例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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そういう事でいいんだよ

これから今後について話すからしばらくの間自由に

していて欲しい。そう告げられてキキョウとユカリ

を除く生徒達は店の外に出る事となった。

 

『えっと。どうしようか?』

 

「私はシロコを連れて宿に帰って寝ます」

 

『私は別に眠くは……』

 

いいから話を合わせてください

 

『……そうする』

 

気を遣って離れてくれたケイとシロコ。そして

店を出た時からずっと下を向いているホシノ。

……この子が暗い表情をしているのはとても

心苦しいので……

 

『知ってる?百鬼夜行って観光業が盛んなんだよ』

 

「……え?」

 

『という訳で行こう!時間の許す限り!』

 

「いやそんな事よりも……ちょっ……」

 

どうせこのホシノも無理ばっかして一人で抱え込む

ような子だし多少は休んでもらわないとね。

 

ーーー

 

『和服美人とはよく言うけど……ホシノちゃんには

何でも似合うよね』

 

「馬子にも衣装の間違いでは……?私には制服だけ

で充分ですし……」

 

『先生の事も堕とせるかもよ?』

 

「っ……ま、まあそういう事なら……」

 

『そうそう。自信持って』

 

良かった。この子はちゃんと先生に恋をしてる

普通のホシノちゃんだった。……なんで私を助けた

あの子は黒服なんて碌でもないクソロリコン野郎に

恋をしてしまったのか未だに理解できないし……

周りも周りでそれに違和感を持ってないし……

でも私の先生も黒服と似たような人だし……

なんか複雑だなぁ。……幸せだけどね。

 

「じゃあ貴女の分も選ばないといけませんね」

 

『えっいや私は制服だけで……』

 

「人に着せておいて自分は着ないなんてわがまま

言いませんよね?」

 

『あ、圧が……』

 

結構桃色と空色の和服を買って着付けてもらい

そのまま街を歩く事にした。……でもおかしいな、

前に先生から「和服は下着をつけないらしい」と

聞いたけど……

 

「それはその人が変態なだけですよ」

 

『否定はできないね。あとタメ口でいいよ。

せっかくの楽しい時間が窮屈になっちゃうよ』

 

「……貴女の胸元みたいにですか?」

 

『……ほら、揉まれたら大きくなるって話が

あるじゃん……?』

 

「触られてるんですね」

 

『だって好きな人とそういう事したいって思うのは

当然じゃん……ホシノちゃんだって先生とそういう

事したいでしょ?』

 

「それは……そうですけど……」

 

『ほら、ホシノちゃんに取り憑かれた黒服だって

存在するくらいだからさ』

 

「あれはただの悪夢です。……悪い人ではないと

思いますが。……貴女がそれを知っているって

事はやっぱり……」

 

『……そうだよ。私はあのシロコちゃんみたいに

他の場所から来たんだよ。姿形は似てるけど君の

知るユメとはまた違う存在なんだ』

 

「そう、ですよね。あの時先輩は砂漠に……」

 

『(……どうしてアビドスの子達は何かを失って

背負う事を強いられているんだろう……特に

ホシノちゃんなんてその小さな身体であまりにも

大きなものを……何とか出来ないのかな?でも

あまり深く干渉するのもいけないような……)』

 

「……大丈夫ですか?」

 

『あっうん。大丈夫だよ……それよりも次は

髪飾りでも見に行こっか!』

 

「まだ話の途中ですが……」

 

『ごめん、やっぱり私に重い話は出来ないよ。

それに世界が違っても私はホシノちゃんの先輩で

君は後輩。それでいいんじゃないかな』

 

「かなり強引ですね。ですが悪くない概念です」

 

『……あ、今ちょっと笑ってくれたね。やっぱ

ホシノちゃんには笑顔が似合うよ』

 

「っ……いいから早く行きましょう!」

 

『わー引っ張らないでー!胸元が絞まるー!!』




この二人の話……ちょっと踏み外すだけで重くなりかけるのですがいかんさん周りに曇らせが流行しすぎているのでホシノチャン曇らせは書きません
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