例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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復旧の目処が立ったら何が始まるんです?お花見だよ

「本日はお集まり頂きまして誠に感謝致します。あの悪夢の事件から既に数日が経過し、復旧作業等にも目処が立ち始めた頃かと思いま……」

 

話長いぞロリコン!

そうだそうだ!

早く始めろー!

いい加減お便りやれー!

他シリーズ放置するなー!

校内でイチャつくなー!

 

「……はぁ。とにかく始めましょう。グラスは手に持っていますね? それでは皆様……乾杯!」

 

合図と共にお花見兼打ち上げ会が始まった。目処がたったとはいえまだまだ問題は山積みではある。建物の破損……はいつも通りなので重要なのは洗脳されていた時に争った生徒達の怪我の治療の方だろう。ゲヘナの重傷者を筆頭にレッドウィンターの熱中症……このような状況で打ち上げをやっても良いのだろうかと考えてしまうものの一度始めてしまったら止まらなくなるものだ。

 

「生徒達は丈夫ですからね。全生徒の治療は行ったので後は寝ていれば治るでしょう。レッドウィンターの子達は……私が仕立て上げた薄着に着替えて参加していますね。全員ゴルコンダ達から離れないのは癪に触りますが」

 

「仲睦まじいのは良い事じゃないか。それに今日くらいは無礼講でも良いだろう。ほら、マダムも酒を飲むと良い」

 

「今日は貴方の酒飲みに付き合ってあげますよ。普段からヒナしか嗜んできておりませんが偶には許されるでしょう。花を眺めながら飲む、というのも悪くはなさそうです」

 

「目線はあの巫女服の生徒に向いているがな」

 

「髪の色が桃色なので桜の様なものです」

 

「間違ってはいないな」

 

ーーー

 

「ん、先生これを食べるべき」

 

「"ありがとう……これは?"」

 

「私が齧ったチョコバーに唾液を染み込ませたもの。これで先生の胃袋を掴んでそっちの身体が成長してる私より先に先生を堕とす」

 

「"うーん……それは他の人に渡した方が喜ばれると思うよ。だから私はその気持ちだけ受け取っておくよ"」

 

「えっ唾液が付いたものを喜んで食べる人が居るの? 確かに私はメインヒロインでアニメでも一番目立ってる人気も高い存在だけど……」

 

「"自分に自信があるのは良い事だけど少し方向性は変えた方が良いかもしれないね……"」

 

ーーー

 

「………」

 

「キキョウダメだよ。今日の私達は黒先達が楽しくお花見が出来る様に周囲の警備をする立場なんだから。それにマエ先はキキョウの旦那さんじゃないんだよ?」

 

「アヤメ委員長、それは違う。私は彼と籍を入れたし愛の囁きもされた。私と彼は夫婦。誰が何と言ってもその事実は揺るがない」

 

「おかしいな……キキョウってこんな話が通じない子だったっけ……あ、こらナグサ、焼き鳥を食べないの! ユカリも護衛対象と談笑しないの! 今任務中なんだからね?」

 

「でもねぎまが……」

 

「後で買ってあげるから!」

 

「彼の警護なら任せて。すぐ近く、隣で守り通す。桐生キキョウが側に居るなら彼も安心して花見を楽しめる筈」

 

「むしろマエ先はキキョウが近くにいたら落ち着かなくなるから本当にマエ先の事を想っているなら遠くから見守ってあげて」

 

「結婚してるのに離れる必要なんてある?」

 

「………」

 

恋は盲目。しかしあまりにも視界が狭くなりすぎているキキョウに対し半ば諦めた感情を向け、アヤメは内心謝りながらキキョウを気絶させた。これでマエストロの平穏は保たれたのだ。

 

ーーー

 

「こちらはゲヘナとトリニティをイメージしたホワイトチョコとブラックチョコをベースとしたロールケーキ、こちらが桜をイメージしたピンク色のロールケーキ、そしてこれがハルナさんをイメージしたロールケーキです」

 

「昨日の段階で既に突っ込むべきでしたわ……ナギサ様はどうしてお花見にまでロールケーキ縛りを持ち込むのですの?」

 

「良いから食べてください! 今こそエデン条約(意味深)を成立させる機会なのですよ!?」

 

「少しは下心を隠してくださいまし!! フ、フウカさん! どうか助けて下さい!」

 

「ごめんハルナ、今構ってる暇はないの」

 

「そ、そんなぁ……」

 

ーーー

 

「ほら先生、あーん」

 

「……ふむ、中々に良いものですね。……この異常な量を除けば」

 

「皆張り切って用意したからね。……当然私も先生に喜んで貰いたくて頑張ったんだよ」

 

「ええ。貴方の手に貼ってある絆創膏を見た時からその熱意は感じております。ありがとうございます」

 

「うへへ、先生が喜んでくれて私も嬉しいよ。……でも先生、せっかくのお花見なんだから花を見た方が良いよ? さっきからずっと私の事を見てるけど……」

 

「私は花よりも目の前にいる大切な星を眺めるのに忙しいもので……この輝きを見失いたくないのです」

 

「う゛ぇ゛」

 

「さあ、いつもの様にもっと側に来て下さい。私の星を近くで感じていたい。さあ……」

 

「ちょ、ちょっと先生いきなりそんな……」

 

ーー黒ホシイチャつき中ーー

 

「……いつもの光景ですね」

 

「アリスもホシノママに抱きつきたいです!」

 

「待って下さい、暫くは二人の時間を堪能して貰いましょう。その後に抱きつきに行くとしましょう」

 

「はい!」

 

一部を除きそれぞれ平和な時間を過ごしている一行。この花見は夜桜になる頃までに発展したとか。




次回から一応新章の予定ではあります。
ただし賛否が分かれる内容かもしれないです
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