全てを持てなかった者が全てを求めて転生した時   作:ディロイ・ファントム

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 今回で小学生編は終わりです



第3話

 

エグゼシータ「そろそろ、かな」

 

 

 小学6年生の終わり頃、エグゼシータは自室でそう呟いた。何がそろそろなのか。それには2つの意味がある

 

 

エグゼシータ「おはよー」

 

 

父「おはよう華葉」

 

 

母「おはよう。陽花を起こして来てくれる?」

 

 

エグゼシータ「分かった。・・・ねぇ、私さ、トレセン学園に行こうかと思ってるんだ。それも中央の」

 

 

父「・・・そうか。後は任せなさい」

 

 

エグゼシータ「・・・ありがとう」

 

 

 エグゼシータは妹の部屋に向かい、起こす。これはほぼ日課と化している

 

 

陽花「んん・・・あ、おはよー・・・」

 

 

エグゼシータ「ほんと、朝は弱いよね。陽花ってさ」

 

 

陽花「そう言うお姉ちゃんは朝強いよね」

 

 

エグゼシータ「そう?あ、所で、今日もランニングに行く?」

 

 

陽花「ふぁぁ・・・うん」

 

 

エグゼシータ「わかった。ならいつも通り用意しといてね」

 

 

 その後朝食を取った2人はランニングをしに行く。勿論ただランニングするだけじゃ無い

 

 

エグゼシータ「ゴミはあんまり無いとは言え、やっぱり全くない方が良いよねー」

 

 

陽花「お姉ちゃんって体力は多いよね」

 

 

エグゼシータ「いいでしょ別に」

 

 

おばさん「あら2人共おはよう」

 

 

エグゼシータ「あ、おはようございます」

 

 

陽花「おはようございます」

 

 

おばさん「今日もゴミ拾い?精が出るわね」

 

 

エグゼシータ「まぁ、学生ですし、体力を増やすにも丁度良いですから」

 

 

陽花「お姉ちゃんがウマ娘に見えてくるよ・・・」

 

 

おばさん「何言ってるの。どう見ても違うでしょう?」

 

 

エグゼシータ「そうだよ。それに、もしウマ娘だったとして、なんで隠すのって事」

 

 

陽花「・・・確かに」

 

 

エグゼシータ「そう言う事」

 

 

おばさん「それじゃぁね」

 

 

 そう言っておばさんは立ち去る。休憩を挟みつつやり、その時その時の気分で帰るのだ

 

 

 そしてその日の夜。陽花と一緒に風呂に入る事にした

 

 

エグゼシータ「お待たせ」

 

 

陽花「ううん」

 

 

エグゼシータ「そう?」

 

 

 エグゼシータはそう言って体を洗い、風呂に浸かる

 

 

エグゼシータ「あー、良い気持ち」

 

 

陽花「なんかお姉ちゃん、おばさんみたいだよ?」

 

 

エグゼシータ「おばさんにはまだ早いんだけどねー」

 

 

陽花「・・・あれ?」

 

 

エグゼシータ「どうかしたー?」

 

 

陽花「お姉ちゃん、その耳どうしたの?あと、尻尾も」

 

 

エグゼシータ「これ?」

 

 

陽花「うん。昨日まで無かったよね?なんなら風呂に入るまで無かったよね?」

 

 

エグゼシータ「触ってみる?」

 

 

陽花「・・・うん」

 

 

 陽花は触ってみた。どちらも本物であろう事は何となくわかった

 

 

陽花「・・・隠してたの?」

 

 

エグゼシータ「・・・嫌われたく、無かったから」

 

 

陽花「・・・なんで」

 

 

エグゼシータ「・・・人間は、自分とは違うものを嫌悪し、排除する傾向があるから」

 

 

陽花「・・・」

 

 

エグゼシータ「・・・でも、そんな生活ももうお終い」

 

 

陽花「・・・え?」

 

 

エグゼシータ「もう直ぐでトレセン学園に受験が出来る。そしたら合格してそこの寮暮らし。つまり、隠さなくて良くなる」

 

 

陽花「・・・お姉ちゃんは、私が」

 

 

エグゼシータ「信用したかったよ?」

 

 

陽花「信用・・・したかった?」

 

 

エグゼシータ「最初は『人間同士の方がやりやすいかな』って思ったから隠してたんだけど、そうしてく内に人間が自分達とは違うものを排除する事を知った。だから念の為に隠してたの」

 

 

陽花「・・・そうだったんだ」

 

 

エグゼシータ「ズルズル引っ張っちゃった結果、トレセン学園に受験出来る様になった今になっちゃったけどね」

 

 

陽花「そっか・・・あれ?でもお姉ちゃんってウマ娘として走った事あったっけ?受験出来ても合格出来ないよね?」

 

 

エグゼシータ「私がいつ『常時人間になってた』って言った?」

 

 

陽花「それって・・・」

 

 

エグゼシータ「メイクデビューの時は特等席で見せてあげるから!」

 

 

陽花「絶対だよ!約束して!」

 

 

エグゼシータ「勿論!」

 

 

 そう言って約束をした。

 

 

 そして時は経ち受験本番日。試験内容は筆記試験、実技試験、面接の順で行われる。今は面接の待ち時間である

 

 

エグゼシータ「(筆記試験は兎も角、実技はそれなりに上手くやったつもり。後は面接だけど・・・怖いなぁ)」

 

 

 それから少しして、面接の会場に呼ばれた

 

 

やよい「良く来た!それでは面接を始める!」

 

