例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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終戦、そして和解

淑女との戦いが終わりそれぞれの教師は生徒を連れて学園へ戻る。その最中にそれぞれの関係が良好になるものもあり……

 

ベアトリーチェ「貴女達!無事だったのですね!」

 

ゲヘナ生A「はい。トリニティのミカさんが命懸けで守ってくれたおかげです」

 

ベアトリーチェ「何ですって!?これはもうお礼をしなければなりませ……ヴッいきなり痛みが……」

 

セナ「ぎっくり腰ですね」

 

ベアトリーチェ「私もおばさんに覚醒してしまったのでしょうか……」

 

アコ「相変わらず最後まで締まらない人ですね。あ、先程ここにいるゲヘナ生全員で話し合った結果怪我が治るまで休ませる事になりました」

 

ベアトリーチェ「しかし休んでなどいられません。皆の汚れた制服を綺麗にしたり他学園の生徒を愛でたりやる事は無数にありますから」

 

アコ「破った場合1人ずつ貴女を嫌いになるという覚悟をしていますよ」

 

ベアトリーチェ「安静にしているので嫌いにならないでください」

 

日常に戻ったかのようなやり取りをしながらも心の中はモヤモヤとしている。それは淑女と分かり合えなかったからなのか、それともまた別の理由があるのか……しかし今はそれよりも優先するべき事がある。

 

ベアトリーチェ「早く帰ってヒナと添い寝がしたいですね」

 

ーーー

 

あれから数日後。それぞれの学園に戻ったゲマトリア達とその生徒は普段と変わらない生活に戻っていた。そして未だにぎっくり腰が治らないベアトリーチェとその付き添いであるヒナはゲヘナ学園の正門でとある来訪者を待つ。

 

ベアトリーチェ「流石に3時間前に待機しているのは早すぎたでしょうか……」

 

ヒナ「うん」

 

そんな何気なく、そしてくだらない会話をしているとお姫様を乗せた馬車……とはお世辞にも言えない程理解し難い芸術のようなデザインの車が正門付近で停車した。紳士……と呼ぶのは癪なので芸術野郎が降りてくると助手席からとても可愛い可愛いお姫様のような生徒が現れて思わず突撃しそうになる衝動を抑えて冷静になる。

 

ベアトリーチェ「しかし何故私は今この生徒のたわわな空間に顔を埋めているのでしょうか。やはり理性というものは肝心な時に働かないのです」

 

マエストロ「私の生徒にセクハラをするな」

 

ベアトリーチェ「いえ私のはスキンシップです。この柔らかく心地よい空間はまさに神秘なのですよ」

 

マエストロ「その単語に釣られるのは黒服だけだろう」

 

ベアトリーチェ「違いありませんね。あの朴念仁なら釣られるでしょう、HAHA……今何処から殺意の念を向けられたような気がします。命が惜しいのでもう黒服を馬鹿にする事は出来ません」

 

ちょっと離れたところからショットガンをしまう音が聞こえたのを確認してから本題に入ろうと2人を学園内に招き入れた。

 

ーーー

 

ミカ「改めて……この度は本当に申し訳な……」

 

ベアトリーチェ「謝らなくて結構です。貴女は操られていたに過ぎないので不可抗力というものでしょう。つまり私がさっきおっぱいダイブをかましてしまったのも不可抗力です」

 

マエストロ「だからセクハラをするな」

 

ミカ「私のでよければ全然触っていいけど……えっと……」

 

ヒナ「………」

 

見つめ合う2人。それは恋の始まりではなく不穏な事が起こりそうな雰囲気がする。ゴゴゴゴと音が聞こえてくるような威圧感を放つヒナが言ったセリフは

「憎しみからは何も生まれない。私はそう教えられたから貴女を許す」と素晴らしいものだったので感情が爆発した。

 

ベアトリーチェ「あ゛ぁ゛^〜ヒナちゃん可愛いねぇ流石私の1番最高で素敵で可愛くて可憐で強くてエッチな生徒ですねぇ〜」

 

ヒナ「……照れる」

 

ミカ「……ねえ先生、私ゲヘナの事誤解してたのかもしれない。正気ではないけど生徒想いのへんた……先生は居るし生徒達も普通の女の子……?だし。今まで何も知らないのに差別してたのが馬鹿らしくなったよ」

 

マエストロ「そうだな。理解する前から毛嫌いしてしまうのは人間としてはあまりいいものではない。何故苦手か、嫌いかを分析するのも大切だ。そして分析した結果今まで嫌っていたものがそうでもなくなる時もある。無論全部が全部そういう訳ではないがな」

 

ベアトリーチェ「つまりおっぱいが好きな人も居れば嫌いな人も居る……そういう事です」

 

マエストロ「最低な例えをするな。早く本題に入るぞ」

 

ベアトリーチェ「……そうですね。ここからは真面目に話しましょう。トリニティとゲヘナの交流についてですが……こちらは問題ありません。むしろ「何故もっと早く考えてくれなかったのか」と文句を言われてしまいましたよ」

 

マエストロ「こちらも似たような印象だな。特定の生徒はゲヘナまで水着で歩いていきたいと希望していたが……」

 

ベアトリーチェ「それはつまり襲っていいと?」

 

マエストロ「真面目に話すのではなかったのか?」

 

ベアトリーチェ「冗談ですよ。では誓いの儀式を始めましょうか。私の可愛いお姫様ことヒナ、こちらへ」

 

ヒナ「……うん」

 

マエストロ「ミカも来てくれ」

 

ミカ「……あっうん……」

 

それぞれの教師が見届け人となり人知れず交わされた誓い。

ゲヘナとトリニティ、深い溝があり理解し合えぬ歴史を辿ってきた2つの学園、その権力者が握手をして宣言する。

 

「「ゲヘナとトリニティは互いに協力しこの世界を守っていく事を偉大なる母と大いなる父に誓う」」

 

いつしか深い溝は消えて学園同士のわだかまりが完全になくなるのを夢見て誓い合った2人。それを拍手し祝福する偉大なる母と大いなる父……

 

ベアトリーチェ「……お待ちなさい、大いなる父とは誰の事ですか?」

 

ミカ「先生の事だけど……」

 

ベアトリーチェ「こんな芸術にしか興味がない朴念仁2号が大いなる父?面白い冗談を言いますね」

 

マエストロ「それを言うなら何が偉大なる母だ。大変態で充分だろう」

 

ベアトリーチェ「何ですって?よくもまあ……私にそのような口を」

 

……やはりしばらく溝は残るかもしれない

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