本格始動
放課後の教室。そこに集うは五人の生徒。
秘密裏に行われる会議の内容とは……
『まず確認なんだけど……
ホシノちゃんってあれに恋してるよね?』
「恋していますね」
「一目瞭然よね」
正直なところ後輩達に確認を取らなくても
分かる事ではあった
何故ならホシノは黒服と話す時に
アホ毛がハートマークの形に変化する
露骨すぎるくらいに分かりやすい
最初の頃はホシノが黒服を好きになる
そんな事1ミリもありえないと考えていた
ただ目の前であんなものを毎回見せられると
もう純愛なんじゃないかなと思ってしまう
『実際のところさ、彼はホシノちゃんの事、
恋愛対象として見ているのかな』
「見ていないですね。知り合い曰く
『ロリコン朴念仁』らしいのですが……」
「まるで恋愛に興味がないかのように
ホシノ先輩と接していますね」
「あ、でも去年の今頃でしょうか……
永遠に側に居て、みたいな愛の告白を
しているのを見ました。つまり……」
『黒服は幼女で興奮する人間……?
悪い大人というかダメな大人だね……』
「ん、黒服はダメな大人。銀行強盗すら
許してくれないドケチ」
『それはやめようね』
ん、ん、ん、と謎の言語を発するシロコを
放置して考えをまとめていると不意に
「もう私達であの二人をくっつけない?
そろそろ焦ったくて仕方ないのよね」
とセリカが言った
それに共感するように
「良いですね。やりましょう☆
……二人が恋仲になるのであれば
私も諦めがつきますから」
と続けるノノミ
謎の講義を続けるシロコと
苦笑いをして誤魔化すアヤネと
黒服とホシノがくっついている姿を想像して
脳が破壊されそうになる私
ホシノの幸せと自分の脳、どちらを選ぶか
かなり迷っている
勿論ホシノには幸せになって欲しい
彼女が居たからこそ私は今ここに居るのだ
だとしてもよりにもよって黒服とは……
『……でもホシノちゃんが幸せになるなら
良いのかな……でも黒服はなぁ……
浮気とかしないかな?』
「ん、害虫駆除なら得意」
『そっか。その手があったね。
じゃあやるだけやってみよっか」
こうしてホシノと黒服くっつけ作戦が
知らぬうちに始まった
ーーー
「ねえねえヒナ、あれ見て」
「『季節外れのウェディングコーナー』
……何でこの時期に?」
「ああいうドレス、憧れるなぁ。
もう少し身長があれば似合ったかも……」
「結婚するの?」
「しないよ〜だってさ、
私みたいな貧相な身体よりも
ノノミちゃんみたいなナイスバディの方が
先生も好きだろうし……将来の事も考えると
私じゃ先生の隣には……あっ」
「へぇ。ホシノはあの人が好きなんだ」
「……内緒だからね」
内緒とは言ったものの間違いなくバレてると
そう想像するのは容易いが
友人の恋を応援するとヒナは考えた
それと同時にウエディングドレスに対し
自分も少なからず憧れを抱いたので
今日から毎日牛乳を飲むと決めた
正直に言いますと
ヒナ達にマザーと言わせたり
アリスとケイにママとか母とか言わせるのが恥ずかしくてしばらく出していません
変な恥じらいがあるのです