悲報:カミキの野郎が女装に目覚めた   作:豆腐小僧

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一応今後からスレを2話書いてからスレ外の話を1話と言う感じで書いて行く予定です。




イチゴ1

 どうしてこうなった⋯⋯俺は余りにも想定外で最悪な現状に思わず目元を抑える。

 

 目の前には俺の弟である攻次と、何故呼ばれたのか分かって無いとばかりに首を傾げている家の看板アイドルのアイに()()()()()()()()が集まる中⋯⋯俺は弟の攻次の奴の方に目をやる。

 

「とりあえず確認するがお前が酔った勢いとかそんなんじゃないんだな⋯⋯」

 

「兄貴⋯⋯気持ちは分からなくもないが⋯⋯酔ってても手足を縛られて身動きが出来ない状態じゃあ⋯⋯どうにもならねぇよ⋯⋯」

 

 俺の問いかけに溜息を吐き出しながら何処か現実逃避気味に遠くを見つめ出す俺の弟⋯⋯。

 

 俺としてはそれを聞いて安心したかった事が半分、出来る事なら一番この事態だけは起きて欲しくなかったと思うのが半分、俺は思わず片手で頭を抱えながら弟の攻次同様に溜息を吐いた⋯⋯。

 

 思えばコイツからアイとカミキとか言う奴に薬を盛られてヤられたとメールが来た時は、余りの出来事に飲んでたコーヒーを吹き出しかけたしな⋯⋯。

 

 それ以外にもコイツはララライで同僚庇って女優に刺されたとか連絡来た時は、マジで頭の中真っ白になって病院まで駆け出したし⋯⋯まぁ病院に来てみれば思いの外元気でピンピンしてやがったし⋯⋯その女も児童の性的暴行やら托卵やら色々と余罪やら告発もあって、無所に放り込まれたらしいが⋯⋯その後にミヤコやアイに色々と聞かれるわ、被害者の身内と言う事もあって警察にも事情聴取くらうわ散々だったしな⋯⋯。

 

 てか思えば⋯⋯どいつもこいつもララライの奴案件で問題発生してねえか? はぁ⋯⋯攻次の件は災難だったが⋯⋯その件で詫びも兼ねてワークショップ等をほぼタダ同然で受け持ってくれるて言われて、まぁそれならアイの息抜きや社会勉強も兼ねてと思い、弟もいるから大丈夫だろとタカをくくってたらこの結果だ⋯⋯。

 

 これなら攻次の奴が刺された時点でララライの案件には、あらかじめ警戒してもう少し時期を改めるなり何なりしたり入念な下調べや準備等をしとくべきだったかクソッ!?

 

 俺は元凶とも言える腹を撫でてのほほんとしてる馬鹿を見る⋯⋯。

 

 等の本人は自分が何をやらかしたのか分かって無いのか、そもそも俺と攻次の話でどうして呼ばれたか気付いてないのか⋯⋯ただ俺の視線には気付いたのかキョトンとした顔で首を傾げる。

 

「それで⋯⋯アイ⋯⋯お前に聞くが攻次の奴とヤッちまったんだな⋯⋯」

 

「⋯⋯ん〜〜そうだね⋯⋯ソレに多分出来てる⋯⋯私としてはちゃんと産んであげたいかな⋯⋯」

 

 俺はアイから一番聞きたくなかった言葉に思わず顔をしかめる。

 

 いやまぁ⋯⋯スカウトした時点でコイツにはアイドルとしての自覚は無い所はあったが⋯⋯今回のやらかしはマジで会社の命運もかかってて、俺としても胃が痛いやら⋯⋯出来る事なら全て投げ出して逃走しちまいたい気分だ⋯⋯。

 

「あっでもでもアイドルは続けるつもりだよ! 私って欲張りだからね!」

 

「欲張りってなぁ⋯⋯あぁっクソッこうなっちまったらどうにでも成れってんだっ!?」

 

