例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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黒服と対策委員活動記録三年目

黒服「では訓練も終えたので今の学園の状況について軽く説明をしておきます。まずはこの学園には借金が約9億あります。次に……」

 

セリカ「ちょっと待って?借金が9億?え?」

 

アヤネ「流石に冗談ですよね…」

 

シロコ「ん、本当。銀行強盗を皆に勧めてるのは借金を返す為」

 

黒服「シロコの言う通り本当の事です。それと毎日言っておりますが犯罪に手を染めるのはやめなさい」

 

シロコ「大丈夫、バレなければ犯罪じゃない」

 

ホシノ「まあそんなこんなで私達は借金を返す日々に明け暮れているんだぁ。無理にとは言わないけど2人も協力してくれたら嬉しいな」

 

ノノミ「皆で学園を危機を救いましょ〜⭐︎」

 

セリカ「はぁ!?そんな面倒な事お断りよ!」

 

アヤネ「……少し考える時間が欲しいです」

 

黒服「…どうやら一度日を改める必要がありそうですね。少々早いですが今日はお開きにしましょう」

 

ホシノ「んじゃかいさ〜ん。また明日ね〜」

 

黒服「シロコは帰る前に廊下の砂を掃いてくださいね」

 

シロコ「ん、爆弾で廊下ごと掃除する」

 

黒服「もう結構です。私が清掃するのでお帰り下さい」

 

ホシノ「じゃあ私も先生の手伝いをするとしますかぁ」

 

アヤネ「あ、それなら箒とか持ってきますね」

 

セリカ「………」

 

ノノミ「あら、セリカちゃんは帰らないんですか?もしかして廊下掃除を一緒にやりたいとか?」

 

セリカ「いえ…そういう訳では…ただちょっと気になった事があって」

 

ノノミ「私で良ければ聞きますよ」

 

セリカ「莫大な借金がある割には平和だなって言うか……普通は焦ったりするんじゃないかなって」

 

ノノミ「そうですね〜言われてみれば平和ですよね」

 

セリカ「……ノノミ先輩はこの学園に来て後悔した事とかありましたか?」

 

ノノミ「いいえ。むしろ来て良かったって思ってます。ホシノ先輩達と過ごす時間は青春って感じがしてとても楽しいです⭐︎」

 

セリカ「……そうですか」

 

黒服「ノノミ、シロコを止めるのを手伝ってくれませんか……何故か校舎内でサイクリングを始めたようで…」

 

シロコ「砂がついて汚れるなら校舎内で走れば綺麗なまま走れる。合理的だね」

 

黒服「最初から砂まみれの自転車で走っているので意味がありませんよ…」

 

ホシノ「うへぇ…廊下だけじゃなくて空き教室も砂まみれだよぉ」

 

セリカ「……仕方ないわね。私も手伝ってあげるわよ!」

 

黒服「良いのですか?とても助かります。ではこの銃を持ってシロコがこれ以上悪事を働かないように見張ってて貰えますか?」

 

セリカ「任せなさ…あっこら!シロコ先輩逃げるなぁ!」

 

ーーーセリカの家(爆破修復済み)

 

セリカ「はぁ…今日は一段と疲れた…」

 

あれからロードバイク(自転車)に乗った先輩を追いかけ回して走り回ったので尚更疲労が溜まった。

 

セリカ「アビドス…借金…」

 

正直言って面倒すぎる。額が桁違いなので返せる気もしない。返済なんて夢のまた夢なんだろう。

 

セリカ「でも…先輩達は諦めてないし…なんていうか馬鹿ばっかりよね」

 

でも……どうせ乗りかかった船だし……

 

セリカ「……あーもしもし黒服?……うん、明日の朝早くでいいわ。それじゃあ」

 

ーーー翌日 アビドス学園黒服の部屋

 

黒服「それで…そこのチラシの束はなんです?」

 

セリカ「全部バイト募集のやつよ。今から厳選して応募するバイトを決めるのよ」

 

黒服「皆が集まっているときにでもいいのでは?何故早朝なのです?」

 

セリカ「他の皆には内緒にしておきたいの。一応あんたは先生だし生徒の秘密を暴露したりはしないんでしょ?」

 

黒服「言うメリットもありませんからね。さて、時間もありませんし早めに取り掛かりましょう。……『エンジェル24 休まず働ける従業員募集!!』これはやめておいた方がいいでしょうね」

 

セリカ「どうして?時給は結構いいけれど」

 

黒服「セリカの家から通うには距離があります。それにポスターに写っている少女の目元に隈があります。睡眠時間すら取れない程の激務であるか従業員が不足している可能性が高いです」

 

