全てを持てなかった者が全てを求めて転生した時   作:ディロイ・ファントム

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 いや・・・3ヶ月近く投稿してなかったの?不安になってた方も居るかもですけどちゃんと最終話まで投稿する予定なので大丈夫です!

 それでは本編をどうぞ!



第5話

荒姫「(あれから1ヶ月が経ったからか、あの子に関する情報が増えてきた。折角だからと纏めて見たものの・・・中々扱い辛そうね)」

 

 

 荒姫は自身がエグゼシータに関する事を纏めた紙を見て悩んでいた。書いてある内容は以下の通りである

 

 

芝:SSS ダート:SSS

 

スピード:251 スタミナ:291 パワー:281 根性:700

 

スキル

【輝竜式必殺コンボ-走破-】【大粉砕】【超覚醒】【呪縛】【ELS-斬-】【ELS-打-】【ELS-破-】【ELS-撃-】【ELSの襲来】【TRANS-AM】【オリジンフィールド-決闘大地-】

 

状態

 

不信

・他人を信じきれず、能力が上がりにくい

 

復讐

・目的の為ならと手段を選ばなくなり、本来の能力以上の力を発揮出来る様になる

 

憤り

・成長がし辛らいのを感じているので、能力が物凄く上がりにくい

 

 

備考:固有スキルの効果と発動条件は全て不明。また、出走における距離適性は全距離がSSSとなっている

 

 

 

荒姫「(・・・まぁ、1番の懸念点は固有スキルの内、上9個が物騒な名前って事ね。復讐なんて状態になってるからそこが怖いわ)」

 

 

エグゼシータ「芝の2時間ダッシュ終わりましたー」

 

 

荒姫「お疲れさま。今日はもう終わりにして」

 

 

エグゼシータ「お疲れさまでしたー」

 

 

 荒姫はエグゼシータが完全に部屋から離れたのを確認し、文句を言う

 

 

荒姫「スカウトしてから2ヶ月間、ほぼ毎日芝かダートを走らせ続けたけど、流石に上がらなさ過ぎじゃない?もしかして初期値が高いだけの外れ?だとしたらこのジュニア期の終わりからクラシック期の始まりにかけて白星が無くなるわね・・・神様の言った通りにするんじゃ無かったぁ・・・」

 

 

──────────────────────

 

 

 ガチャン!

 

 

ヘリオス「おっ!お帰りー。頑張ってるじゃーん」

 

 

エグゼシータ「・・・弱者は、弱者なりにやらないといけないので」

 

 

ヘリオス「トレピの言う事聞いてたら大丈夫だって」

 

 

エグゼシータ「(今ある力を全部レース中に使えば流石に1位取れるかな?でも周りはみんな固有技使えるだろうし、そもそも効果とかも分からないから最悪の場合やられるのはこっち・・・いや、1回2回殺される程度ならELSの力で復活出来るけど、もしツインバスターライフルやツインサテライトキャノン的な感じなら本当の意味で死ぬだろうし・・・うぅん・・・)」

 

 

ヘリオス「何悩んでるか知らないけどテンションアゲなって!」

 

 

エグゼシータ「ヘリオスさん・・・」

 

 

ヘリオス「どうせ夕飯まだっしょ?いこいこ!」

 

 

エグゼシータ「じゃぁ、お供しますね?」

 

 

 エグゼシータはダイタクヘリオスと共に食堂に行き、注文をする

 

 

エグゼシータ「(あれって・・・確かスペシャルウィークとか言う・・・記憶が正しければスペシャルウィークってあの『大将』だよね?みてくれは違うけどもしかしてUノヴァ?沢山食べてるし、もしかしてあのトリガー効果を使う為のエネルギーを食事で補ってるから?)」

 

 

ヘリオス「ん?何見てるの?」

 

 

エグゼシータ「え?あぁ、あれですよ。あんなに食べて大丈夫かと思ってましたけど、寧ろ疑問が晴れましたよ」

 

 

ヘリオス「???」

 

 

エグゼシータ「それより、ご飯が出来たみたいですし、食べましょうか」

 

 

 一方その頃、スペシャルウィークは丁度食事が終わった様だった

 

 

スペ「(なんだろ?あの人がちょくちょくこっちを観察?してくるけどなんでだろ?隣に居るのはダイタクヘリオスさん?仲よさそうだけどどう言う関係なんだろ?)」

 

