最近ヒナの代わりにアコが抱きついて離れなくなったベア先生の日常。ヒナは最終的に自分の元へ帰って来てくれるなら構わないの精神なのでそこは問題はないものの流石に一週間この状態だとしんどい。なんなら左にヒナ、右にアコという風紀委員会のNo.1と2の二人が離れなくなる時もあったりしてとても参っていた。
「(両手に華、とは言いますがこうも美しい花が常に付き纏っていると周りが警戒してしまう……というよりも変な噂が広がってしまっている様な気がします。重婚を計画しているやら殺害予告を受けている為風紀委員会が警護をしているとか……あまり意識はしていませんがやけに半径50メートル以内に生徒が多いのは恐らくそういう事でしょう。ただ二人が同時に甘えてきているだけだと言うのに……何よりこの二人が離れないので他の子を抱きに行けない……なんて辛いのでしょう)」
毎日好きな時に大好物を食べれる。一見すると文句のない食事だと思うが実際には毎日食べると飽きが来てしまうもの。ヒナは主食、つまり白米やパン、麺の様な存在ではあるがアコは味の濃いジャンクフードの様なもの。たまには味変をしたくなるのが欲望の性というもの。……実際は全部大好物なので味変しても変わらないのだがこれを言ってしまうとここまでのくだりが無駄になってしまうのでどうか意を唱えないで頂きたい。
「そういえば本日の予定を聞いておりませんでした。アコ、今日のスケジュールはどうなってますか?」
「本日はこの後一人の生徒が面談を希望しております。急を要するとの事で……」
「それは大変ですね。今すぐに準備をしましょう。それと二人とも、面談中は離れておいてくださいね。相談してくる生徒が緊張してしまうかもしれませんので……」
「嫌」
「嫌です」
「………」
結局納得してもらうのに一時間くらいかかった。
ーーー
「なんとか面談前には納得してくれましたが……さて、誰が来るのでしょうか……」
「失礼するわ……」
「アルではありませんか。自立してから長い事ゲヘナに顔を出していなかったので心配していたのですよ? 毎日食事はしておりますか? 仕送りが必要でしたらすぐに連絡をして頂ければ……」
「えっと……気持ちは嬉しいけど大丈夫よ。事業は好調! ……って訳ではないけどある程度は金銭に余裕はある(ない)から。今日の相談はお金の事じゃないの」
「詳しく聞きましょう」
「……あんまり大きな声で言えないのだけど……ほら、私の立ち上げた便利屋って三人の社員が居るじゃない? その三人に……」
「三人に?」
「……毎日襲われるの」
………
「????????????」
「あ、襲われるって言っても襲撃とか社長の座を狙って、とかじゃないのよ。確かセイテキに襲うって言うのかしら……」
「……性的に襲われる? つまり毎日百合××××が行われるという事ですか? 攻められるのですか?」
「ユリ? 攻められる? というのはよく分からないけどそういう事なのかしら……普段朝起きたらパジャマが脱がされているのよ? いつも風邪ひいちゃうから脱がさないでって言ってるのに……」
「注意するところがズレている気がしますが……」
内容を纏めるとアルは社員の好感度を上げすぎたせいで毎夜百合セッ……を強要されているようだ。元から高い好感度が自立をして共に過ごしていくうちに爆発する……という事はあり得る話ではある……のだろうか? もしやベア先生の教育の結果百合適性が上がってしまったという可能性も……
「……アルとしてはどうしたいのですか? その行為を止めて欲しいのか、それとも別の解決策を模索しているのか」
「正直な話悪い気はしていないの。社員達が慕ってくれているって分かったし……でも頻度が高すぎて疲れが溜まってきているから少し抑えて欲しくて……どうにかしたいのよね」
「成程頻度を……とはいえ三人となると頻度を下げるのは厳しいのではないでしょうか? ですが貴女が彼女達と話して頼めばお願いを聞いてくれると思います。一度社員達と話し合ってみてください」
「……そうね。ありがとう、ちゃんと話し合ってみるわね。なんだかスッキリした気分よ」
「役に立てたのならば何よりです。もし何かがあればすぐに連絡してくださいね」
「助かるわ。……じゃあもう一つ頼んでもいいかしら。睡眠不足で少し眠りたいの」
「では私のベッドを貸しましょう」
「助かるわ……」
その後アルはベアに美味しく頂かれました。
その後
「おや、アルからモモトークが。さてさて、どうなったのでしょうか……」
『頻度は減らしてくれたけど一回の時間が伸びたわ』
「oh……」