例えばこんなゲマトリア   作:スカイブルーホワイトヘアー

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暴走機関車ベアトリーチェ

「新婚旅行中に廃墟を歩いていたら変な渦があって巻き込まれたらここに来ていた? 随分と変な事を言ってるね。おじさんには理解出来ないよ」

 

「ッカァ〜!? こ〜んな可愛いおじさんが存在する筈がないでしょうが!! 全国のおじさんに謝罪してください! いえ、ホシノが頭を下げる必要はありません! 私が代わりに謝罪しましょう! ……冷静に考えておじさんに謝罪する価値はありませんね! 未だに外の世界ですれ違うおじさんが歩きタバコをしていたせいで副流煙の餌食になっていた事を根に持っていますから!!」

 

「風紀委員長ちゃん、何この人怖い」

 

「大丈夫、根は良い人だから。見た目は怖いって言われるけど中身は凄く良い人だよ」

 

「今のところ中身も怖いんだけど」

 

「で、そういうホシノは何故一人ハンモックの上で寝ていたのですか? もしや私に襲われたいと?」

 

「それはないよ〜」

 

「冗談ですよ。冷静に考えると私がホシノに手を出したらNTRになるので見守る程度にしておきます」

 

「黒服と違って欲を抑えるだけ尊敬するよ。あいつは余計な事しかしないし……知ってる? このリゾートも黒服が勝手にやったんだよ。それどころか学校に勝手に巨大な水族館を建設したり……やりたい放題してるんだよ。今度叱っておいてよ」

 

「なんと、あの黒服がこんな悪事を……いえ、冷静に考えたら私達は悪人なので当然とも言えますが……彼の場合善意でやっていそうなのがタチの悪い所ですね……」

 

「私の知る黒服よりは1000倍マシだけどね。それに……実はこのリゾート施設を勝手に開設されてから隠れた観光名所になって観光客が訪れたりしてるんだ。迷惑ではあるけど変わるきっかけをくれたのもあいつなんだよね……温泉もそうだけどなんだかんだで有り難い事をしてくれてるんだ。だから黒服本人にはぜっったいに言わないけど感謝してるんだ」

 

「ホシノが前向きになれたのであればきっと黒服も嫁のホシノを抱きながら喜んでいるでしょう」

 

「ごめんやっぱ無理吐いていい? 黒服と私が抱き合ってる姿を想像したら吐き気が止まらなくなったよ……」

 

「やはりあの黒服は中々受け入れられる存在ではないようですね。本来黒ホシ純愛だなんて天地がひっくり返ってもあり得ない光景ですし……」

 

「何その黒ホシっていう最悪の単語。……まあ、とりあえず問題を起こすつもりがないのなら自由に過ごしてていいよ。あっちの黒服には世話になったしお金とかも取らないからさ」

 

「では遠慮なくヒナと遊んで……ヒナ? 何故ホシノの側に居るのです? 新手の脳破壊ですか?」

 

「違うよ。少しホシノに用があるだけ。二人きりで話がしたいからマザーは暫く離れていてくれると助かる」

 

「ヒナがそういうなら離れますね。それでは」

 

……まさかヒナから離れてほしいだなんて言われるとは思いませんでした。まああのホシノの様子から察するに明らかに悩みを抱えているのは明白ではありましたが極力本来歩むべき歴史を掻き乱さない様に無視をしていましたがヒナは放っておけなかったみたいですね。……待ってください、そもそもこんなリゾートを黒服が作っている時点で既に歴史は滅茶苦茶なのでは?

 

「まさかこのタイミングで私がここに来れたという事は……好き勝手やりなやさっても良いという事ですか!? ヒナサンドも!? アビドスの子達に手を出すのも!? アリスとの本番も!?」

 

なんて素晴らしい!! 今までの人生はいわば禁欲生活と言っても過言ではない程に薔薇色の人生が……いえ、ヒナサンドはやめておきましょう。嫉妬されて新婚旅行が一ヶ月伸びるのは流石にネタもないので……色々とやりたい事はありますが一人で行動するとなるとまずはナンパでしょうね!! 夕焼けで人は少ないですがそれでも水着で砂浜に座っている女の子達はダイヤの原石。私が磨いてあげましょう!! 

 

「そういう訳なのでそこで砂のお城を作っている可愛い子に話しかけましょう。そこの麗しいお嬢さん、少々お時間を……」

 

「………」

 

「おや、アッちゃんではありませんか。こちらに来て初めてナンパをしたのが貴女とは不思議な縁を感じますね」

 

秤アツコ。私が初めて出会った生徒で体付きがエッチな子です。

 

「ベア……トリーチェ?」

 

「はい、私は貴女の先生ですよ」

 

「………」

 

おやおや、水着を見られて恥ずかしかったのかガスマスクを被ってしまいましたよ。元から恥ずかしがり屋ではありましたが……ん? 何故マシンガンを構えているのでしょうか? ああ、分かりました。水鉄砲ですね。最近のやつはとても凝った作りになって……

 

ガガガガガガガガガガガガガガガガガ

「あばばばばばばばばばばばばばばばばば」

 

おっと、特に合図もなく不意打ちとはアッちゃんはお茶目な子ですね。しかし何でしょう、水鉄砲の筈なのにやけに痛いですね。昔ミカに殴られた時よりかはマシですが。おや、水鉄砲をリロードしていますね。……ん、リロード?

 

「アッちゃん、それはまさか実弾ですか?」

 

「そうだけど」

 

「もしかして私を殺そうとしています?」

 

「うん」

 

「あー……」

 

そういえばこっちで私は『ベアカス』って呼ばれていたって前にヒナが言っていたような……まさか私はそのカスと勘違いされているのでは?

 困ります、私はそんなカスではありません。ただ猥褻な行為を働きたいだけで……とにかく誤解を解かなければいけませんね。

 

「いいですかアッちゃん、私は貴女達に危害を加える気はありません。ただ一緒に過ごしてお茶をしたいだけ、つまりナンパをしたにすぎません。下心はありますがそれは決して傷をつけるなどといったものではないのです」

 

「………」

 

駄目みたいですね。銃口が私から離れない以上殺されてしまいます。一度撤退するしかない様です。ベアカスの野郎……業が深いですよ……

 

ーーー

 

「ねえホシノ」

 

「どうしたの風紀委員長ちゃん」

 

「4人くらい死体が出来るかもしれない」

 

「何それ怖い」




ベア先生が撃たれた事によるヒナの怒りゲージの上がり幅

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