風呂から出た後も説教は終わっておらず本当に
朝まで行うとの事だったのでフロントに無理を
言って部屋をもう一つ借りる事にした。そして
静かな部屋で一人布団に入り眠る。……その筈
なのだが何故かシロコが同じ布団に入ってくる
風呂の時といい距離感がおかしい。何故だ?
『寂しいから』
「だから絵面を考えろ」
『大丈夫、ちょっと胸が当たるくらいだから』
「なんだ誘ってるつもりか?やめておけ、私には
効果絶大だぞ」
『そんな気はない。ただ寒いだけ』
「確かに冷えるが布団はもう一つあるのだぞ」
『いいから私の抱き枕になってて』
「……まあ、それで眠れるなら構わないが」
勘違いしないでほしいが私は別にこのような
ラッキースケベを求めている訳ではない。
確かに一部からは胸好きの変態などと言われて
いるが断じて違う。この際はっきりと言わせて
もらうが私が好きなのは『ユメの胸』なので
あって誰の胸でもいい訳ではない。だからこの
状況もあまり好ましいものではないのだ。
生徒に密着されて胸が当たったところで私の
心はそう簡単に揺るがなああ柔らかい感触だな
ユメの胸にも劣らぬ素晴らしい果実だ風呂場で
見たあの大きさのやつが私の身体に隣接している
と想像するだけで脳が溶けてしまいそうになるが
ここで欲望に負けるのは教師としても男としても
駄目だ。仮に揉んでしまえば信用はガタ落ち、
ユメからも軽蔑の眼差しを向けられるだろう。
そんな未来は避けなくてはならない。私はユメ一筋
と決めているのだからなああ待て動くな密着するな
より意識してしまうではないか何なんだお前は?
寂しいやら何やら言って私に襲われたいのか?だが
残念だったな私はそう簡単に理性を失うような人間
ではないからな。そんな単純な行為で私がシロコに
傾くとでも思って待て吐息が近いな?何だ?既に
眠りについているのか?この体勢で?正気か?
本当に生殺しにするつもりだとは思わなかったぞ。
何故天は私に試練を与えてくるのだろうか?
私だから良いものの他の奴ら、特にマダムや
シャーレの先生なら間違いなく手を出しているぞ。
まさかシャーレの先生がこのシロコを私の生徒だと
言い張っている理由はこれか?これなのか?無防備
我儘ボディに抱きつかれて寝たいからなのか?教師
として駄目な思考だとは思わないのか?私は思う。
……何?じゃあお前はこの状況で興奮しないのかと
聞いているのか?当然するに決まってるだろう!!
このシロコのスタイルの良さを知らないのか!?
溢れ出る未亡人オーラと妖艶な魅力に堕ちる男が
居ない方がおかしいと言えるレベルだぞ。そんな
生徒に抱きつかれてみろ。理性が飛ぶぞ。私は
当然抑えられるぞ。だがな、睡眠する為には私の
昂った感情を抑えなければならない。具体的に
言えば生理現象として肥大化した欲を発散する
必要があるという訳だ。だがシロコに手を出す
のは避けておきたい。致し方ないが説教中のユメ
に頼むしかないのでこのシロコを離して……
『……離れちゃ嫌』
なんだこいつ。何がシロコをそうさせているのだ?
まるで私の中の芸術に語りかけてきているようだ。
そうだ、芸術ならば堪能しなければならない。
そう、これは仕方のない行為なのだ。私は自分に
そう言い聞かせるようにシロコの胸をさわ……る
わけがないだろう。そんなハーレムモノのように
いきなり身体を許す女性がいると思ったか?現実は
そう簡単に甘くはないだろう。
『……別に触りたいなら触っていい。さっきも
言ったけど私の身体に価値はないから』
まさかここにいるとは思わなかったな。だが一つ
私は彼女に対して訂正しなければならない事がある
それは『シロコの身体には価値がある』という事。
それを証明するにはどうしたらいいのか。そう、
至って簡単だ。彼女に自信を持って貰えばいい。
即ち胸を揉みしだく事。……なんだ?まるで先程
胸を触るわけがないと言っていたにも関わらず数行
で矛盾しているのはおかしいとでも言いたそうな
表情をしているな。まあ待て考えてみろ、先程は
あくまで私が触りたいという感情を抱いてしまった
のであってシロコ自身の感情を無視していた。だが
彼女自らが触っていいと言ったのだから遠慮する
必要もない。それに自信を取り戻して貰う為には
誰かが触らなければならない。そう、それはこの場
に居る私が、私だけが成し遂げなければならない。
すまないユメ、私は目の前の果実に手を伸ばさずに
はいられないようだ。
むにゅ。
「(布越しでも分かる。これは素晴らしい果実だ)」
『先生』
「………」
おかしい。何故私の目の前にはユメがいるのだ?
シロコは?シロコは何処に行ったのだ?
『先生。貴方シロコちゃんのおっぱいを触ろうと
しましたよね?あと添い寝と混浴もしたとか』
「………」
『胸が触れれば誰でもいいんですか?』
「……責任は取る。命でいいか?」
『……冗談ですよ。先生の想いは知っています。
あの状況ではそう選択せざるを得なかった事も。
……ですが私は嫉妬します。貴方の恋人ですから』
「……すまなかった。私は理由をこじつけてシロコ
の胸を触ろうとしていたのは事実だ。欲望に負けた
下半身で生きている人間の屑だ」
『いえ貴方は私の大好きな人です。なので今夜も
朝まで寝かせません』
「ユメ……」
『先生……』
『……何この二人』
「あーまた始まってますね。あの二人いつもあんな
風に盛り合うんですよ。唐突に説教を切り上げて
風呂に入ったかと思えばこれですからね」
『そうなんだ……』
「あ、それとシロコの身体は魅力的です。それは
そこの性欲に負けた先生が証明しております。
ユメも先生が貴女に気持ちが傾く前に対処しようと
動き出したようなものですから」
『……皆優しいんだね』
「私はともかくあの二人は盛ってるだけです」
『……一緒に寝る?』
「あっちの部屋で寝ましょう」
芸術家、難を逃れる。代わりに睡眠不足に陥る
そう簡単にシロコテラーの胸を揉めると思うな