セリカ「ふぅん。あんた結構詳しいのね。じゃあ次の…あっ、これは良いんじゃないかしら!」

 

黒服「それもダメです。完全にマルチ商法ですよね」

 

セリカ「えっ!?これマルチ商法なの!?」

 

黒服「……まさかとは思いますが」

 

チラシの束を確認するとほとんどが闇バイトやマルチ商法、挙句『ん、私とも銀行強盗するべき』とかいうよく見る白いのが写ったチラシすら見つかった。

 

セリカ「う…嘘でしょ…まともなバイト募集がひとつもないだなんて…」

 

黒服「ところで理由を聞いていなかったのですが……何故バイトを探しているのです?」

 

セリカ「それは…私も借金返済を手伝おうと思って」

 

黒服「昨日の貴女の態度から非協力的だと思っていましたが…」

 

セリカ「どうせこの学園に入っちゃったならいっそやってやろうと思ったの。……でも良いバイトが見つからなかったわ…」

 

黒服「……セリカが良ければいいバイト先を紹介しますよ?」

 

セリカ「本当!?」

 

黒服「場所としては…ここですね。セリカの家からも学園からも比較的近い所にあります。大将もバイトを募集しようかと悩んでいましたので丁度良いかと」

 

セリカ「じゃあそこにするわ!」

 

黒服「もう少し悩まなくてもいいのですか?」

 

セリカ「善は急げよ!今日の放課後にでも面接に行きましょ!」

 

黒服「分かりました。大将にはこちらで話をつけておきますね」

 

ーーー数日後

 

セリカ「今日もお疲れ様。私はこの後用事があるから先に帰るわね」

 

ホシノ「あっセリカちゃ…行っちゃった」

 

ノノミ「最近放課後になったらすぐに帰っちゃいますよね。何か問題に巻き込まれてなければいいのですが…」

 

シロコ「ん、間違いなく銀行強盗をしてる。昨日ニュースで見た」

 

黒服「確かにニュースには覆面をつけたシロコが映ってましたね。次銀行強盗をしたらロードバイクを没収します」

 

シロコ「鬼、悪魔、全身黒ずくめ」

 

黒服「罵倒ですらないのですが…とにかくセリカの事は気にしなくて大丈夫ですよ。問題にも巻き込まれていません」

 

アヤネ「それなら良いんですけど……」

 

ホシノ「………」

 

ーーー数時間後

 

黒服「……そろそろ膝から降りてくれませんか?」

 

ホシノ「えぇー?…じゃあ質問に答えてくれたら降りるよぉ」

 

黒服「分かってますよ。セリカの事でしょう?」

 

ホシノ「せいか〜い。先生はセリカちゃんが放課後に早く帰っちゃう理由を知ってるんだよね?」

 

黒服「はい。ですが本人から口止めをされているので詳細はお話出来ません」

 

ホシノ「………」

 

黒服「……せっかくですから夕食にでも行きましょうか。柴関ラーメンに新しい看板娘が誕生したとの事でお安くなっていますので」

 

ホシノ「!!そっかぁ…なるほどねぇ。後でセリカちゃんに怒られちゃうかもよ、先生?」

 

黒服「ククッ…何の事でしょう?私はホシノを夕食に誘っただけですので」

 

ホシノ「先生は悪い大人だなぁ…」

 

黒服「私はずっと悪い大人ですよ。貴女と出会った時から変わらず」

 

ホシノ「それもそうだねぇ。……外が暗くなってきちゃったしそろそろ後輩ちゃんに会いに行こっか」

 

黒服「そうしましょう」

 

この後顔を真っ赤にして接客するセリカを見て嬉しそうな表情をするホシノと案の定山盛りで提供されたラーメンを食べた。

 

おまけ 黒服流のシロコ抑制術

 

黒服「シロコ、このポスターの件で話があります」

 

シロコ「ん、バイト募集の紙。成功したら報酬山分けのホワイトだよ」

 

黒服「内容が極悪ですよ。銀行強盗のバイトなんて誰が参加するんですか。……貴女のここ数日で起こした被害があまりにも多すぎるので一度喝を入れさせていただきます」

 

シロコ「ん、体罰ダメ。生徒の安全は守るべき」

 

黒服「流行語大賞」

 

シロコ「!?」

 

黒服「拍手0人」

 

シロコ「………」ブルフル

 

黒服「あっち向いてホ…」

 

シロコ「私が悪かった。ごめんなさい」

 

黒服「分かれば良いのです。だからその土下座はやめなさい」

 

シロコ「せめて私が参加者になれていれば…」

 

黒服「何の後悔ですか」




私事ではありますがお気に入り登録を100件以上いただけてとても有難い限りです。共同制作した友人と一緒になって喜びました。
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