例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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あの時みたいに

「せーんせ♪お風呂入ってきたよー。この後

一緒に寝……あれ、誰かと電話中だった?」

 

「いえ、今切れたので問題はありません。

冷える前にベットに行きましょうか」

 

「うん。先生と添い寝するの久しぶりだなぁ。

あの時はいきなり抱きしめられちゃって

パニックになったのを覚えてるよ」

 

「そんな事もありましたね。ですが今回は

精々手を繋ぐ程度にしておきましょう」

 

「えー……もっとイチャイチャしたいよ〜」

 

「それはまだ早いです」

 

「むぅ」

 

「そんな頬を膨らませて講義してもダメですよ」

 

「いつか絶対イチャイチャするもん……」

 

「はいはい」

 

「もー雑に返事しないでよー」

 

「いいから寝ますよ」

 

電気は消え暗闇に染まる部屋の中に男女二人きり

しかし何も起こらずただ手を繋いで寝るだけ

ただ繋いだその手はとても暖かくて

彼は珍しく早めに寝息を立て始めた。

そしてホシノはと言うと……

 

「(先生の手……やっぱり大きいな。それに私の手

よりも逞しくて……男の人って感じがする。

もしこの指で私の……って何想像してるんだろう

恥ずかしい……でも気持ちよさそうだよね)」

 

色欲に塗れた想像をして悶々としている為

なかなか寝付けないようである

恋をしている年頃の少女は色々と大変なのだ

 

「先生……寝ちゃったかな……ずるいよ」

 

「……何がずるいんですか?」

 

「ぴゃ!?いつから起きてたの!?」

 

「ホシノが私の手について語っている辺りです」

 

「えっあれ声に出てたの!?」

 

「全部聞こえてましたよ」

 

「……もう寝る!!」

 

「ええ。お休みなさい」

 

「おやすみ!!」

 

ホシノは恥ずかしさのあまりふて寝した

まさかあれが聴かれていたとは思わなかったので

内心どうしようと焦ってはいたものの

彼は気づくような性格ではないので大丈夫かなと

そう考えていたらいつの間にか眠りについていた

 

ーーー

 

「………」

 

ホシノはあまりの寒さに深夜目覚めてしまった

夜はとても冷えるのでとても眠れない

起きたばかりで頭が回っていない彼女は何を

思ったのか彼の上に抱きついて寝る事にした

人外ではあるものの人肌並みの暖かさを感じて

何とか寝られるくらいにはなり最大眠りに落ちた

それから数時間が経過した頃。いつの間にか

両手を繋いで幸せそうに眠るホシノの顔が

正面に見える状態で彼は目覚めた

彼にとっても今の気温は肌寒い時期なので

ホシノが抱きついてくる分には構わないのだが

彼女が起きた時にどのような反応をするのか

朝から大きな叫び声は聞きたくないな……と

そのまま何もせず過ごしているとホシノが起きた

 

「せんせ……おはよ……」

 

「おはようございます」

 

「……うへへ。目覚めのキスしていい?」

 

「構いませんが……接吻に目覚めの効果があるなど

そんな話は聞いたことがありませんね」

 

「いいからしよ?」

 

「強引ですね……どちらにせよ両手を塞がれて

どうしようもありませんが……」

 

いつも以上に強気なホシノは攻めるものの

耐性値を上げていないので大体キス一回で終わる

彼女が黒服を堕とすためにはまだまだ先は長く

果てしない道のりなのだろう

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