一言で言ってしまえば大きな変化はない。強いて言えば何故かシロコが増えたくらいだ。絶対にババアに見せてはいけないとは思うが恐らく盗聴されている事を考えるにいずれ居場所を特定されて襲われるかも知れないがまあシロコなら返り討ちにするだろう……
「結局先生を慕うシロコが増えて先生が徳をしただけ……とてもじゃないがユメの生存には繋がらないな……」
「"そうだね……まあ大丈夫だよ、これから接触していく上でユメの生存に繋がるかも知れないからね"」
「お、どうやら誤解が解けたようだな。ユメ達は納得してくれたのか?」
「"数時間かけてようやくね……"」
「どうやって納得させたんだ?」
「"私とシロコの娘って事で押し通された"」
「籍入れ確定演出だな」
「"ちょっと困るね……"」
苦笑いしているが満更でもなさそうな先生。こいつ生徒に甘い上にシロコには滅茶苦茶甘いよな? 普通ここまで過保護になる必要は無いと思うが……
「"今こいつシロコに甘くないか? って思ったよね。確かにそうかもしれない……仕方ないんだ、もうあんな悲しい目をしたシロコは見たくないんだから。連れてくる前の中学生シロコも似た感じの目をしていてね……"」
誰も聞いていないのに語り始めたぞ……? なんだこいつ。
「"それで……次はいつ頃行くの?"」
「一日後には設定してあるが一旦休憩を挟もう。というよりもそろそろユメに抱きつきたいんだ」
「"ベア先生もそうだけどゲマトリアの発言としてはどうなの?"」
「ほっとけ今更だ」
まともなゲマトリアが居ると思うなよ、と言い残してマエストロは抱きつきに行った。その場に残された先生の視界にはタイムマシンと狐坂ワカモが。
「"ゲマトリアの技術は凄いよね。万能過ぎるくらいに便利なものからこんな機械も作れるなんて。改めて考えると味方になってくれたら頼もし過ぎるなぁ……ん?"」
「うふ」
「"???"」
「うふふふふふふふふふ♡」
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
「……なんだか騒がしいな」
「気にしない気にしない。ほら、ぎゅー♪」
先生は恐らくワカモに襲われている……とは思うもののそんな事とは梅雨知らずマエストロとユメは抱き合って過ごし芸術家の心はとてつもなく癒されて満たされて至高の領域に達した。ぶっちゃけこれがあればどんなに苦行を経験しようとも耐えられる。そこまで悟っていた。
「ん、私と先生もいつかこうなる」
「……ん」
二人のシロコにガン見されている事に顔が二つあっても気が付かないくらいに甘い空間が広げられていたとか何とか。
ちなみにワカモは何故か先生に膝枕されていたとか。
それはその筈、ワカモが強引に先生を襲うのは解釈不一致なのです。