例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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どうしてこれを選んでしまったのか


黒服調教計画#1

十六夜宅の一室。そこには縄で縛られた黒服とそれを

眺めて笑顔を浮かべているノノミの二人が居る。

 

「何が目的なのですか?」

 

彼に問われて悩む素振りを見せた後にノノミは当然の

ように「永遠の愛を誓う事です」と言う。永遠の愛、

つまり結婚をしたいという事だろうか?

 

「生憎ですが期待には添えません。ですのでこの縄を

解いて解放して頂けませんか?」

 

「解放? しませんよそんな事。ようやく二人きりの

誰にも邪魔されない時間を手に入れたんです。なので

黒服さん、貴方を私好みの人に調教します」

 

「……調教ですか?」

 

「はいっ☆」

 

この少女、神秘ではなく狂気を秘めているのか?

話が通じているようで通じていない……冷静に

考えればキヴォトス人は大体話が通じなかった。

 

「まず一つ目の選択肢です。ラブラブのカップル、

あるいは血が繋がっていない義理の姉弟。どちらが

好みでしょうか?」

 

「全く興味がない二択ですね」

 

「……☆」

 

ーーお仕置き中☆ーー

 

「甲乙捨てがたいので選択が難しいです」

 

「なるほど〜☆ では最初ですので刺激が少ない

ラブラブカップルにしておきましょう♪」

 

「それでお願いします」

 

「先生は私になんて呼ばれたいですか?」

 

「別にどのような呼び方であっても興味はな」

 

「……☆」

 

「いえ、やはり特別な呼び方を希望致します」

 

「良いですね〜じゃあダーリンとかはどうですか?

カップルといえば! みたいな感じがします☆」

 

「それはカップルというより新婚というイメージの

方が強いと思いますよ」

 

「カップル……まあ、先生は私との関係をそこまで

考えてくれているのですね♪ その調子でいけば

きっと悪い大人から素敵な旦那様になれますね♡」

 

「そういう訳では……いえ、それで構いません」

 

この短期間で黒服が理解した事。十六夜ノノミは

搾取する為の存在ではなく自身にとって恐怖を抱く

恐ろしい生徒だったという事。こちらに敵意、殺意

は感じないものの謎の強要をしてくるのは何故?

 

「強要の理由、ですか?」

 

……声に出ていたようだ。仮にそうであってもまた

お仕置きをされるだけだろう。狼狽える必要はない

 

「私好きな人がいたんです。ですが振られちゃって

私は諦めたんです。この恋心はもう捨てよう。そう

決めて前を向こうとした時に貴方に出会いました。

私の初恋の人と同じ姿の貴方に」

 

「見た目が同じなだけです。貴女の思う黒服と私は

違う存在。勘違いをしてはいけません。貴女の恋心

をぶつける相手は私ではなく……」

 

「……☆」

 

「是非私にぶつけてください」

 

「ありがとうございます。やっぱり貴女も私の知る

黒服先生と同じで優しい人ですね」

 

「(……アビドスで一番恐ろしいのは暁のホルスでも

砂の神でもなくこの十六夜に魅入られた狂人……

やはり生徒に接触するべきではなかった)」

 

「そんな優しい貴方を私はダーリンと呼びます。

ですので貴方は私を……」

 

「……ハニーと呼べば良いのでしょうか?」

 

「ぴんぽーん♪ 良くできました♪」

 

刺激しないように回答をすると彼女は上機嫌になり

頭を撫でてくる。子供扱いをされている感覚に陥り

多少は不快になったが撫でる手は止まらない。

 

「大人だから、子供だからなんて関係ありません。

私はダーリンを撫でたいんです♪」

 

「……本当にそう呼ぶのですね」

 

「はい♪ ほら、ダーリンも」

 

「……ハニー?」

 

「何ですか〜♡」

 

「この縄を解いてくれませんか?」

 

「嫌です☆」

 

嗚呼、この地獄はいつまで続くのだろうか。

 

ーー初日の調教結果☆ーー

 

・ヒアリングをして根が優しい事を確認♧

・ラブラブカップル×→新婚さん♡

・ダーリン、ハニーと呼び合う仲に発展!!

・お仕置き回数 一回

 

「以上が報告書です☆」

 

「あ、ああ。受け取っておこう。念の為に確認を

しておくがお仕置きとは何をしたんだ?」

 

「それは聞かない方が良いですよ」

 

「……そうしよう」

 

変な報告書を受け取り黒服の現在の状況を確認した

マエストロは同情した。しかし直後に「妥当だな」

と考えを改めた。悲しい事に黒服の味方は居ない。

 

「ふふ、もっとどろどろに甘やかしますよ〜♧」




パート2はまたいつか

余談ですがナギサ様天井しました
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