 俺は半場やけになりながらも、とにかく今後どうするかに着いて思案する。

 

 と言うのもB小町に至っては今の今までアイを全面的に押してたから、その本人も状況的に考えて今はまだ腹も大きくは無いからそこまで問題は無いが、何れにせよ一時期は休養と言う形で離れざる終えない⋯⋯問題はアイが不在となるその間をどう乗り切るかだ⋯⋯そう思いながらもふとこの場にいる第三者に目をやる⋯⋯。

 

 アイと負けず劣らずの容姿をした金髪の女性⋯⋯確かカミキだったか⋯⋯弟の連絡から聞いてはいたが⋯⋯どうもアイと一緒に攻次に薬を盛って眠らせた所を縛ってヤリやがったらしい⋯⋯。

 

 はっきり言えばアイには到底思い付かないだろう犯行ややり口⋯⋯その上で共犯な所からして証拠とかはねぇが⋯⋯十中八九コイツがアイをそそのかしたり何なりしたんだろう⋯⋯。

 

 まぁ⋯⋯とはいえコイツもアイ同様に妊娠してたらそこまでだが⋯⋯外見的にはひとまず問題は無いしララライには今回の件で交渉は有利でもある⋯⋯ひとまず臨時としての穴埋めには丁度いいか⋯⋯。

 

「はぁ⋯⋯仕方がない⋯⋯えっとカミキだったか⋯⋯」

 

「はい⋯⋯そうですがどうかしましたか?」

 

「⋯⋯一応聞くんだがアイドルをやって見る気は無いか?」

 

「⋯⋯はい?」

 

 俺がそう言うと本人は何か硬直するわ、アイは首を傾げ⋯⋯攻次の奴に至っては何か笑いを堪えてるのか身体を小刻みに震わせていやがる⋯⋯⋯⋯何だ俺は何か間違った事は言ってねぇはずだが⋯⋯。

 

 そんな感じで俺が眉を顰めるなか、攻次の奴はひくついた顔で口を開き⋯⋯。

 

「あっ兄貴⋯⋯わっ悪いけどカミキの奴は〝男〟だぞ⋯⋯ちなみにララライでは女装の花形で看板役者だぞ⋯⋯」

 

「は? いやお前こそ何言ってんだ?」

 

「プッ」

 

 そう攻次の奴に訝しげにそう言うと、突然アイの奴が攻次とのやり取りに腹を抱えて笑い始める。

 俺はそんな状況に呆気にとられ、そんなアイを唖然と見ていた。

 

「アハハハッ確かに()()()()は一見女の子にしか見えないもんね⋯⋯私も攻次を襲った時に初めて知ったくらいだもん」

 

「は? え? ⋯⋯オイオイ⋯⋯マジなのか?」

 

「マジのマジ⋯⋯大マジだぜ⋯⋯なんなら本人に聞いてみたらどうだ?」

 

 余りの状況に混乱する中、えっマジでとばかりに俺はそう呟く⋯⋯。

 そんな俺の呟きに攻次の奴は親指でクイッとカミキの奴の方を指差した。

 

「えっと⋯⋯それでコイツラの言ってる事は本当⋯⋯なのか?」

 

「⋯⋯はいそうですね⋯⋯僕は性別としては間違いなく男性です」

 

「⋯⋯マジかよ⋯⋯」

 

 俺は余りの衝撃的な事実に頭を抱え改めてカミキの奴を見る。どう見ても明らかに女にしか見えない外見⋯⋯コレで男とかもはや詐欺だろ⋯⋯。

 

「⋯⋯ん? ちょっと待てソレだとアイの子はコイツの可能性もあるのか?」

 

「ん〜〜まぁそれは無いかな⋯⋯だってヒカリちゃん身体は男性だけど心は女の子だし⋯⋯攻次とはしてたけど私には手を出さなかったしね⋯⋯私もその点だと攻次としかしてないから、この子がコウジの子なのは間違い無いよ♪」

