例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

232 / 500
理屈で語れぬもの

『結局実体化ってどうやってやるの?』

 

「それは簡単だよ。私の銃であれを撃つだけ」

 

『その年季のある銃でなんとかなるの?』

 

「うん。一度は聞いた事があるでしょ? 百花繚乱

で代々受け継がれてきた由緒正しきこの銃は……」

 

幽霊を捕らえられるってね!

 

そこまで言うと彼女は笑みを浮かべていた先程まで

と打って変わって真剣な表情に変わる。

周辺の音が聞こえなくなるくらいに集中して構え、

そして引き金を引いた。

 

パァン!と発砲音が鳴ると同時に

 

縺?▽繧りェュ繧薙〒縺上l縺ヲ縺ゅj縺後→縺?#縺悶>縺セ縺‼︎‼︎

 

と化け物の悲鳴が混じったような叫び声が辺り

一面を支配するように響き渡っていた。

その反応から察するにアヤメの言っていた誰も

知らないであろう幽霊を捕らえられるという事は

事実だった。

 

「……あ!? さっきの情報って極秘の情報

なんだった!? ごめん聞かなかった事にして!」

 

『あいつを倒せるようになったなら何でもいいよ。

ホシノちゃんを傷つけた報いを……』

 

「えっこのモンスターがホシノママを傷つけたの

ですか!?」

 

「気づいていなかったのですか……アリス、

母はあちらの方に居ますよ」

 

「……許せません! 勇者といえど慈悲を与えず

消し炭にしてやります!」

 

「皆頼もしいね。このメンバーならあいつを確実

に倒せると思……」

 

ボンッ!!

鮟偵?繝帙す縺」縺ヲ縺ェ繧薙□繧⁉︎

 

「えっなに爆発……!?」

 

「あのモンスターがやったのですか!?」

 

「いえ、あれはどう見ても人工的に作られた爆弾

でした。ミレニアム製のやつです。しかし……」

 

仮にたまたま祭りの観光に訪れたミレニアム生が

爆弾で化け物を狙うだろうか? 普通は事故が

発生したら逃げるのではないだろうか? 何故?

その答えを導き出す前に遠方から聞こえてくる

のは複数人の足跡と話し声。……トリニティと

ミレニアムの制服を着た集団だ。

 

「わー! みてみてコユキちゃん。幽霊にも爆弾

が効いてるよ☆」

 

「やっぱり爆破は全てを制するんですね!」

 

「!? ではにんにくも効果があるのでは!?」

 

「いえ、どうやら爆弾を投げる前から既に実体化

していたようです。詳細な理由としては体内に

撃ち込まれた一発の銃弾が……」

 

「倒せるなら何でもいいよ☆ それじゃあ

隕石も効くって事かな?」

 

「おっ隕石っすか? じゃあこのバット(フランシス)

あいつ目掛けて打つっすよ」

 

「隕石を落とすのも打つのも現実で出来るの?

良いアイデアが生まれるかもしれないから

ちょっと見てみたいかも……」

 

「隕石を放出する銃……悪くないかもしれないね。

この件が片付いたら開発をしてみようかな」

 

「ミレニアムどころかキヴォトスが穴だらけになる

未来しか見えないからやめといた方がいいよ」

 

「黒い猫……はっ!? まさか杏山カズサ、

貴女が真の黒幕なのでは!?」

 

「違うっての……宇沢さ、私があんな化け物と

同じような感じに見える?」

 

「うーん……見えません!」

 

「ならよし」

 

「あちらの桃色髪の方が救護を必要としている

ように見えます。早急に手当をしましょう」

 

「その隣で体育座りしている黒い人は救護の必要

はあるのでしょうか?」

 

「なんすかあいつ? このバット(フランシス)と同じ

種族のように見えるっすね」

 

「いや、あの感じはロリコンの方だろう。つまり

私の同僚だな」

 

「そうでしたか。……という事はあのお方は前に

ミレニアムで臨時教師をやっていた人ですわね」

 

「あーナギちゃんが振り向いてもらえなくて毎日

ヒステリックを起こすようになった原因の人だ」

 

「あはは……だからナギサ様は変な絵画の美術館

に一人座って過ごしているんですね」

 

「……なんか凄い人達だね。もしかして祭りに

来てくれた他の学園の人なのかな」

 

「そのようですね。相当な人数ですよ」

 

「あっミドリも居ますよ! 五人パーティの領域

に足を踏み入れるチャンスです!」

 

『先生……無事だったんだ。良かった』

 

「先生? あれ、もしかしてあの人マエストロ

って名前だったりする?」

 

『うん。私の大切な人』

 

「! マエ先〜!! ありがとう〜!!」

 

「な、なんだ?いきなり見知らぬ生徒に感謝を

され……って隣にいるのはユメじゃないか!!

無事そうで安心したがあの生徒は……?」

 

「"あれはアヤメだよ。写真で見たのと同じ顔

だし間違いない"」

 

「アヤメだと? だが彼女は黄昏に侵蝕されて

意識不明の状態だった筈だが……接触する必要

がありそうだな」

 

「"その前に生徒達に指示を出した方が"」

 

「そうだな。では私の生徒達よ。好きに暴れて

構わない。この一件が片付いたら私が出来る範囲

で礼をさせてもらおう」

 

「……お礼ってさ? 例えば先生と一日デート

とかでもいいの?」

 

「あ、ああ……まあ、叶えられる範囲なら」

 

「"あっ"」

 

「……言質とったじゃんね☆」

 

「まあ。一日ご主人様と自由に?」

 

「早くぶっ倒して先生とデートするっす」

 

「……別にデートに拘らなくてもいいんだが」

 

「"マエストロ……それは禁句だったよ"」

 

だって今この場にいる子達は君が好きなんだから

そんな事言ったら士気は上がるけど襲われるよ

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。