「まさか百鬼夜行に来て早々に自治区外に行く事に
なるとは思いませんでした」
『ごめんね……やっぱり私と先生の二人で探しに』
「いえそれはダメですどうせイチャついて無駄に時間
を使うオチが見えるので」
『そうかな……そうかも』
「それと一つ聞いてもいいですか?反転したシロコに
接触して何をしようと言うのです?」
『もし私と同じような経緯で反転したとするなら……
きっと心の支えを求めてると思うんだ。だからさ、
放っておかないんだよ』
「ですが既にこの世界のアビドスが居るのならば
心の支えとしては充分なのでは?先生も居ますし」
『うーんとそうだな……ケイちゃんは昨日さ、
シャーレに残ってる時にこの世界のアリスちゃんに
説教されたーみたいな事を言ってなかった?』
「ああ、天童アリスの事ですね」
『最初に見た時どんな印象を受けた?』
「どんな印象と言われましてもアリスに似ていると
思う程度でしたね。見た目は瓜二つですが中身は
若干違っているような雰囲気はありました。
言い方はよくありませんがまるで別人のような
感じはしましたね」
『別人のような、じゃなくて別人なんだよ。
嫌な言い方をするなら大切な人によく似た他人。
私もね、最初はアビドスに滞在して大切な後輩達と
一緒に過ごせるって思ってたんだ。……でもね。
嫌でも気づいちゃうんだ。ここに私の居場所はない
って……だから……』
「……まあ言いたい事は大体分かりました。それで
どのように心の支えになるつもりですか?」
『それは会ってから考えるよ。反転シロコちゃんが
私に会った事があるかないかで変わってくるし、
まずは接触しない事には始まらないからね』
「そうですね。では早速反転シロコの居場所を
突き止めるとしましょうか」
『うん、行こう。あっちの方角からそれっぽい
反応があるからそこから探してみよっか』
「分かりました。あっちは……ゲヘナ自治区の
辺りでしょうか」
『ゲヘナかぁ……あ、じゃああの赤いおばさんが
居るのかな?』
「いえ、こちらの世界に居たベアトリーチェは
何処かの時空に追放されたと記録が残ってます。
恐らく暴走して羽目を外しすぎたのでしょう」
『確かにあのおばさんなら暴走するよね……』
「愛という欲望は抑えられないものです。私も
前に抑えられずに父を襲いかけました」
『ケイちゃんも黒服を?……やっぱり黒服って
ロリコンなのかな……幼児体型が好みとか?』
「どうでしょう。私が一方的に父の事が好きな
だけですので」
『ちょっと聞いてみよっか?』
「いえ結構で……既に電話をかけているのですか?
待ってください、まだ心の準備が……」
『はい。貴女から連絡してくるとは珍しいですね。
どのような要件ですか?』
『ねえ黒服、ケイちゃんのこと好き?』
『はぁ、唐突ですね。何故そのようなことを?』
『ちょっと気になっただけ。で、どうなの?』
『そうですね。本人には面と向かって言えませんが
私の大切な娘ですよ。恋愛面に関しては貴女も
ご存知の通りホシノ以外を愛する事はないので』
『そっか。ありがと、それとホシノちゃんと結婚
した事は死ぬまで呪うから』
『最後にとんでもない言葉を残していくのはど』
『大切な娘だって。……あれ、ケイちゃん?』
「大切……私が大切……」
『おーい大丈夫?』
「……失礼しました。取り乱していたようです。
では気を取り直して父を襲いに行きましょう」
『目的変わってない?反転シロコちゃんを探しに
行くんだよ?』
「ああ、そうでした。……やっぱり今からでも
父を襲いに行く目的に変えませんか?」
『ダメだよ』
「どうしてもですか?」
『どうしても。ほら観念して行くよ』
「せめて父に抱きしめられてから……」
『はいはい駄々こねないの』
「何故私はイチャつく事が許されないのです」
『ケイちゃんが黒服とイチャついたらホシノちゃん
の脳が破壊されちゃうから』
明日はふぇすに行くので投稿出来ないかもしれません