 

 スペシャルウィークは「近い内に話せる機会があったらいいな」程度に認識し、そのまま食堂を出て行った。勿論、エグゼシータが放っておく訳が無く、わざわざ部屋に来て同室のサイレンススズカに伝言を残したのだった

 

 

エグゼシータ「さてと、相手にしてくれると良いんだけど・・・それに、もしエグゼシータがベースなら餌だろうし、エグゼシードがベースだとしてもギリギリ相手になれるかどうか・・・」

 

 

 と、思考して5分程待っていた。すると意外にもスペシャルウィークは来てくれたのだ

 

 

スペ「・・・」

 

 

エグゼシータ「・・・貴女が、スペシャルウィークですか?」

 

 

スペ「は、はい」

 

 

エグゼシータ「・・・」ジーッ

 

 

スペ「あ、あのぉ・・・」

 

 

エグゼシータ「(うーん・・・幾ら観察してもUノヴァらしさの欠片も無いし・・・熱さがあるわけでも無い。・・・分からない事だらけか)」

 

 

スペ「(な、なんでこんなにジロジロ見てるんだろ・・・)」

 

 

エグゼシータ「・・・これが私を焼く大将、か」

 

 

スペ「焼く!?幾ら私でも同じウマ娘やヒトミミは食べませんよ!?と言うかそんな事やったら犯罪じゃないですか!?」

 

 

エグゼシータ「何言ってるの?私達の魂は既に犯罪者よ?あと、焼くって言うのは比喩」

 

 

スペ「は、はぁ・・・」

 

 

エグゼシータ「私じゃ貴女に勝つことは不可能。でも、足搔けるだけ足掻くのが私の主義だから」

 

 

 そう言ってエグゼシータはお礼だけ言って立ち去ろうとする

 

 

スペ「あの!私も聞きたい事があるんです!」

 

 

エグゼシータ「なに?」

 

 

スペ「ダイタクヘリオスさんと仲よさそうでしたけど、どう言う関係なんです?」

 

 

エグゼシータ「ダイタクヘリオスさん?あの人とはルームメイトだから仲良いだけ」

 

 

スペ「あ、なる程」

 

 

エグゼシータ「・・・話せて良かった。大将には勝てないのは分かりきってるけど、それでも大将と相対する時は、全力で足掻く事を約束するわ」

 

 

スペ「あ、はい!・・・・・・え?大将?それって私の事!?」

 

 

 そんなこんなで時間が過ぎていったある日の事。トレーナー室で荒姫とエグゼシータが話し合っていた

 

 

荒姫「知っての通り明後日が貴女のデビュー戦なのだけど・・・どう?調子は」

 

 

エグゼシータ「いつもと変わらずですね。どうやって走りましょうか?」

 

 

荒姫「明後日は常に先頭に居なさい」

 

 

エグゼシータ「常に先頭?」

 

 

荒姫「貴女の領域を使わせない為よ」

 

 

エグゼシータ「(領域・・・オリジンフィールドの事か?いつバレたんだ?)領域・・・ですか?使う使わない以前に話しが読めないんですが・・・」

 

 

荒姫「領域と言うのは、スポーツ選手で言うゾーンの事。固有スキルとも言うけど、それを今見せるのは時期尚早なの。だから暫くの間、貴女の領域は使用禁止」

 

 

エグゼシータ「???」

 

 

荒姫「・・・要は、ゾーン状態にならないで、且つ常に先頭に居れば良いわ」

 

 

エグゼシータ「成る程。分かりました」

 

 

 当面の間は固有スキルを使わないと言う事が決まった。最も、エグゼシータ自身も他の参加ウマ娘の持つ固有スキルの内容が分かるまでは使わない様にしていたので、エグゼシータからしてみれば実質「常に先頭ならそれで良い」とだけ言われた様なものである

 

 

エグゼシータ「所で、今日は何をしましょう?昨日は芝だったので今日はダートですか?」

 

 

荒姫「いえ、今日明日は芝をしましょう」

 

 

エグゼシータ「分かりました。では走ってきますね」

 

 

 そう言ってエグゼシータはトレーニングに向かった

 

 

荒姫「・・・やっぱり上がらなさ過ぎよぉ」グデーン

 

 

 そしてレースの日がやってきた。デビュー戦は芝2000m、晴れ、ウマ娘8名によるレースとなった

 

 

実況「4番人気、3番、エグゼシータ」

 

 

解説「かなり落ち着いていますね。どんな走りを見せるか注目ですね」

 

 

 ターフに出たエグゼシータは実況と解説が終わったのを確認した後、1度裏に戻る

 

 

エグゼシータ「・・・今日の作戦は逃げ。取り敢えず勝てば良い」

 

 

 ガチャッ!

