「あの、ホシノ?」
「うへへへへへ///」
彼女は暴走して黒服を襲おうとした。けれど
ホシノは恋愛耐性が0なのでキスを一回した
その程度で悶えゴロゴロしてしまう
彼からしてみればただ口付けをしただけであり
恋愛について何も知る事が出来ていないため
何故ホシノは転がっているのかと困惑していた
色々考えた結果ホシノが楽しそうなのでいいかと
納得したのでとりあえず彼女をおんぶして
このままアビドスに帰ることにした
ーーー
「黒服は上手くやれたのだろうか」
『無理だと思います。ヘタレですし』
「あいつ生徒に舐められすぎだろう」
「案外母が襲っていたりするかもしれません」
『ホシノちゃんはそんな野蛮な子じゃないよ』
「ホシノの事は詳しく知らないが……
トリニティには2人きりになった途端積極的に
なる生徒も何人か存在していてな。この前も
消灯時間に部屋に連れ込まれた事もある」
『えっその後どうなったんですか?』
「その生徒に早く寝ろと言って帰った」
『……あれ、この人も黒服と同じタイプの人?」
「いえ、ただの鈍感です」
「……あっ!思い出しました!マエストロ先生、
アリスも『コクハクギョクサイゲーム』を
やりたいです!!」
「告白玉砕ゲーム?なんだそれは」
「今ミレニアムで流行っている遊びです!」
「遊び?……ああ、なるほどな。理解した。
生徒達は私を慰めようとしていたのではなく
遊びに付き合ってもらいたかったのか。
前から不思議だったのだ。何故生徒達は
好きでもない私に告白紛いの言葉を伝えるのだと」
『あれ、やっぱりこの人もダメな人?』
「父よりもタチが悪い人です」
「しかしこんな遊びが流行るとは……年頃の子は
私と同じくらい変わっているな」
「とりあえずやってみましょう!!」
ーーー
「……ねえ先生」
「どうしました?」
「先生の背中……あったかいね」
「ホシノの方が暖かいですよ」
「うへへ、ありがとう。……先生、私決めたよ。
貴方の事を振り向かせて見せるからね。
絶対絶対、私の事を好きになってもらうから」
「……ええ。期待していますよ。それと……
私も貴方と向き合えるように努力しますね」
「約束だよ。……えへへ。やっぱり先生の側に
居ると安心するな……」
「それはいい事……なのでしょうか?」
「いい事だよ。とっても!」
「それなら満足するまで側に居てもいいですよ」
「えー満足なんてしないよ。だから……
ずっと、ずぅっっと一緒だよ」
「……それも悪くないかもしれませんね」
結局向き合い方については何も分からず
大した成長は出来ていないけれど
前よりもホシノとの距離は縮まり……
縮まりすぎているような気もするが……
彼女が近くにいる時は不思議とここ数日
ミレニアムで過ごしていた時に感じていた
心に穴が空いたような感覚がしなかった
その感情は何なのか理解できた先にようやく
ホシノとの向き合い方の答えがあると思う
今はその答えに向かって一歩ずつ踏み出して
彼女の想いに応えられればと思っていた
「……あ、先輩置いてきちゃった」
「後でケイに頼んで連れてきてもらいましょう」