例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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前回のあらすじ

クズノハを探すマエストロを
陰陽部へ連行するユカリ


アーカイブに混ざる異質

「……なあ。何故私はユカリの先輩を探すのに

付き合わなければならないのだろうか。正直な話

私はユカリと陰陽部との話に全くついていけて

居なかったから何故こうなったのか分からない」

 

先程ユカリに首根っこを掴まれて引きずられて

陰陽部の部室に連れて行かれた後、そこで始まった

百鬼夜行独自の単語によるキャッチボールが展開

されてしまい話についていけず状況があまり

理解できていないのだ。ユカリもユカリで何故か

こちらの事をシャーレの先生と勘違いしており、

陰陽部の部員もその誤解に気づかずに話を進めて

いたようにも思える。つまりかなり面倒な状況に

巻き込まれてしまっている。

 

「そうでしたの?それならそうと早く仰って

くだされば……では改めてお伝えしますわ。

身共は勘解由小路ユカリ!百鬼夜行連合学院の

百花繚乱紛争調停委員会に所属している期待の

超新星えりーとですわ!」

 

「それはまた随分と肩書きが長いな……まずは

百花繚乱紛争調停委員会について聞こうか」

 

「そうですわね。言ってしまえば風紀委員会の

ような立ち位置であり均衡を保つ調停者の集い

ですわ!長い歴史のある伝統的な委員会ですのよ」

 

「そうか。それでさっきの話し合いで陰陽部の生徒

達が驚いていたのか。……しかし解散令が出たとも

言っていたが……」

 

「それはあくまで噂ですわ!……多分」

 

「何故そこが曖昧なのか分からないな。自身が所属

している委員会の事なのだから把握していないと

おかしいと思うが」

 

「……実は委員長とその代理の二人が行方不明に

なっておりまして……」

 

「代理まで失踪したのか……組織として欠陥が

ありすぎないか?」

 

「ですがその委員長代理であるナグサ先輩が姿を

現したと噂を聞いたのです!これはちゃんすだと

思いまして!」

 

「そんな事も言っていたな。ケイショウセン?

という単語も聞こえたような気がするが」

 

「百花繚乱継承戦の事ですわね!一言でいえば

下剋上ですわ!委員会のめんばーであれば誰でも

継承戦を申し込んでその座を自身のものにする事

が可能なのです」

 

「物騒だな……」

 

「現委員長代理であるナグサ先輩をぶっ倒して

百花繚乱のユカリ伝説が幕を開けるのですわ!」

 

「成程。とりあえずユカリの目的は理解した。

だが何故私を巻き込む必要があるのだろうか」

 

「百花繚乱継承戦には証人が必要ですの。

百花繚乱の幹部ともう一人無関係な人。つまり

先生、貴方にはユカリ伝説の幕開けの証人として

力をお貸ししていただきたいのですわ!」

 

「……確かに私は教師ではあるが……一つ確認

してもいいだろうか?」

 

「なんですの?」

 

「私をシャーレの先生だと誤解していないか?」

 

「……違うんですの!?」

 

「先程陰陽部の部屋に寝ている大人が居ただろう。

あれがシャーレの先生だ」

 

「そうでしたのね……ですが貴方も先生である事

には変わりがありませんわ!当然生徒の頼みなら

聞いてくださりますわよね?」

 

「それは……まあ乗りかかった船だからな。

半ば強引ではあったが」

 

「流石ですわー!!先生が近くにいてくださるなら

身共にとって百人力です!!これで継承戦に勝利

して証を受け取る事が出来ますわ!」

 

「証か……委員長の証明のようなものか?」

 

「はい!百花繚乱の委員長が代々引き継いできた

「幽霊を捕らえる事が出来る銃」ですの!」

 

「幽霊を捕らえる……少し興味はあるがなんと

いうか微妙じゃないか?」

 

「あとは委員長は大予言者クズノハ様に会う権利

を得られるくらいでしょうか」

 

「そうか。……ん?今なんて言った?」

 

「大予言者クズノハ様に会う権利を……」

 

「……これは思わぬ収穫を得たようだ。よし、

私もユカリに協力する理由が出来た。やってやろう

ではないか、下剋上」

 

「何故理由が出来たのかはよく分かりませんが……

心強いですわー!そうであれば継承戦の準備を

終わらせますわよー!!」

 

偶然の出会いが生んだ探し人の手掛かり。

自らの目的の為にもユカリの継承戦を滞りなく

進ませる必要がありそうだ。




本日水着ホシノの復刻ピックアップが発表されました。
引けたら書くのやめてもいいかなぁ……
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