 

 突然のアイからの話に俺は頭の中が真っ白になる⋯⋯てかカミキの奴は攻次と⋯⋯でも男性で⋯⋯どういう事だ? 全く情報が完結しないんだが⋯⋯。

 

「とっとにかくだ! どちらにせよコチラは看板アイドルのスキャンダルになりかねない事実を抱えるんだ! アイドルグループに女装した奴が混ざった所で今更って話しだ!!」

 

 俺は半場焼けになりそう叫んだ。

 

 いやこっちも何言ってるんだって思ってはいるが、こちとらココ最近は色々とトラブル続きで散々なんだ⋯⋯。

 

 順調かと思ったらアイドルのグループ内でイジメ騒動が出るわ⋯⋯突然弟が刺されたと連絡くるわ⋯⋯その事で事情聴取食らうわ⋯⋯挙句の果てにはその弟が家の稼ぎ頭に逆レされて孕ませて! しまいにゃ苦し紛れにスカウトした相手が男だったんだぞ!?

 

 もうこうなったら毒を食らわば皿までだってはなしだこんちくしょうがっ!?

 

「後、攻次⋯⋯」

 

「おっおう⋯⋯」

 

「一応ララライでカミキの件について話すから、てめえの処罰についてはひとまず保留にするが、話が決まり次第てめぇにも何かしらの責任はとって貰うからな⋯⋯覚悟しろよ⋯⋯」

 

「俺⋯⋯被害者なんだけど⋯⋯酷くね? まぁ⋯⋯孕ませちまった事に対しては、責任は取るつもりではあるが⋯⋯」

 

 何かブツブツと言ってるが俺は無視する、タダでさえ俺がココ最近続いたトラブルの大半がコイツに関わる事ばかりなんだ⋯⋯。

 

 しかもコイツはパチンコやら競馬やら宝くじやらで、毎度金使って金欠気味なんだ⋯⋯下手したらアイの奴だけでガキの生活費所かコイツの生活費も負担せにゃならなくなる⋯⋯せいぜいそうならねぇようにもう少しは稼ぎやがれって話しだ⋯⋯。

 

 それにコレからのアイのガキを秘蔵やらで色々と心労を受ける以上てめぇも道連れだクソが!!

 

「そんで今後についてだが⋯⋯ひとまず病院に関してはコチラで手配する⋯⋯そんで今後のアイの仕事だが⋯⋯ガキが出来ちまった以上は激しい運動は控えなきゃならねぇからな⋯⋯幾つかキャンセルして仕事数も減らすからその辺は覚悟するように⋯⋯」

 

「えぇ〜〜私は特に問題はないんだけどなぁ⋯⋯」

 

「問題は無いんだけどなぁじゃねぇ!!無理な運動はガキに響くから控えなきゃなんねぇの!!それにその分コチラも稼ぎ頭の仕事が減る以上は、それなりの損害を受けるんだぞ! とにかく今は大人しくしてくれ!?マジで!!」

 

「ぶう⋯⋯はぁ〜〜い」

 

 俺はムカムカして来た腹と痛くなって来た頭を抑えながら、今後についてどうするか頭を悩ませる。

 

 はぁ⋯⋯本当にマジで勘弁してくれ⋯⋯こんちくしょうめ⋯⋯。




オマケ
イッチの賭博狂いはもはや魂に染み付いてるレベルで、前世の記憶を思い出す以前から、パチンコやら競馬やらしてたりします。

その為かイチゴもそんなイッチを知ってるので、前世の記憶を思い出した今でも、全然違和感を抱いてなかったり⋯⋯幼少期に遊びでトランプとかもしてたのでイッチの才能にも気付いてたりする。

その為、あの才能を賭博じゃなくて芸能で行かせりゃ最高なのに、実に持ったいないとか思ってたりします。
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