例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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昨日の夜に時間ミスって投稿してしまいましたが
誰も見ていない筈なので大丈夫です


貴方の為なら

「……ようやく解析出来ました」

 

「うぇ、本当? 流石先生だね」

 

「お褒めいただき光栄です。ですが……解析して

みた所この爆弾自体を反転させる事は私には

不可能のようです」

 

「そっか……でも解析出来たのは凄いよ!」

 

「しかし進展がない以上褒められたものでは

ありません。残念ですが別の方法を探すしか

ないようです」

 

「……とにかく一旦休んでから考えようよ。

ずっと徹夜して作業してたの知ってるんだから」

 

「私は睡眠を摂る必要はありませんからね。

人としての習慣を忘れないようにしているだけ

ですので」

 

「もう……別に強がらなくていいんだよ。

ほら、膝枕してあげるからさ」

 

「……貴女には敵いませんね」

 

「先生の事は誰よりも知ってるんだからね」

 

「クク……頼もしい限りです……よ」

 

「……お休み」

 

ーーー

 

「……ねえちょっと。何よあの空間」

 

「ラブラブオーラ全開ですね〜」

 

「ん、グロ映像。映しちゃダメ」

 

「そこまでしなくても……ですがあの光景が

あり得ないものである事は理解してしまいます」

 

「高校生に膝枕されて爆睡する大人って絵面的に

駄目だと思うんだけど」

 

「ん、エ駄死」

 

「何ですかその呪文は……」

 

「……ちょっと羨ましいですね」

 

ーーー

 

「先生が言うにはこれはただの爆弾になってて……

隣にある文字みたいなものが概念?みたいだけど」

 

机の上には爆弾と『破壊』と書かれた文字が並んで

置かれており、何やら不思議な感覚を覚える。

どのように解析して爆弾から概念を抜き出したのか

隣で見ていたものの全くと言っていい程分からない

外の世界の技術って凄いんだなと子供のような考え

しか頭に思い浮かばない。流石私の旦那様と誇る

気持ちを抑えて平常心を保っている中ホシノは一人

どうすればいいのか思考を巡らせている。

爆弾の反転は不可能だと彼は言っていた。ならば

爆弾以外に『概念』を移す事が出来れば?それを

反転させられたら?

 

「(もしそれが可能なら……先生の苦労は無駄じゃ

なかったって事になる……)」

 

問題は何に概念を移すか?きっと生半可なもの

では色彩の力を上回る事は出来ない。それ相応の

器に移す必要があるだろう。そんなものに検討が

つく筈もなく眠りについた黒服の顔を眺めていた。

 

『貴女はキヴォトス最大の神秘を持っている』

 

ーーふとそんな言葉が脳裏を過ぎる。最大の神秘

と言われてもいまいちピンと来ないがもし自身の

神秘に『概念』を移せたら? 

 

「(昔先生は私の神秘を反転させて恐怖に変えた。

……それは克服して今の私は元に戻って……)』

 

……あれ? 元に戻った? ちょっと待って?

そうだ、私は『恐怖から神秘に戻った』経験が

ある。あの日同じく恐怖に染まった先輩が私から

恐怖を吸い取ったように。そうだ、不可能なんか

じゃないんだ。私達はただ

『恐怖から神秘に戻す事は不可能』という概念に

囚われていたに過ぎなかった。

 

「……それが分かったとしても同じやり方は

出来ないだろうし結局は先生の解析したこの概念

を使う必要はあるんだろうけど……」

 

「……いえ、ホシノの考えは理に叶っています。

何故私達は不可能だと決めつけてその概念に

縛られていたのか……盲点でした」

 

「あっ。起こしちゃった……? ごめんね先生」

 

「大丈夫です、むしろ目が覚めました。何事も

固定概念に囚われてしまえば成長も進歩も足踏み

をしてしまうものです。……大人になるとそれが

よく分かります」

 

「そうなんだ……」

 

「この爆弾に関してもそう。何もこの爆弾を反転

させる必要はない。ホシノが言った通り概念を

他の物質に移しそれを反転させる。それならば

理論上可能であるかもしれません」

 

「それじゃあ……はい」

 

「……その手は何ですか?」

 

「私の神秘吸っていいよ。……あ、でも吸い過ぎは

駄目だからね。適量だけ」

 

「……ホシノ。貴女がそこまで身体を張る必要は

ないのですよ?他の物質でも代用は……」

 

「ううん。これが一番良いの。だって先生なら

神秘の反転が出来るでしょ? それに私って

この世界で最大の神秘を持ってるらしいし」

 

「駄目です」

 

「なんで?」

 

「私の実験でホシノを傷つける事は出来ません。

……貴女は最愛の人なのですよ?」

 

「……うへっ」ムラッ

 

ーーー

 

「ちょっと、今いいところなのにどうしてこっちの

視点に変わるのよ」

 

「分からせタイム……らしいです」

 

「はぁ?何よそれ」

 

「ん、あれは飢えた獣だね」

 

「(……いいなぁ)」

 

ーーー

 

「先生、お願い。私の神秘を……」

 

「分かりました。分かったのでこれ以上は」

 

「分かればよろしい」

 

「あまり使いたくはないのですが……淑女が

使用していた神秘吸引装置を小型化したものを

用意しました。痛みのない注射ではありますが……

体内の神秘を吸い取るので多少の気怠さが身体を

襲う事になります」

 

「うん、分かった。一思いに刺して」

 

「……はい」

 

プスっと小さな音と共に身体に侵入してくる針。

血ではなく何かを吸われている感覚はあるものの

不思議と何かで満たされていく感覚もある。

 

「終わりましたよ」

 

「えっもう終わり?」

 

「そこまでの量が必要という訳ではありません。

それにホシノが苦しむ姿は見たくないので」

 

「ふぅん……♡」

 

「では抜き取った神秘で実験を……ホシノ?何故

距離を詰めてくるのです? 何故? な……」

 

「先生が悪いんだよ?」




昨日ミスした時は何か書いてたんですけど
覚えていないので代わりのおまけです


……え? あの続きですか?そうですね……
ホシノ先輩は強かったと言わせてもらいます。
何故そう思ったか、ですか? それは……
愛ですよ、愛。それ以上に理由はありません。
ただ黒服先生はホシノ先輩にされるがままの
状態でした。力の差が出てましたよ。というか
いつも大体襲われオチにするのはやめた方が
いいですよね。ワンパターンは飽きてしまいます。
……ですがあれは黒服先生が悪いです
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