例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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祭りから禁忌へ

……そろそろ新婚旅行も変わり映えして欲しくなってきましたね。ですので今回のプランの1番攻めた場所へ向かうとしましょう。昨夜は珍しくヒナと行為に及ばなかったので身体に疲れが溜まっていないので丁度良いですし。

 

「交渉に交渉を重ねてようやく掴み取れたチャンスなのです。無駄には出来ませんね」

 

「あれ、もう百鬼夜行から離れちゃうの? もう少し観光したい気分もあるのだけど」

 

「おやおや、ヒナはこの場所を気に入ったのですか? それなら卒業した後は百鬼夜行で暮らすのも良いですね。食事も比較的薄味なので年老いた私には合っていますし……何より和服が素晴らしい。叡智、叡智なのですよ!!」

 

「それは何処でも言ってる気がするけど」

 

「そうですね。昨日見つけたオキシトシン屋さんの店長さん……ミモリという子ですがあの子に抱かれてから和服に目覚めましたよ。まあ、あの子自身は巫女服ミニスカ黒タイツなので和服とは少しズレているとは思いますが。あ、そうそう、昨夜一時間程でヒナに合うサイズで巫女服を仕立て上げたので今夜はこれでお願いしますね」

 

「うん」

 

変な約束を行い彼女達が向かう先はある意味で禁忌とも言える場所。恐らく存在してはいけない場所。世に出してはいけない場所。そういうレベルの場所である。

 

「……何かのスタジオ?」

 

「はい。実は此処で収録配信が始まるのですよ。とある筋からチケットを頂きまして。どうせなら貴女と観に行こうと思ってたんですよ。まあ……新婚旅行に行くべき場所ではありませんがね」

 

「誰の配信なの?」

 

「とある大物配信者ですよ。『皆の先輩とその後輩』という二人組で活動している子達です」

 

「多分その配信者は此処で出しちゃダメだと思う。いくら禁忌でも限度があるよ」

 

「私もそう思いましたが私の扱いに関する事をある人に苦情を言いまくったらこの様な特別処置を取ってくれました」

 

「それは……ううん、何も言わないよ」

 

「ありがとうございます。それでは席に座って始まるのを待ちましょうか。ああ、先に飲み物でも注文しておきますか?」

 

「既に買ってあるよ」

 

「いつの間に……ヒナは仕事が早すぎますね」

 

阿吽の呼吸以上に気が利きすぎてるヒナと生配信が始まるのを待っているとちゃっちいハリボテの舞台と大層なカーテンコールと共に見慣れた二人が入場してきた……

 

「どうもー!! 無茶なお願いが叶ってすこし有頂天になりかけちゃったでお馴染み! 皆の先輩事私と」

 

「その後輩です」

 

「訳あってチャンネル名は言えないけど今日は楽しんで収録していこうね!!」

 

 

「……ねえマザー、あれどう見てもホ」

 

「しっ、言ってはいけません。名前を出して察せられたらもう出てきてくれないかもしれないのですよ? 私と同じで出禁にされてしまうのは可哀想ですよね」

 

「こんなの絶対おかしいよ」

 

急遽始まった公開収録。そして恐らく交わることのなかった光景に色々と問題を感じつつもとりあえず楽しんでいた。

 

「それでね、この前お金を稼ぐ為に未知の惑星に行ってゴミ拾いをしたんだよ。それでもとっても稼げるし3日ごとにノルマがあるけど一定額さえ稼いでいれば何も問題がないんだって!! 皆もやってみない!?」

 

「先輩、それこの前やったゲームの話じゃないですか。もし勘違いする人が居たらどうするんですか?」

 

「誠心誠意謝る!」

 

「まあ、謝っているのなら問題ないですね」

 

「ところで急に話は変わるけど後輩ちゃんは私と好きな人ならどっちを取る?」

 

「急ですね。え、これ答える必要あります?」

 

「あるある! この答えが知りたすぎて夜しか眠れない! って人も居るくらいなんだよ!? さあ答えて☆ノ」

 

「……分かりました。その選択肢なら両方って事になりますね」

 

「ふむふむ、その理由とは?」

 

「私が好きなのは先輩なので」

 

「ゴフッ☆ノ な、なんて威力の高い爆弾を……」

 

「いつぞやの仕返しですよ。本心ですがね」

 

「あーもう無理無理この後輩ちゃん可愛いにもホドがあるよね!? これは総力戦始まっちゃうなぁ!?」

 

「何ですか総力戦って……」

 

和気藹々と話が弾み舞台の上は楽しそうな雰囲気に包まれており見ている側の人も俯いてNTRが……と呟いている黒い人を除いてとても楽しめている。殆どの人間が知り合いという事実には触れずに。

 

「……ねえマザー、あの二人って昔はあんな風にイキイキと楽しく過ごしていたのかな」

 

「恐らくこうはなってないと思いますよ」

 

「なんで変なところで冷静なの」

 

「これは解像度が低い状態でそのキャラが好きだからと強行して生まれてしまった悲しき二人なのです。けっっして去年の八月にすり抜けで水着ホシノが当たらなかったから生まれたわけではないのですよ?」

 

「どうしてこのタイミングで変な答えをぶちまけちゃうの?」

 

「この楽しい雰囲気に感化されてつい……ですが安心してください、この子達が誰なのかはまだ特定されていませんから!!」

 

「最初の段階で特定されてるんだって」

 

ー今日の一言☆ー

新婚旅行で観にくるものじゃないよね☆ だけどアンケートは絶対!! そして禁忌に入れてくれたみんな、そうじゃない人もありがとう!! 今後も黒いロリコンと可愛いホシノちゃんの生活を覗くこの作品を宜しくね〜




禁忌って枠を作ったのはいいものの

禁忌が多すぎてどれにしようか迷いました
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