例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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黒服と対策委員活動記録二年目#7

 

 

ーーー対策委員会室(1月)

 

黒服「本日は今までの対策委員会活動を振り返ろうと思います。シロコは学園に来たばかりでよく分からないと思いますので聞いているだけで大丈夫ですよ」

 

シロコ「ん、聞いてるね」

 

ホシノ「うへぇ…分厚い報告書…」

 

黒服「細かな内容も記載してますからね。とはいえ全て語ると時間が掛かってしまいますので重要な部分だけの振り返りとさせていただきます」

 

ノノミ「どうしてこのタイミングなんですか?」

 

黒服「近いうちに知人と近況報告も兼ねた会議を行うのです。その際にまとめた記録を折角ならばと共有しておこうと思いましてね。この活動記録は私とホシノが出会って立ち上げた所から始まりましたね。あの時のホシノは常に目から光が失われていたのを覚えております」

 

ホシノ「先生が居てくれたから今では輝いてるよぉ〜……もし先生が居なかったら荒れすぎて大変だったかもねぇ…」

 

黒服「そのような未来もあったのでしょうね。今のホシノからは想像も付きませんが」

 

ノノミ「昔のホシノ先輩はショートカットでとても愛らしい姿でした」

 

黒服「今も変わらずに愛らしいとは思いますがね」

 

ホシノ「うへぇ…対策委員の振り返りじゃなくて私の話ばかりしてるよ…」

 

黒服「失礼。つい盛り上がってしまいましたね。そろそろ次にいきましょうか。とはいえノノミが来るまではほとんど訓練しかしてませんね」

 

ホシノ「そうだねぇ…今ではもう片手でショットガンを撃つのが普通になっちゃったなぁ」

 

黒服「それも努力の賜物でしょう。訓練以外となると異物探索程度ですがね」

 

ホシノ「それくらいしかやる事もなかったからねぇ。基本訓練と校舎の改装とかだったからさ」

 

シロコ「だから綺麗なんだね。空き教室に自転車も置ける」

 

黒服「今すぐ外の駐輪場に止めてきなさい。通りで最近廊下にも砂があると思いましたよ」

 

シロコ「ん、会議が終わったら外に持っていく」

 

黒服「何故?今行けと言ったのですが…」

 

ノノミ「まあまあ。今は振り返りの続きをしましょう?」

 

黒服「……仕方ないですね。この後はノノミが加入した後といえば地域貢献も始めましたね。主にヘルメット団のように無法者を取り締まる程度でしたが」

 

ホシノ「暑い中頑張ったよねぇ。そのおかげで新しい友達も出来たからいいことだらけだよね〜」

 

ノノミ「ゲヘナから来てたアルちゃんですね。元気ですかね〜?」

 

黒服「知人曰く少し空回り気味ではあるものの新しい事業?を立ち上げたとか」

 

ホシノ「うへぇ…立派になったんだねぇ…」

 

黒服「またいつか会う機会があるでしょう。……それよりも問題は砂漠の広大化による住民離れと治安の悪化です。

自治区の中心辺りは完全に無法地帯ですね」

 

ノノミ「何度こらしめても新しいヘルメット団がくるのでキリがないですよね」

 

ホシノ「そのおかげで毎回報酬金が稼げるからありがたい所もあるよねぇ…だからといって無法地帯はどうにかしないと」

 

シロコ「ん、それならこのテ○ドンを落とせば解決」

 

黒服「街ごと破壊しようとしないでください。とはいえこればかりは現状どうしようもありません。連邦生徒会頼みになってしまいますね」

 

ホシノ「私達にも権力があればねぇ…いっそどこかのスクールバスでも拉致してアビドス生にでもしちゃう?」

 

黒服「ホシノ…貴女までそんな野蛮思想に…」

 

ホシノ「冗談だよ〜…まあ先生が居てくれるならきっと何とかなるんじゃないかなぁ」

 

黒服「それはどうでしょう。話を戻しますと…おや、大事な部分はこのくらいですかね」

 

ノノミ「待ってください。大事な部分が抜けてます」

 

黒服「他に大事なところ?」

 

ノノミ「黒服先生がホシノ先輩に愛の囁きをしたことですよ⭐︎」

 

黒服「??????」

 

シロコ「ん、それは話すべき」

 

ホシノ「そんな事あったかなぁ…私は覚えてないよぉ」

 

ノノミ「いずれ貴女の人生を貰いますから」

 

ホシノ「」ビクッ

 

黒服「…あれは別に愛の囁きなどでは…」

 

ノノミ「………」

 

シロコ「ん、言い訳は駄目」

 

黒服「……会議を終わります。それでは」

 

シロコ「逃げたね」

 

ノノミ「照れ屋ですね〜ちなみにホシノ先輩は黒服先生の事が好きなんですか?」

 

ホシノ「どうだろうねぇ。それよりも先生を追いかけないと…あれ?」

 

ノノミ「ホシノ先輩?追いかけなくていいんですか?」

 

ホシノ「先生の気配がなくて…瞬間移動したみたいにスって消えたんだ」

 

シロコ「ん、逃げ足早いね」

 

ノノミ「不思議ですね〜」

 

ーーー???

 

黒服「相変わらずスイッチの入ったノノミの相手は骨が折れますね…」

 

ため息混じりに呟いて目の前の屋敷の中に入る。無機質な廊下に足音が響き渡る。数分後に一つの扉がある空間に着いた。そこに居るのは絵画を手に持った人物。

 

???「おや、貴下が一番最初に到着ですか。本日の会議まで時間がある故今暫くお待ちください」

 

???「まあそういうこった!」

 

黒服「構いません。先生という仮面を外して休息を堪能しますよ……ところで他の二人は?」

 

???「生徒の問題で遅れると事前に連絡を頂いております故、会議の開催も遅れるでしょう」

 

???「つまりそういうこった!」

 

黒服「そうですか。その分長く休息出来るので問題はありませんがね。……やはりこの椅子が一番しっくり来ますね。さて、全員揃うまで待つとしましょうか」

 

今宵開催される深淵の会議。それは観察者であり、探求者であり、研究者である黒服が所属する組織のものである。彼らはその組織をこう呼んでいる……『ゲマトリア』と。




結局書くのが楽しいので投稿します。
いつも読んでいただいている皆様に感謝を。
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