例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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今回はベアヒナの旅行ではないお話。
ずっと新婚旅行を監視していると怒られるので……


唐突な筋トレ←パパには必要ありません!!

最近ジャージを購入した。それは何故か? 当然自らを少しでも鍛えようと決めたからです。もう弱いままでは済まされない。身体を鍛えて彼女の様に私も大切な人を守れるくらいに強くなりたい。

 

「パパには無理です!!」

 

……無慈悲にもその想いは娘の残酷な一言によって打ち砕かれそうになる……

 

「……何故無理なのですか?」

 

「ここにアリスがパパのパラメーターを数値化したものを用意しました! これを見れば分かると思います!」

 

「それでは拝見させていただき……何ですかこのふざけたデータは」

 

ーアリスパパのステータス!ー

体力:1

筋力:1

戦闘力:1

腕力:1

魅力:99

技術力:99

ラブラブ率:99

 

もう突っ込みどころしかない。まだ精神が幼いアリスなので仕方がないにしてもこれはあまりにも酷い。こうして人の努力を踏み躙るように育てた記憶もないのだが致し方ない。

 

「そもそも身体を鍛えてどうするんですか? パパはアリス達と違って撃たれたら終わりですし大人しく守られていた方が良いと思います!」

 

「それはそうかもしれませんが……何もやらないよりは少しでも行動に移した方が……」

 

「でしゃばって怪我をしてママを悲しませて終わるオチだと思うのでやめましょう!!」

 

「………」

 

ーーー

 

「という訳ですので私にヘイローを着けて壁になれるようにしてくれませんか?」

 

「そうだな、まずは冷静になれ。最近IQが下がりすぎてるから一度紅茶でも飲んで落ち着くと良い」

 

「私はただ身体を鍛えてホシノを……」

 

「いくら身体を鍛えたところでヘイローの有無で実力が大きく離れてしまう以上アリスに言われた通り無駄だろう。やりようによっては守れるとは思うが壁にはなれんだろうな」

 

「そうですか……やはり私は無能のダメなロリコンという定義から抜け出せないのですね……」

 

「どうした急に、そんな卑屈になって黒服らしくもない。待ってろ、今酒を用意するから飲みながら詳しく話してもらおうか」

 

「ありがとうございます……」

 

珍しい落ち込んでおり見るに堪えない事と晩酌に付き合ってくれる相手であるという事でマエストロは意気揚々と用意をしてくれる(ユメ先生はお酒に弱いので晩酌が出来ないので)

 

「さあ色々持ってきたぞ。外の世界から仕入れた『紅星』『蒼星』『黒星』『白夜』の4つだ。何を飲む?」

 

「では黒星でお願いします。他の奴は……何というか危険度が高そうで」

 

「危険度? ああ、度数の事か? そうだな、黒星以外の酒は度数30%を超えているからな」

 

「吐き気を催しそうなレベルですね……」

 

「今度付き合ってもらうからな。……さ、黒星を注いでやろう。まるでカップリングみたいな名前だが気にするな」

 

「ええ……」

 

桜色の綺麗な液体を注がれる。……桜色? 酒で? 変なものが混入していそうな気もするが今はいい。注いでもらった酒を一気に喉に流し込んでしまおう。

 

「ああ、言い忘れていたが黒星の度数は50%だから一気飲みをしたら危な……おい?」

 

嗚呼、何故そういう事を最初に言わないのか? おかげで意識が朦朧としてきてしまっている。幻覚でポニテのホシノが誘惑してきているではないか。

 

「まあそのくらい酒が回っていた方が話しやすいだろう。早速何故身体を鍛え始めたのかを教えてもらおうか?」

 

「……私はずっと疑問なのです。皆にロリコンと言われるのが。貴方も私をそう呼びましたよね? ですが貴方達はロリータコンプレックス、この言葉意味を本当に理解した上で私をロリコンだと仰っているのでしょうか? ただホシノの見た目が幼いからという理由だけで私をロリコン扱いなどしているのでしょう?」

 

「それはそうだが……何か問題なのか?」

 

「私はロリコンではありません!!」

 

「そうだな、厳密に言えばホシノ依存症だ。つまりホシコン。だが考えてもみろ。ホシコンだとあまり語呂が良くない。そして意味も伝わり辛い。ならどうするか? 浸透している言葉を使えば意味も伝わり易く分かり易い。だから仕方ないんだ」

 

「私をロリコンと呼ばなければ解決するのでは?」

 

「………」

 

「何故黙るんです?」

 

「無駄だ。もう無駄なんだ。私達は既にロリコンやババアやクソボケ芸術家なんてレッテルを貼られてしまっている。一度染みついたものは早々に消えるものではない。さっき幻覚でホシノの妄想をしている時点でこの作品の黒服=ロリコンという概念は固定されている」

 

「……世知辛いですね。お互いに。何故私が見た幻覚を知っているのかは置いておきます」

 

「そうしてくれ。……だが筋トレ自体は続けても良いと思うぞ。人外である私達に必要かどうかは分からないが」

 

「……確かに言われてみれば私達って人外ですし鍛える必要もないのでしょうか……何だか鬱になりそうですよ」

 

「そうだな……いっその事悩みをホシノに聞いて貰った方が良いんじゃないか?」

 

「……そうしますね」

 

ーーー

 

「筋トレして強くなって私を護りたい? あ、分かった。この前の事を気にしてるんでしょ? 私を守れなかったーって取り乱してたんだってね。正直そうやって取り乱してくれるくらいに想ってくれてるだけで嬉しいから充分なんだけど……それに先生が筋トレしたら私も困っちゃうかも」

 

「……何故ですか?」

 

「だって……筋肉がつくって事は……先生がもっと魅力的になっちゃうって事なんだよ? そんなの……最高だけどダメだよ……///」

 

「……やはり筋トレは行う事にしましょう。効果がないにしてもホシノを喜ばせられるのであれば意味はあります」

 

「せ、先生ったらもう……///」

 

ー結論ー

黒服先生が筋トレをしても殆ど意味はないがホシノはとても喜ぶ。すっごく喜ぶ。




小鳥遊家って
ホシノ←幼児体型
アリス←幼児体型
ケイ←幼児体型
なので黒服先生はロリコンとしか呼ばれないのは仕方ないし染みついてしまったので今更どうにかしたいと思っても無駄なんです
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