「なんつーか、まあヤバい所やな。マジでそれしか言えん」
「そうだね、正直闇派閥でもここまで危険と言うか…悍ましいのは少なかったからね」
「まだ人間の範疇やったからなあ。まさか闇派閥見て『まだマシやったな』なんて感想が出る日が来ようとはなあ」
あの時代も酷かった。街の中でも常に死の危険がある様な時代。それが常習化してる様なところから来たっちゅう訳や。
「カーリーたんの人となりはコレから見極めていくしかないやろな。ステイタスを見るに根は優しい子やろうけどなあ…」
「スキルが発現していたのか。あの話を聞いたら一つくらい発現していてもおかしくはないと思ってはいたけどね」
「ああ、これや」
カーリー
Lv:1
力:I0
耐久:I0
器用:I0
敏捷:I0
魔力:I0
《魔法》
《スキル》
【伝説】
・格上との戦闘時にステイタス補正
【最強】
・戦闘時にステイタス大幅上昇
・戦闘時間に応じてステイタス上昇
【赤い霧(歪)】
・守るものが多いほどステイタス上昇
・守るものが多いほど経験値上昇
・ETLI64D@W,D@;KDYB4
【EGO発現(歪)】
・EGOの発現権の獲得
・任意のタイミングでEGOを発現できる
・感情が昂るほど効果上昇
・,D@;.TK4PE
「この所々にあるわけわからん文は見せんかった。嫌な予感がしたからな」
随分と親指を気にし始めとるな。そこまでヤバい可能性があるっちゅうわけか。
「コレは…なんだろう、少なくともいい予感は全くしないね」
「本人が自覚していないとびっきりの爆弾かもな、解読できそうならしておくわ」
普通とは言えないステイタスの中でも、明らかに正常じゃない表記。どう考えても厄ネタやん。
「もっと彼女のことについて知る必要がありそうだ。明日の遠征打ち上げの時に色々聞いてみようかな」
「せやなあ、うちもコレはかなり不味い気配がするからさっさと解決しときたいからな。協力できそうなことがあったら言っとくれ」
〜なぜなに!プロムン教室〜
【今回はお休みです】
謎の文字列はちゃんと解読出来るものだぞ!みんなもロキちゃんと一緒に解読しよう!
あと活動報告に『見苦しい言い訳タイム』投稿しました。ここまで戦闘回なくて誠にごめんなさいでした。