本編ホシノを絶句させた黒ホシ
それはそれとしてマエストロはユメとケイを連れて
シャーレに向かいました。
注意 これ以降のお話はゲーム本編5章のネタバレを含みます。
『それでは、お待ちしておりますねぇ。』
「"……百鬼夜行。もしかしたら彼女の手掛かりを
得られるかもしれない……"」
(仕事にひと段落をつけて百鬼夜行に向かう、
まるで本編5章のような流れの中、部屋の扉を
叩く音が聞こえてきた)
「"はいどうぞ"」
「邪魔するぞ」
「"!?マエストロ!?"」
「相変わらず仕事に勤しんでいるようだな。
その姿勢は教師としては素晴らしいと思う」
「"……え?"」
「だがその机に積まれた栄養剤の空き瓶に
ついては看過できないな。生徒の為を想うなら
自分の身体を労る事を忘れるな」
「"……頭でも打った?"」
「打ってないぞ。私は正常だ」
「"いいや絶対におかしい。ゲマトリアの一員で
悪い大人のマエストロはそんな事絶対に言わない。
流石に解釈不一致すぎる……"」
「解釈不一致だと?そんなにこの世界にいる私と
イメージがズレているのか?やはり世界が違えば
ゲマトリアという組織の在り方も多少の違いが
生じてくるのだろうか……」
「"それで何の用?私はこれから用事があって
今すぐにでも外出をしないと……"」
「……ああ、すまない。一つ尋ねたい事がある。
恐怖に染まった生徒を元に戻す方法。
これについて何か情報を知っていたら教えてくれ」
「"!まさかあのシロコを何かに利用する気!?"」
「シロコ?何のことだ?私はただユメを元の姿に
戻したいだけだ」
「"ユメ?"」
「知らないのか?ホシノの先輩である彼女の事を」
「"前にノノミから少しだけホシノの先輩について
聞いたけど……それくらいしか"」
「そうか……」
「"……どうしてマエストロがその子の事を?
黒服やベアトリーチェみたいに搾取を……"」
「ユメは私の恋人だ。いずれは籍を入れる予定だ」
「"???"」
「出会ってからあまり時間は経っていないが……
彼女への愛は本物だぞ」
「"あ、愛……?"」
「当然LOVEの方だからな」
「"そ、そうですか……"」
「先生、彼が混乱しています。端的に話すのではなく
一度最初から話した方がよろしいかと」
「"アリス……じゃない!?"」
「初めまして、小鳥遊ケイです。父は黒服です」
「"??????"」
「先程よりも混乱しているように見えるが」
「落ち着くまでお茶でも飲んで待ちましょうか」
「そうだな。私が淹れてくる」
「"マエストロが紅茶を!?"」
『既に淹れておきました』
「"誰!?"」
「私の恋人だが」
「"……一体どうなってるの?ああそっか、
三徹したから変な幻覚を見ているんだ"」
『どの世界でも先生は仕事に追われている……
悲しい運命ですね……』
「……世知辛いな」
「"そんな憐れむような目で私を見ないで"」