例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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黒服と対策委員会の戦闘訓練

セリカとアヤネを家を爆破した日から数日経った頃……

 

黒服「本日はセリカとアヤネも含めた戦闘訓練を始めようと思いましたが…あの白いのは何処に行ったのです」

 

ホシノ「朝早くサイクリングに行ってから帰ってこないねぇ…誘拐でもされたかなぁ」

 

セリカ「シロコ先輩の事だからそのまま銀行強盗でもしてるんじゃない?」

 

アヤネ「あはは…シロコ先輩ならあり得ますね」

 

黒服「お2人共この短期間で随分と慣れましたね。その適応力の高さは感心します」

 

セリカ「いきなり人の家を爆破するくらいぶっ飛んだ思考回路の人達だし真面目に考えるだけ無駄よ」

 

黒服「一理ありますね。……とはいえシロコが来る前はあのような行為はしておりませんが…」

 

シロコ「ん、心外。私は至って真面目」

 

ホシノ「おかえりシロコちゃん。サイクリングにしては時間かかったねぇ」

 

シロコ「銀行を襲う準備をしていたら道端で倒れている人間が居て、その人を家まで送ってたらこんな時間になってた」

 

黒服「銀行強盗よりも人助けの選択をした事は評価します。それならば遅れた事にも目を瞑ります」

 

シロコ「ん、でもその人は私とあっち向いてホイをしてくれなかった。拍手もくれなかった」

 

黒服「初対面の人に何を求めているのです…とにかく訓練の準備を…ってまた校舎に自転車を…」

 

セリカ「……ねえアヤネちゃん、あの黒いの見た目はともかく中身は結構まともよね」

 

アヤネ「確かに……日頃から先輩達に振り回されてそうですよね」

 

ホシノ「そんな事ないよぉ。ね、ノノミちゃん」

 

ノノミ「はい〜振り回すのではなくぶん回してます⭐︎」

 

セリカ「余計ダメじゃない!?」

 

シロコ「ん、大丈夫。私達と黒服には絆がある」

 

黒服「都合のいい時だけ絆とか言わないで下さい。早く自転車を片付けて訓練を始めますよ。…ところでお2人は昨日伝えた通り銃は持ってきましたか?」

 

セリカ「当たり前じゃない。というか基本ほとんどの人間は肌身離さず持ち歩いてるのよ」

 

黒服「言われてみればそうですね。この世界では常識でした」

 

アヤネ「私はこの拳銃くらいしかなくて…」

 

黒服「一度も使用していないくらい綺麗ですね。発砲の経験はありますか?」

 

アヤネ「実は一度もなくて…」

 

黒服「ふむ……アヤネさえ良ければ後方支援として戦闘訓練に参加するのはどうでしょうか。とはいえ最初は私の補佐という形にはなりますが」

 

アヤネ「それでお願いします。私が前線に出ると皆の足を引っ張ってしまいそうだったので…」

 

黒服「決まりですね。ですが訓練とはいえ気を抜いてはいけませんよ。常に戦場に意識を向けて仲間に的確な指示を出し極力被害を抑えるのが後方支援ですので」

 

アヤネ「わ、分かりました!」

 

ホシノ「……先生、後輩ちゃんが可愛いのは分かるけど私達を待たせすぎだよぉ?」

 

黒服「失礼しました。続きは訓練室に到着してから話しますね」

 

セリカ「(ホシノ先輩、黒服がアヤネちゃんと話し始めてからずっとこっちを見ていたような…?)」

 

ホシノ「ん〜?どしたのセリカちゃん。私の顔に何か付いてる?」

 

セリカ「あ…何でもないです」

 

ホシノ「そっかぁ。それじゃ行こうね〜」

 

セリカ「(ホシノ先輩…のんびりしている人だし私が守らないと)」

 

黒服「(…みたいな事を考えている顔をしていますね。戦闘中のホシノを知らないとそうなるでしょうね)」

 

 

ーーー訓練室

 

黒服「それでは訓練を開始します。準備はよろしいですか?」

 

ホシノ「うん〜……大丈夫だよ」

 

黒服「それでは…始め!」

 

今回の訓練は前方にいる大量の敵を仲間と連携して突破するというもの。いつもはホシノが先行して壁となる……はずだか何故かセリカがアサルトライフル片手に突撃している。

 

セリカ「こいつら全部破壊すればいいんでしょ!やってやるわ!」

 

黒服「???連携とは?」

 

アヤネ「えぇ…あっ…セリカちゃん、まずは周辺状況の把握から…」

 

セリカ「そんなもの必要ないわ!私が全部倒す!」

 

黒服「何ですかあのバーサーカーは。何が彼女をそこまでさせるのです?」

 

シロコ「ん、頼もしい後輩だね」

 

ノノミ「ですが前に行きすぎですよ。あのままだと…」

 

アヤネ「っ!?セリカちゃん危ない!」

 

セリカ「えっ!?遮蔽物の影から…」

 

黒服「(考えなしに突撃したらそうなりますよね。間違いなく致命傷でしょう。……ここが他の学園ならば、ですが)」

 

ホシノ「油断大敵だよセリカちゃん」

 

そう。この学園には彼女が、ホシノがいる。

銃弾を盾で受けつつショットガンで的確に急所を狙いダミーを破壊する。一瞬の間に周辺の安全を確保して後輩の前に立つホシノはまさしく「先輩」だった。

 

ホシノ「1人で突っ込むなんて凄いね。とっても頼もしいけどさ、後輩に怪我をさせる訳にはいかないよねぇ」

 

シロコ「ん、セリカも私達と連携をとるべき」

 

ノノミ「そうですよ〜」

 

セリカ「…分かりました。1人で突っ込んでご迷惑をおかけしてごめんなさい」

 

ホシノ「そんなかしこまらなくていいんだよ。それじゃあ…改めて訓練を始めよっか」

 

黒服「話はまとまったようですね。では最初から始めましょう」

 

ホシノ「セリカちゃんはシロコちゃんと一緒にノノミちゃんの援護を宜しくね」

 

セリカ「えっ…あっはい」

 

その後再開された訓練では互いの連携が取れており何事もなく終了した。

 

セリカ「ちょっと黒服、話があるんだけど」

 

黒服「何でしょうか」

 

セリカ「連携の訓練っていう割にはホシノ先輩に依存しすぎじゃない?今の陣形だってホシノ先輩が居なかったら成り立たないわよ」

 

黒服「それはそうでしょう。ホシノが居ない戦闘を想定していませんので」

 

セリカ「ホシノ先輩が居ない場合の戦闘も想定した方がいいんじゃない?万が一もあるかもしれないし」

 

黒服「考えておきます。貴重な意見をいただき感謝しますよ」

 

ホシノが居ない場合を想定した訓練。そんなものは必要ない。彼女が居なくなる事があり得ないからだ。考えるだけ無駄というもの。

 

黒服「(ホシノ程の実力者なら攫われるなんて事態もないでしょうし…しばらくはこのままでいいでしょう)」

 

ホシノが離れることがない。そう確信しているからこそこういう盲目的な考えをしてしまった。近い将来、この時の選択を後悔する時が来る事も知らずに。




なんだか納得がいっていないのでしばらく構想を練り直します
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