黒服の潜在意識に潜り込んでから数時間が経過して
何故か悶えてる黒服とニヤけてるホシノを見た皆は
何かを察してその場を離れて様子を見る事にした。
「あの二人大丈夫なのかしら」
「平気ですよ。過酷な事はしているのでしょうが」
「過酷って何?」
「それはもう……過酷ですよ」
「潜在意識の中でヤってるんですか?」
「素直になれるように教育されてるのです」
「ん、黒服も朴念仁から卒業するんだね」
「何故だか寂しくなりますね。もう黒服に対して
ロリコン朴念仁と馬鹿に出来なくなってしまうと
考えたら……いえそうでもないですね」
「急に冷静になるのね……黒服といい先生って
こんなのばかりよね。キヴォトス大丈夫なの?
まともな先生が居なくない?」
「……ヒナどうしましょう、私この猫耳ツンデレ
純粋無垢えっち生徒に対して何も言い返せません」
「確かにまともではないけど私は好きだよ」
「ヒナたん大好き」
唐突にイチャつく辺りどの先生も変わらないなと
アビドスの後輩達は生暖かな目で眺めた後に
ミレニアム自治区内のホテルに泊まったそう。
当然ベア先生のポケットマネーで。
ーーー
「うへへ……んぇ?戻って来ちゃった?」
深夜に目覚めたホシノは頭の装置を外して身体を
伸ばしていた。対する黒服はまだ起きる気配はなく
謎に痙攣しているのでやりすぎたかなと反省した。
「あれ?今既成事実を作ったら……って私は何を
考えて……ダメだよね。ちゃんと同意の上で……
でもさっき潜在意識の方で……」
先程黒服の潜在意識に刻み込む(意味深)を行った
ホシノ。一度やってしまえば二度目も変わらない
のではないかと邪な考えが過ぎってしまう。
好きな人が無防備に寝ている姿を前に彼女は
自分の感情と格闘して負けた。
「……起きない先生が悪いんだよ?私の想いに
答えてくれない先生が……」
「……それに関しては謝罪しますよ」
「うぇ!?いつから起きてたの!?」
「既成事実が……の辺りからですね」
「それってほぼ最初からじゃん……恥ずかしいよ」
「……成程。この装置で私の潜在意識に潜り込んだ
という訳ですか。我が生徒ながらこんな事を
よく思いつきましたね……」
「その発想をしたのはベアさんだけど……
先生の本音が知れたから良かったよ」
「そうですか。……一つ尋ねてもいいですか?」
「うん」
「ホシノにとっての幸せとは何でしょうか?」
「私にとっての幸せ?そうだな……アビドスの皆と
楽しく過ごせる事とか……皆が笑っていてくれる事
とか……先輩に生きてて良かったと思って欲しい
とか色々あるけど……」
「………」
「やっぱり……先生とずっと一緒に居たい。
貴方が居ないと私はもう生きていけないんだ。
一緒にいられるなら利用されるのも構わないよ。
それくらい貴方が好きなの」
「ええ。貴女の想いは嫌というほど味わいました。
あんな事までされるとは思いませんでしたよ。
……私も覚悟を決めるべきなのでしょうね」
「……うん。先生の答えを待ってるね」
「はい。近いうちに必ず」