 

 

荒姫「エグゼシータ、勝てる自信はある?」

 

 

エグゼシータ「勿論。・・・胸に響くフィールドに吹く風、体中が沸騰する感覚。それが私についてる限り、抗います」

 

 

荒姫「エグゼシータ・・・」

 

 

エグゼシータ「それに、妹が見に来てますからね。格好いい姿を見せたいじゃないですか」

 

 

荒姫「・・・そう。・・・時間ね。行ってらっしゃい」

 

 

エグゼシータ「・・・えぇ」

 

 

 再度エグゼシータがターフに出る。そして他のウマ娘達も出て来てゲートに入る

 

 

実況「ゲートイン完了。出走の準備が整いました・・・・・・スタート!」

 

 

 一斉にゲートが開いて走り出す。先頭を走っているのは逃げを選択したエグゼシータ。その次が1番人気7番のピッコロリウムである。因みに彼女も逃げを選択している

 

 

エグゼシータ「(なんでか分からないけどピッタリ着かれてるなぁ・・・あのカーブで速度上げるか)」

 

 

実況「先頭集団が第一コーナー通過!おぉっと!?ここでエグゼシータが速度を上げてきた!」

 

 

解説「掛かってしまってますね。息を入れれると良いですが・・・」

 

 

 第一コーナーを通過してからカーブに入るコースなのだが、そのカーブでエグゼシータは速度を上げた。それが解説には掛かってしまってる様に見えた様だ。そして、その速度に追い付こうとピッコロリウムをはじめとしたウマ娘達が速度を上げ始める。その状態で第四コーナーまで進むものの、多少の順位変動と、各ウマ娘がスタミナ切れを起こし始めていた

 

 

実況「残り200を通過!」

 

 

エグゼシータ「(4、3、2、1、ここだッ!)」

 

 

 エグゼシータは残りの距離を持ち前のド根性で再加速を試みた

 

 

実況「おぉっと!エグゼシータ!ここで僅かながら再度加速!これではもう誰も追いつけない!そしてそのままゴォォル!勝ったのは3番エグゼシータ!2着ピッコロリウム!」

 

 

 エグゼシータは自分の順位だけ確認し、控え室に1度戻るのだった

 

 

エグゼシータ「ふぅ・・・疲れた。確か今日は直接観に来るって言ってたっけ?じゃぁ私から出迎えに行きますか」

 

 

 エグゼシータはそれだけ言って家族の元へ移動する

 

 

 

エグゼシータ「何とか1位を取ったよ。陽花」

 

 

陽花「お姉ちゃん!?え!?なんでここに!?」

 

 

エグゼシータ「なんでって、そりゃぁレース終わったんだからここに居ても良いでしょ?それに、私は無名のウマ娘なんだし居てもバレないよ」

 

 

母「確かにそうなんだけど・・・」

 

 

父「レースが終わったウマ娘はライブがあるんだよ」

 

 

エグゼシータ「なにそれ聞いてない・・・」

 

 

陽花「じゃぁお姉ちゃんが忘れてるだけじゃない?」

 

 

エグゼシータ「ううん。それはないよ。もし本当にあるんだったらライブの練習はする筈。でもそれが無かったから・・・あれ?これって詰み?」

 

 

陽花「詰みだね」

 

 

エグゼシータ「・・・」

 

 

 詰みが発覚したエグゼシータはある行動に出た。それでは皆さんご一緒に

 

 

エグゼシータ「逃げるんだよぉ!スモーキー!」





荒姫悪実(あらひめ あみ)


元トラックの運転手で現トレーナーの転生者。各ウマ娘の能力がゲームの様に見える能力を与えられており、エグゼシータのトレーナーを務めている新人。余談だが、アプリでのトレーナーとしての腕はそこそこだったらしい
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