 

エグゼシータ「(こっわ!?なんかよく分からないけどこっわ!?)」

 

 

たずな「それでは座って下さい・・・ではお名前を・・・」

 

 

 面接が始まる。質問をし、それに答える。よくあるパターンであった。そして最後の質問となった

 

 

たずな「では、最後に。ここに受かったとして何をしたいのですか?」

 

 

エグゼシータ「(ま、定番と言えば定番の質問か)はい。私は体験をしてみたいのです」

 

 

やよい「笑止!このトレセン学園の体験、もしくはレースへの体験であれば地元でも出来よう!」

 

 

エグゼシータ「確かに、それであればここに来る意味はありません。ですが、私はその様な体験をしたい訳ではありません」

 

 

やよい「質問!それはどう言う意味か」

 

 

エグゼシータ「胸に響くフィールドに吹く風、体中が沸騰する感覚・・・それを体験するのは悪い事?」

 

 

やよい「成る程。良くわかった。面接は終了とする!気を付けて帰る様に!」

 

 

エグゼシータ「ありがとうございました。失礼します」

 

 

 エグゼシータは面接が終わったので家に帰った

 

 

陽花「お姉ちゃんお帰りなさい!どうだった?」

 

 

エグゼシータ「いやー・・・多分落ちたかも・・・筆記と面接が自信無いんだよね・・・」

 

 

母「お帰りなさい。合否は確か1週間後よね?合格が楽しいだわぁ」

 

 

エグゼシータ「・・・不安だぁ」

 

 

 それから1週間後。合否の結果が届いた

 

 

エグゼシータ「陽花ー。合否通知が来たから一緒に見よー」

 

 

陽花「来たの!?見たーい!」

 

 

 エグゼシータはELSを使って封を切った

 

 

エグゼシータ「それじゃぁ行くよ?」

 

 

エグゼシータ・陽花「「せーのッ!」」

 

 

通知書「合格!」

 

 

エグゼシータ・陽花「「やったぁ!」」

 

 

エグゼシータ「良かったぁ・・・正直不安だったんだよね」

 

 

陽花「何が不安だったの?」

 

 

エグゼシータ「いや、面接の時にここで何をしたいかって質問に答えたら笑止とか言われたからね・・・」

 

 

陽花「それで合格出来たなら良いんじゃ無い?」

 

 

エグゼシータ「・・・それもそうか」

 

 

陽花「・・・あれ?まだ何か書いてない?」

 

 

エグゼシータ「・・・ホントだ。えーっと、」

 

 

通知書「入学式は4月3日に行います。その前日までに栗東寮に入って下さい」

 

 

エグゼシータ「あふん」

 

 

陽花「じゃぁ準備しないとね」

 

 

エグゼシータ「ならまずは、必要な物をリスト化しないとだね」

 

 

陽花「そ・の・ま・え・に!お母さん達に報告するのが先!」

 

 

エグゼシータ「これじゃぁどっちが姉なのか・・・いやどうでもいいか」

 

 

 その後、買い物から戻ってきた両親に報告をし、少しずつトレセン学園に行く準備を進める。だが、その日の真夜中はいつもと違った

 

 

エグゼシータ「・・・寝よっかな」

 

 

神様「すまないが、少し付き合って貰いたい」

 

 

エグゼシータ「・・・神様か。わかった。着いてきて」

 

 

 そう言って家を出る。エグゼシータと神様はエグゼシータのトレーニング場に来ていた

 

 

エグゼシータ「ここは私のお気に入りの場所で、誰も来ない。だから要件を話して」

 

 

神様「うぬ。実はな、お前さんの行くトレセン学園じゃが、トレーナーが居なければ出走という物が出来ないんじゃ」

 

 

エグゼシータ「なら、トレーナーを探すしかないが・・・それがどうかしたか?」

 

 

神様「実はその為のレースがあるんじゃが、それにはトレーナー無しで出走出来る。お主はそのレースでは入学試験と同様、能力を下げた状態で走って欲しいのじゃ」

 

 

エグゼシータ「・・・いいぜ、別に。俺だって元男だ。最初は弱く見せ、途中から本気で潰すってのも楽しいからなぁ・・・」

 

 

神様「そうしとくれ」

 

 

エグゼシータ「・・・そうだ。1つ聞きたいんだが、いいか?」

 

 

神様「なんだ」

 

 

エグゼシータ「・・・この世界の仕組みを、軽くでいい。教えて欲しい」

 

 

神様「ほう?何が聞きたい?」

 

 

エグゼシータ「そうだな・・・トレーナーからは俺らがどう見えるか。だ」

 

 

神様「・・・普通だ。至って普通に見える。スキルや適正が見えたりはせん」

 

 

エグゼシータ「・・・この世界のスキルは固有スキル以外あるのか?」

 

 

神様「見えないだけで存在はする。ひたすら練習し、身につけた技術。それがスキル」

 

 

エグゼシータ「・・・状態異常は?」

 

 

神様「状態異常?・・・あぁ、あの練習上手とか練習ベタとかか?」

 

 

エグゼシータ「・・・多分?」

 

 

神様「・・・まぁ、それもあるぞ」

 

 

エグゼシータ「そっか・・・わかった。取り敢えず、聞きたい事はこれだけ。私は寝るね。そっちの用事が終わったらだけど」

 

 

神様「こちらも用はなくなった。帰るといい」

 

 

エグゼシータ「了解」

 

 

 そう言ってエグゼシータは家に帰った

 

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