へんた……シスターサクラコをトリニティまで
送り届けた後、見回りも兼ねてミレニアム内を
マエストロとユメは歩いていた。
『……改めて見るとミレニアムってとても大きい
学園ですよね。技術も発展しているし』
「まあな。リオ……ビッグシスターとも呼ばれる
彼女を筆頭に優秀な生徒達が多い学園だぞ」
『私も何かやった方がいいのでしょうか……?
お料理自動化装置みたいなものを開発するとか』
「……そういえばリオが何か変な装置を開発した
と連絡してきたな。卵を自動で割る機械とか
なんとか言っていたが……」
『えっ手で割った方が早くないですか?』
「私は卵を割った事がないので分からないが
ユメが言うならそうなのだろうな。……そうだ、
今日の夕飯は卵を使った料理を頼めるか?」
『良いですよ。帰りに材料を買いますね』
「ああ、助かる」
いつの間にか胃袋を掴まれていたマエストロと
そこまで意識していないユメの会話は周りの
生徒達に聞かれているそうで……
『……先生。ミレニアムの生徒達から何故か
白い目で見られているような気がするのですが』
「他の学園から来た生徒が珍しいのだろう。
結構内気な生徒が多いから気にするな。
まあ、私が嫌われているだけだろうがな」
『先生がそういう態度を取るから鈍感だの諸々
言われているのだと思うのですが。
先生はどの生徒さんからも好かれてますよ』
「そうなのか?試してくる」
彼が一般生徒に近づいて声をかけると彼女は
黄色い悲鳴をあげて顔を真っ赤にして走り去って
しまった。好きな人に声をかけられたら内気な子
はそんな反応をしてしまうのも無理はない。
これで彼が好かれている事が伝わるだろう。
「……やはり嫌われているようだな」
『あの反応でどうしてそうなるの?』
「悲鳴をあげて逃げられたんだぞ?」
『あの悲鳴は喜んでる時の悲鳴だよ』
「そんな悲鳴がある訳ないだろう」
『……まあ確かに今のは伝わりにくいかも……
それなら他の生徒にも試してみようよ』
「ユメがそう言うなら」
ーーー
『周辺にいた生徒に一通り声をかけましたが』
「全滅だな。やはり私は……」
『普段どんな風に接したらこうなるんでしょう』
「普段か……嫌われるようなことは何も……」
『そりゃあそうでしょうね』
「なあ、私はどうしたら好かれると思う?」
『うーん……生徒に手を出してみるとか?』
「そんな事をする訳がないだろう」
「あーー!!見つけましたよ先生!!
他の子のラッキースケベで興奮したって
本当何ですか!?酷いです!最低です!
私で童貞捨てたくせに!!」
『………』
「違うぞ?本当に違うからな?」
「私とは遊びだったんですか!?」
「コユキもう喋らないでくれ」
『……やっぱり変態だったんですね』
「落ち着け、一度話を聞いてくれ」
マエストロ先生、ユメに変態の烙印を押される
ただ例のセリフを言わせたかっただけ