家に帰ると傷だらけのユメ先輩が居た。見た感じ何故生きているかも分からない重傷には見えない(多分先生が治療してくれたのだと思う)ものの呼吸をしている彼女を見て何かが溢れそうになる。その感情の正体は恐らく……
「まだ起きていたのですか」
「あっ……うん」
「これ以上は明日に響きますよ? ホシノにとって大切な人である事は重々承知しておりますがご自身を労わる事も忘れずに」
「分かってる……もうちょっとだけ……」
「そのような言葉には騙されませんよ。朝まで離れる気がないのはバレバレです」
「……先生には敵わないね」
「長年の付き合いですので。……コーヒーを淹れておきました。砂糖はいつも通り3つ入れてます」
「ありがとう。……ねえ先生」
「どうしました?」
「私達がやった事って間違ってると思う?」
「どうでしょう。ですが此処に辿り着いたのは度重なる選択の結果。正しいか正しくないか等は気にする必要はありません」
「選択……そっか」
「仮に間違っていたとしても貴女が幸せになるのなら私は構いませんがね。……なのでホシノはただ胸を張って彼女が目覚めるのを待っていてください」
「うん……」
「感動の再会を邪魔してはいけないので私は隣の部屋で待機しています。何かあればすぐに呼んでくださいね」
「……ありがとう」
ーーー
「……そう言って出て来たものはいいもののどうしようか迷っていると?」
「はい。この場合はどうすればいいのか……」
「どうするも何も私達はただ待つ事しか出来ませんよ父。大人しく私とお風呂に入りましょう」
「それは遠慮しますが待つだけというのも味気ない気が……そうだ、ケーキでも焼いておきましょう。それと飾り付けも」
「病み上がりの人はケーキを食べられませんよ。大人しくお粥とかにしておいてください。でもケーキは焼いてください、アリスと食べますので」
「……ケイ、貴女最近自我が強くなりすぎでは? とても手が掛かる娘になってしまって私は苦労してますよ」
「私はただ父に構って貰いたいだけですのであまり深くは考えないでください。それに私がいつも通り接した方が父も緊張がほぐれると思いまして」
「……まあ、確かに効果はありましたよ。それを言わなければ」
「……とにかく一緒にお風呂に入るか襲われるか選んでください」
「その二択以外でお願いしますね」
ーーー
私が選択し続けた結果。先生はそう言っていた。確かに今まで色々な出来事があった。ヒナと水族館に遊びに行ったりハルナを吹き飛ばしたり先輩と生放送……これは違う。黒くなったりテラー先輩に手を差し伸べたり……ただそれはあくまで私がそうしたいからしていたに過ぎない。こんな対価を、大切な人ともう一度過ごせる権利を得ても良いのだろうか?
「いいのかな……」
ぽつりと呟くも答えてくれる人は居ない。
「いいよ」
「えっ」
一瞬聞こえた声に驚き耳を傾けるもユメはまだ目覚めていない。今の声は間違いなく……
「起きてない……よね。もう、私はいつもユメ先輩の幻聴を聞いてる気がする。……早く起きないかな……」
星は待つ。夢の目覚めをただひたすらに……
どう見てもヘイローが付いていて寝たふりをしている事に気づかずにただその時を……
唐突ですが現在よゲマトリアを復習しましょう
黒服:ロリコン
ベア:捕食され中
マエストロ:ストーカー
ゴルデカ:赤冬指導者
本黒:ノノミの奴隷
酷いね