ホシノ三年生初日の記録
ーーーAM7:00
ホシノ「ん〜……朝かぁ……」
珍しくアラームが鳴る前に起きた。最近はずっと寝坊していたのでなんだか気分が良い。
ホシノ「ふわぁ…二度寝しちゃおうかなぁ…」
いつもならこのまま寝る…けれど今日は違った。眠い眼を擦って身支度を済ませて……
ホシノ「ありゃ…制服のまま寝ちゃってたよ……」
よだれの跡が付いたワイシャツだけ着替えて家を出る。
ホシノ「それじゃ…行くとしますかね」
自分を待っている人の元へ走る。孤独を埋めてくれる学園へと。
小鳥遊ホシノ3年生編 開幕
ーーーアビドス高等学校(4月)
ホシノ「皆おはよ〜元気?」
シロコ「ん、元気。今朝もサイクリングしてきた」
ノノミ「ホシノ先輩、今日は寝坊しなかったんですね。そんなに後輩ちゃんに会うのが楽しみだったんですか?」
ホシノ「たまたま起きただけだと思うよぉ。それより先生はどこに行ったのさ」
ノノミ「もうそろそろ来ると思いますよ〜…あっ、噂をすれば足音が…」
黒服「おはようございます。……おやホシノ、遅刻しないとは珍しいですね」
ホシノ「おはよう先生。いやぁ…なんだか二度寝する気になれなくてね〜」
黒服「遅刻しなかった事は評価しますが身だしなみはきちんとしてください。ワイシャツのシワが目立ちますよ。3年生なのですからしっかりしてください」
ホシノ「えぇ…面倒だなぁ…」
黒服「その面倒くさがりな性格は困りますが……貴女がこの学園で気を張らなくても良い空間に出来たという証にはなりますね」
ホシノ「……まあね」
シロコ「ん、2人で小声の会話はよくない。私たちにも内容を聞かせるべき」
ノノミ「そうですよ〜内緒話はダメです♣︎」
黒服「大した話はしていません。朝早く起きた分後で寝ないでくださいと釘を刺しただけですよ」
ホシノ「先生は厳しいよぉ…」
黒服「それはさておきこちらをご覧下さい。今朝学園宛てに届いたものです」
ノノミ「2枚の封筒…?これってまさか…」
黒服「その通りです。今年の新入生は2人来ることになりました」
シロコ「ん、後輩が増えるね。焼きそばパン買わせなきゃ」
ホシノ「シロコちゃん、パシリはダメだよぉ?それにしても2人かぁ。なんだか賑やかになるねぇ」
黒服「5人ですからね。ホシノだけの時が懐かしく感じる程ですよ」
ホシノ「先生、5人じゃなくて6人だよ。先生も大事な仲間だからね」
黒服「生徒の数を言っているつもりでしたが…まあいいでしょう。ホシノが遅れてくると思っていたので1時間後に来るよう伝えております」
シロコ「ん、全員揃ったならこっちから会いにいくべき。ついでに爆破ドッキリもしよう」
黒服「???何を仰っているのか理解しかねます」
ノノミ「封筒の中に住所が書いてある紙が入ってました〜♪」
黒服「まさか本当に行くつもりですか?悪印象しか与えませんよ?」
ホシノ「でも…こういうのって青春っぽいよねぇ…」
黒服「頭のネジが外れているのですか?何処に後輩の家を爆破する青春が?」
ホシノ「まあまあ。なんだか楽しそうだしいいんじゃない?」
シロコ「爆薬を持ってきた。これで家くらいなら軽く吹き飛ばせる」
ノノミ「れっつご〜ですね⭐︎」
黒服「……アビドスはいつからテロ組織になってしまったのでしょう」
ーーー???の家
???「初日とはいえ集合時間遅くない?特に準備するものはないし……ちょっと早いけど行っちゃおうかしら」
ホシノ「あそこが後輩ちゃんの家だよぉ。さ、シロコちゃんやっちゃって」
シロコ「ん、ドローン作動開始」
黒服「…どう収集を付ければ…」
ノノミ「黒服先生、これを使っていいですよ」
黒服「その金色のカードはしまいなさい。生徒の責任を取るのは私の役目ですので…」
ノノミが差し出してきた金色のカードをしまうように促すと同時に後輩がいるであろう家の屋根が爆散した。
???「……は?」
中にいた少女は突然起きた爆発に唖然としていた。当然であろう。
シロコ「ん、確保」
???「えっちょ…何なのこれ!?」
何処から用意したか分からない麻袋を被せて後輩を担いできたシロコ。
ホシノ「じゃあこのままもう1人の家も爆破しちゃお〜」
ノノミ「お〜」
???「一体何がどうなってるのよぉ!?」
黒服「……はぁ」
その後2人目の家も無事(?)爆破して学園に戻ってきた。目の前に麻袋を被せられた後輩が2人。
黒服「やっている事が完全に悪党なんですが…」
ホシノ「まあ楽しかったからいいんじゃないかなぁ〜じゃあシロコちゃん、ノノミちゃんと同時に麻袋を取ってあげてね」
シロコ「了解。せーので取ろう」
ノノミ「分かりました〜…せーの!」
???「うわっ!?」
???「きゃっ!?」
ホシノ「ようこそアビドス高等学校へ。歓迎するよぉ後輩ちゃん」
黒服「私の生徒が乱暴にして申し訳ありません。このような状況ですが後ほどお詫びをするので自己紹介をお願い致します」
???「…黒見セリカよ」
???「お、奥空アヤネです」
シロコ「ん、後輩。焼きそばパン買ってきて」
ノノミ「シロコちゃん、まだ早いですよ〜。まだ10時ですから〜」
セリカ「…さっきアビドスとか私の生徒って聞こえたけどまさかあんた達が私の先輩と先生!?信じられない!」
アヤネ「えっと…いまいち状況が飲み込めていないのですが…何故私達は麻袋を被せられたんですか?」
黒服「そこの先輩達が爆破ドッキリしながら後輩をお迎えしたいと聞かなくてですね…」
セリカ「は?」
アヤネ「え?」
ホシノ「あ、ちなみに爆破した家はそこの先生が直してくれるよ〜だから安心してねぇ」
シロコ「その間は学園に泊まるといい。寝袋とあっち向いてホイを用意してある」
セリカ「ごめんちょっとぶっ飛びすぎてて脳が追いついてないわ。アビドスってこんなんなの?」
アヤネ「あはは…とんでもない学園に来てしまいました…」
黒服「…なんだかアヤネには少し親近感を覚えます」
ノノミ「どうせなら今夜は学校に寝泊まりしましょうか。親睦会も兼ねて⭐︎」
ホシノ「おっ、ナイスアイデアだねぇ。後でパジャマ持ってくるね〜」
セリカ「もう!!いったいなんなのよぉ!!」
この日数少ない住民曰くセリカの叫び声がアビドス自治区に響いたとか。それはいつも以上に波瀾万丈な新学期の始まりを予感させ…る……かもしれない……?
次回の更新は私が心海を当てる為に冒険をしないといけないのでしばらくお待ち下さい
※追記 貯めていた分で手に入ったので近いうちに更新します